3月のもう一言

寒禽や喉んどに甘き神の水  
寒の鶏っていうと、春の鶏や、夏の鶏ってのもあるようですが、そうではないんですね

★啓蟄や指舐め測る風の向き  
ゴルフかもしれないけど、よい句ができた

啓蟄の土やはらかく返しけり  
とりあわせとしてはいかがか?

名の付かぬ木橋に積もり春の雪  
名の付かぬ仮橋なら当然のこと、名の知れぬとかいう言い方もありましょうが

警官の自転車揺らす春疾風  
軟弱な警官だけど

煙管吸ふ歯の無き口や春の宵  
歯抜けの祖父のとありますが、祖父であることを言う必要は無い、老人が祖父であるか父であるかは読む人が感じて感慨を持てばよいこと、作者は当然祖父を思っているにせよ

奔流の飛沫を被り蕗の薹  
水かぶりをり」というのでは「濡れてる」って感じ、添削句では飛沫が飛んできてるでしょ