8月のもう一言
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比呂 | |
艶のよき牛面を選り茄子の牛 | |
牛面って、茄子にあるとは思えない | |
夏風邪や卵小さき烏骨鶏 | |
朝鉢の声透きとほる白木槿 | |
アサハチ、朝の托鉢だそうな | |
鶏の瞬き止めし大暑かな | |
繕ひの網糸赤き晩夏光 | |
ともこ | |
積まれ行く牛の眼差晩夏光 | |
ドナドナですね | |
茄子漬の紺美しき朝餉かな | |
こういうふうに漬けるのは大変なんだ | |
目高の子一雨欲しい雨水甕 | |
針山の針の総立ち稲びかり | |
夏座敷香炉の蓋に座る獅子 | |
敬子 | |
松花堂にのぼりし茄子の揚げ煮かな | |
松花堂弁当ってさほど格の高いものでも | |
蝉の昼足場に肩を寄せ合へり | |
落人の石碑にひそむ袋蜘蛛 | |
おもろいかも | |
放ち鶏あそぶ山家や晩夏光 | |
山家がないとずんと良いのだが | |
バスを待つ百日紅の傘の下 | |
昭雄 | |
鳶舞ひて夕日沈みゆく晩夏 | |
山盛りのきらめきを買ふ茄子かな | |
濃き醤油はぢく大トロ晩夏かな | |
濃い醤油って、刺身醤油かな、粘りがあるのに弾くってのは理屈だね | |
濁流の渦に漂ふ茄子の馬 | |
白日傘たゝみて道を尋ねけり | |
憲巳 | |
七十四年振りの記録の晩夏かな | |
こうでもしないとなんのことやら | |
食欲の増すおかずあり茄子炒め | |
好みの問題に近いですね | |
参院選結果の読めて茄子熟る | |
玄関の土間に猫寝る晩夏かな | |
茄子熟れ母の記憶の甦る | |
永子 | |
もぎる手へ棘のちくりと初なすび | |
こまくさや慌て取り出す雨合羽 | |
登山の最中の雨って分からないね | |
玉の汗流れ櫓の組み上がる | |
雲湧ひて山に雨呼ぶ晩夏かな | |
旧かなのつもりで間違えた字遣いってのが一番恥ずかしいことかも | |
背丈みな小さく揃ふお花畑 | |
美代 | |
大滝の音たち昇る晩夏かな | |
滝は夏だから | |
教科書の墨の斑の終戦忌 | |
のけぞりて切なる太鼓盆の月 | |
切り戻すなすび息付く雨上り | |
燻製の匂ひ洩らして八月尽 | |
芳子 | |
燃え尽くす秘めし恋色凌霽花 | |
燃え尽くす、秘めたって矛盾するようにも | |
坐禅堂出し総身蝉時雨 | |
読みづらい句でした | |
大皿大鍋だして帰省子迎えけり | |
菊牡丹競ひて散りぬ大花火 | |
一心に素振りの剣士雲の峰 | |
良人 | |
釜揚げは乳茸と茄子の炒め汁 | |
栃木限定俳句 | |
昨晩に続き朝餉も茄子汁 | |
献立日記 | |
那須の湯にそよと風来る晩夏かな | |
ビル越しに夕星浮かぶ晩夏かな | |
昼食の出前の汁は茄子汁 | |
信子 | |
紫紺の実一つといへど鉢の茄子 | |
個人的思い入れ | |
川下り終る晩夏の舟溜り | |
川下りのシーズンが終わったようにも読める | |
簗籠の太郎次郎や鮎の川 | |
那珂川の簗の蛇籠にはこんな風な呼び名の型と役があるとテレビでやってたね | |
夏の果て彩を尽くせるお成り門 | |
御成門は固有名詞だから字はちゃんと書きましょう | |
夜半に鳴く蝉一念の声絞る | |
鴻 | |
雨あがり幼稚園児の盆踊り | |
道端に仏乗せたる茄子の馬 | |
? | |
真菰茣蓙仏送りの品揃ひ | |
土用波防波堤越へうねり来る | |
雑草も結実準備晩夏光 | |
一構 | |
夏深し青春歌手の老眼鏡 | |
春が過ぎて夏も深まるって、結構理屈だな | |
古希の夫味噌で炒める秋茄子 | |
山古志やかつて棚田の晩夏光 | |
テレビ俳句でしょうね | |
秋茄子は嫁の好物紺さへり | |
水茄子や闇の定まる宴かな | |
や、かなはいけません | |
利孟 | |
熱帯夜鯰のたうつらしき地震 | |
堀川に渡せる小橋鱧料理 | |
水を撒くまづ熱水を捨て流し | |
茄子一つ鳴かせ洗ひて菜と汁 | |
校庭に犬迷ひ込み晩夏かな | |