12月のもう一言

ビルの間の一隅占める飾売り  
一隅は甘いが

★襟巻や一歩に動く千の星  
田舎暮らしをしているとこういうことが見えてくるんですね

餃子の街サンタのピザの配達人  
宇都宮での句会ですからまあ良しですが、餃子の街はないでしょう

大屋根は庄屋の構へ柚子光る  
大屋根が庄屋の構えって分かるかな?

家系図の紙のセピアに年惜しむ  
家系ひもとくセピア色など、日本語として成立しません

風呂吹きの甘き湯気食む至福かな  
上中句は抜群だが至福かなではまったく詩情が失せる

畑仕事終へて炬燵に歓談す  
歓談では俳句として言い足りないですね

一斗缶蹴りて煽る火飾売  
蹴りて返す火より煽る方が良いですよ

モンブラン凍て今昔の日を返す  
今昔の日には評価が分かれるでしょうね

せはしなき厨の音や年惜しむ  
主婦の実感なのだろうが当たり前すぎるのでは

嘘をつく子の饒舌にのつぺ汁  
少年の嘘は多弁より分かり易いのでは

冬の朝ひとつのくづる目玉焼き  
寝ぼけ眼の目玉焼き?とは

朝からの威勢ひねもす飾売  
夜まで」ってのが経過で、ひねもすってのは状況、状態の切り取りだということわかります?

和服着て合はす鏡に懐手  
和服とわざわざ設定するのはどうかとは思いますが

積み上げて藁の香青き年の市  
藁の香の匂ひはうるさいでしょう、青き香はgood