11月のもう一言
旅惜しむつるべ落しに山消えて 旅惜しむという感情の生の表現は?、旅の宿もいい添削ではないけど 竈守る神は置き去り神無月 留守神というのがいらっしゃるのですね、恵比寿、金比羅、竈、他にもあるようですが、土俗信仰的なもののようです。神様もやや系列が違うようにも見えますし 切干の陽を浴びるほど縮みけり 浴びるほど縮むは乾いて縮むんで当たり前 切干を煮上げ小店の灯を灯す 白い割烹着をつけた一杯飲み屋の女将の姿まで見えてくる佳い句 熱湯に解く切干の日の香かな 熱湯に疑問はありますけどね 夜の部はダンスの集ひ文化祭 多分あるのは分かるのだが、夜の部はってのが×、ダンスの集いというのがにぎやかさが見えないし 絵馬堂に願意犇く神無月 多くの選を得たが、あまりにも素材が即きすぎたのでは 賜はりし固き酢橘の香の青し 前回配った酢橘のことね、ま、挨拶にいただきますが、うまく出来てます、固く・・香の青しなんて○ 神無月賽銭軽き音たてて 神様もいないことだし、小銭で良いやという深読みもあるようだが、純粋に音としてあき深しがあるようで結構 水澄むや梢けがれなき高野槙 秋篠宮悠仁親王の誕生を寿ぎ結構な句です 旅馴れて手荷物軽き神無月 手荷物軽き神無月は佳いのです、上句の旅馴れてが? 金色に切干煮染む寺の宿 煮染めるというと黒くなるでしょね 溝蕎麦や幽かな水音谷地の窪 三句切れの解消が必要です 向き揃へ相寄る鯉や神無月 向き揃えをなんとかして 流れ早や暮るる気配や冬紅葉 見かけの「や」の切れが二つあるようでもあり、流れ早やとすると、流れが速いのようでもある 月明り届く敷居に荷を下す 何時の時代? 観覧車光る芒を見に登る 何を見にでも良いことになるが、光る芒をが一節利かせている 大河の堤うららか神無月 はるの「うららの」とあるように、季語で、季違い 霧の中十字架の許妹眠る こういう個人的なものはパス 綿虫や会津より来るラーメン屋 いかにもだといういい雰囲気がある、ラーメン屋でなければさらに良いようにも 看板のなくて殻積む牡蠣の宿 いいね、調子も含めて |