宗匠の一言
色鳥やインド舞踊は目で踊る 利 即かず離れずより、離れ気味 日替はりに天に群れをる鰯雲 利 濃き眉の示す血脈秋彼岸 利○清 秋時雨母の介護の匙加減 利福 <秋時雨母飲食の匙加減 例へ話に死後のことなど白桔梗 ふーん 初紅葉女滝男滝の音和して 利○ 女滝男滝の間合ひかなでは分からん、よく、風情かなとやる句があるが同様、どういう間合いを佳としたのかです 虫しぐれ宿打つ雨の音止めば 利貫水 工事場にときに爆音秋暑し 晴れ三日続く日和や秋彼岸 列島の紅葉先駆け旭岳 × 初紅葉を愛でに北海道へ行ったか、てれびか?どっちにしても事柄 石がみな仏に見ゆる秋彼岸 利塚○ 雰囲気はありますね 杜甫の詩古希疾うに過ぐ秋彼岸 石臼に育つ蓮の実蔵茶房 良 石臼っていうと、餅搗きのものって考える人は半分、私は粉碾き臼を考えてしまった、蓮の実は実るのであんまり育つ感じはない 介護車の止まる山路の桔梗かな 利水良 <介護車を止めて山路の桔梗探る 四阿に主のなき杖法師蝉 利○比三貫 置き去りの杖でしたが、置き去りというのは意思があるのでは? 風に乗る迷子放送青芒 利○へ○福 <迷子のしらせ 青芒中学生の通学路 言葉を並べただけ 浄水器潜りし水に桔梗活け 事実が詩情を持つこともあるが? 草紅葉薔薇より深き紅の色 意気込みを筆に伝へて桔梗描く 清 届きたる芋の窪みの紅の濃し 利へ <宅配や芋の窪みのほの紅し 蝦夷の風路に色添へななかまど 野の風の擦る袖垣ききやう咲く 利へ良 秋彼岸風に燐寸のとぼかしや とぼかしい、いつも難しい言葉をだしてきますね 西日中サイロに詰める風の息 利○ <風の息詰め込むサイロ西日中 秋彼岸寺領に増ゆる県外車 水 光満つエルミタージュや爽やかに 利 <溢る美のエルミタージュや爽気満つ 石組の影崩さざり桔梗咲く 秋うららマトリョーシカに似た売り子 利福泉 <秋うらら売娘相似のマトリョーシカ 金縁のイコンに見入る堂の冷え 利 <金額のイコンに見入り堂の冷ゑ 真南に赤星ひとつ秋彼岸 利○栃 きらやかに・・火星接近でしたね 夏帽子ザリガニ釣りの子の笑顔 朝霧に隠れて里の眠りをり 利 火祭りの炎の争へる富士の裾 利○三清○ 一輪の桔梗すがしく事務机 へ水 秋彼岸墓を清める家族連れ × 昏れてよりひときは高鳴くちちろかな 御料地の奥なる桔梗浄土かな 利◎ <御料地や桔梗の花の浄土かな 参道を埋めるほどの乱れ萩 ほほえみの野仏囲む蔓珠沙華 あれこれと衣装に迷ひ秋彼岸 <あれこれと衣装の選び秋彼岸 南米へ赴く今朝や花桔梗 利 見送りのデッキの黙や霧晴るる 利比 <無言なる見送りデッキ霧晴るる 朝露や捕へる猫も露に濡れ <猫捕り? 今朝もまた色なき風とバスを待つ 秋彼岸音立て飯の炊き上がる 利○塚 <音立てて炊けるご飯や秋彼岸 秋彼岸猫の出入りの障子穴 利○福 花桔梗はやばや灯す母の部屋 利三へ清比 <夕桔梗すでに点れる・・・夕桔梗はどんなですか? レンタルの部員三振夏終わる 利○ 特殊 昏れそめて色濃く清し沢桔梗 新調の紺の背広や秋彼岸 利清へ 新調の背広は青き秋彼岸 山門に罅割れあまた秋彼岸 利比 この辺りをみても発見はない をみならの串持て食らふ鮎料理 利○三○ 瀬に踊る姿に焼かれ下り鮎 利○比三へ塚水 風の盆指しなやかに闇深む 良 風の盆はよほどしっかり作らないと 名月や男手慣れの蕎麦を打つ 泉塚 名月や男の作る手打ち蕎麦って例句で勉強したことがありましたね 石段の日のやはらかき秋彼岸 利良○貫○ 漣の消すちぎれ雲秋の湖 利三比 葭原のうねりに揉まる展望台 利○比貫 虫の夜窓辺に猫のうづくまる 利比 <虫の夜猫の影濃き窓辺かな 花桔梗一揺れさせて風通る <ききょう花一振り揺らし風通す 朝風に揺れのたをやか花ききやう 利 <朝風に揺れもたおやかききょう花 湯治場のうたたねさます蝉しぐれ 利水○ 月に寄る火星を横切る機影の灯 利清 <月に寄る火星に見紛ふ機影の灯 秋彼岸寺へ連なる花の列 秋彼岸胸病み逝きし友のゐて 利塚 <秋彼岸むかし友らは胸病みき 男体山の嶺より湖へ霧しぐれ 利○比 咲き出でし深眼差しの白桔梗 泉貫栃 跳ねるだけはねて消えたる蟋?かな 利○栃 釣舟草水に残れる野のひかり 利比栃○泉 秋彼岸吹かれてなじむ竈の火 比○栃福○ 花の底までをまさぐり秋の蜂 比○塚福 無花果や背がもひとつといふご縁 泉○ 日矢に打たれ桔梗風船破れ開く 三泉 二尾の鯊甘し深川飯の折 比栃泉貫良 新涼や背を摺合はせ池の鯉 |