10月のもう一言

黄ポプラの色こぼし行く貨車長し  
??

ピラカンサ食む鳥の眼の爛々と  
赤い実をでは季語がありませんでしたね

木漏れ日の中ひるがへる秋小鳥  
秋小鳥ね、どうかな

色鳥や雲一と掃きの晴れ間より  
一掃のとなっていましたが、イッソウすると晴れ間ではなく、ドピーカンの青空なのです

独り居の路地に住み古り後の月  
えらく時代がかった雰囲気だが

ふはふはと風乗りついで秋茜  
風乗りつぐが面白い捉え方だね

秋日和雲の流れの風まかせ  
雲の流れや」では三句切れです、なんでも「や、かな」で俳句にはなりません

食堂車に特別メニュー鉄道日  
苦労してますね

群がりて小鳥旋回空青し  
小鳥来るのぎりぎりのところかな

手塩の香はづませ握る今年米  
塩の香も」あとはご飯ですか?、も」は使わないの

木犀の金の筏やにはたづみ  
花筏ってあるから、まこんな無理やりもパスか?

鉄道日坂東太郎をまたぐ橋  
坂東太郎橋の上って、それじゃ天地がひっくり返ってしまいます

ねじを巻く明治の時計夜の秋  
ひそやかに明治の時計、夜の時計のでしょ、そうはならないです

秋天や五段重ねに組み体操  
ぴたりと決まるでは、組体操が面白くない、なにか床運動の最後の着地みたい

コスモスや垣根に乾く子供靴  
干した運動靴はまあ使い古した素材だね

ロープウェイの海行くごとき紅葉谷  
紅葉山海底のごと遊覧飛行」が元句ながら、なんのこっちゃ、素材は素材、料理しなけりゃご馳走にならないって素材は多いのです

芒野に入り子供らの見え隠れ  
童」とつかっていますが、今時ワラベなんて存在はないといつも言ってます