9月のもう一言
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良人 | |
朝がおや花数減りて増す色目 | |
月の雨降るは八尾の定めかな | |
必ず雨が降るという話を、「定め」とくくるのは? | |
街明かり雨月の空を低く見せ | |
猫遊ぶ庭の一叢草の花 | |
斜に向き歩む木道草の花 | |
木道の蟹歩きって、桟道ならまだ分かるけど | |
比呂 | |
秋晴れや暮鳥の雲の山越ゆる | |
雲が雲疾く追ひてゆく月の雨 | |
雲が雲と重ねることで速さは十分に出るのでは | |
蛇蜈蚣戦ひし野や草の花 | |
戦場ヶ原でね、蜈蚣(むかで)難しい字を | |
源流は草の雫や一遍忌 | |
一遍にそんな言葉がありますか? | |
小面の歯黒の小口涼あらた | |
歯黒の小口って、なにやら不気味なだけで美人ではないな | |
ともこ | |
草の花木屑飛び散るチェーンソー | |
親猫の聞耳たてし雨月かな | |
児の髪に草の匂ひや秋高し | |
開拓の祖の名の地名水澄めり | |
安宅疎水か何か | |
新涼や絹鳴りききゆと締める帯 | |
信子 | |
短日の岩に躓く川の水 | |
躓く? | |
シャガールの青き恋人星月夜 | |
なるほど | |
雨月かな眠らぬ街の火くらがり | |
洗ひ研ぐ粒こぼさじと今年米 | |
洗い研ぐってややこしい、言いたいことをゆったりと | |
過疎の村朽ちし牛舎や草の花 | |
のを補わないと3句切れで落ち着かない | |
永子 | |
草花を避けて畦行く農機かな | |
行くというと、耕運機が花を轢かないように畦道を迂回したということになり、どんな幅員の畦道? | |
海の家閉ぢて打ち寄る男波かな | |
海原の白帆操る初嵐 | |
操るってのは、うまく動かすってニュアンスと翻弄するってのがあってこの場合混乱する | |
婆ひとり守る出湯の走り蕎麦 | |
遮断機の降りて雨月の終電車 | |
昭雄 | |
雨月闇蔵に一つの明り窓 | |
蔵町の夕闇ふかき雨月かな | |
隠沼の水湧くあたり草の花 | |
骨董屋傘入れ甕に残る虫 | |
傘入れ甕??傘立ての甕のことのようだが | |
草の花のを行くときは自転車で | |
登美子 | |
ひとり生れ美しき紅色草の花 | |
カッコつけ過ぎか | |
足音もまれな畦道草の花 | |
夏目家の福猫逝去雨の月 | |
夏目家っていうと、雅子もいれば・・ | |
口中に飴遊ばせて雨の月 | |
煙の香ふくむ赤飯秋祭り | |
赤飯の燻製ではないんだから | |
美代 | |
くれそむる日矢にぎやかに雁来紅 | |
大香炉ほとぼり終て雨月かな | |
やはり、この場合ははっきり格助詞を使って主語を示したい、ツイエと読ませるのは大変 | |
囲む火のほとぼりにゐて下り鮎 | |
炭で囲って鮎の串を輪の中に置いて焼くなんてありえないでしょう | |
隧道の闇入る水音草の花 | |
闇入る? | |
水切りや夕焼けの川面使ひきり | |
憲巳 | |
一人居て秋の声聞く喫煙所 | |
煙草のみもさびしいものです | |
五十肩病みて五月秋の風 | |
洗濯を干す俺の背や秋の風 | |
俺の背やは駄目でしょう | |
透き通る傘で帰りぬ秋の月 | |
秋の月では傘は入らない | |
号外の病んだ写真や秋の風 | |
芳子 | |
天地の間抜け来る稲光 | |
空蝉の生きざまの果て蟻が引く | |
空蝉の生き様? | |
馴染まざる旅寝の枕雨月かな | |
語り部の語尾の和らぎ草の花 | |
留守電のひねもす無音秋の雨 | |
留守電を監視しているてのは、実際はあるけどおかしい | |
敬子 | |
新涼やワインに交わす傘寿の賀 | |
理屈に合わない | |
敬老会米寿先駈けフラダンス | |
ベイジュサキガケって何のこっちゃ | |
語部の雨月や狐の恩返し | |
草の花通り雨にも立ち上る | |
沿道の呼び声弾み葡萄狩 | |
そんなこともあるかもだけど、ちと極端な | |
利孟 | |
貰ひ飯食ひに来る猫草の花 | |
アーケード一斉点灯して白雨 | |
クラス毎稲架一本の学習田 | |
ステーキのしたたる脂雨月かな | |
朝涼や大工道具を並べ置く | |