8月のもう一言
一構 | |
築百年梁に樹脂浮く残暑かな | |
野分なか傘盃になりにしと | |
盃でオチョコは無理ね、大体、「カサガオチョコニナル」としか使いません | |
仏壇にちと大き目の花萱草 | |
横着しないで茎を少し落としましょう | |
水に揺れ父はは帰る流燈会 | |
口をへに滝を睨みしカメラマン | |
塩田 | |
白色に瀬音轟く残暑梁 | |
シロイロのルビは駄目、子の場合ハクショクが必須、それはその音が「ハクショク」って音を立てるような、雰囲気もあるから、残暑梁は季語二つになります、下り簗というのが良いでしょう、ヤナは草冠をつけてください | |
還暦や耐え難くなる残暑かな | |
や、かなをあわせ使うのは駄目と言っています、耐えるは、タヘル | |
雨上がり月もさわやか盆の夜 | |
月・さはやか・盆と季語が三つもあっては詠むための字数がないでしょ | |
はかなくも強く生きろと野萱草 | |
生きろ!が強くにかかるのか、はかなく強くにかかるのか?どっちにしても支離滅裂 | |
いろは坂越えれば滝が残暑消す | |
滝、残暑季語が二つ | |
美代子 | |
捨畑へ蔓伸び競ふ残暑かな | |
脚きしむ袱台に上る月の膳 | |
寝そびれて月下美人の咲く気配 | |
早寝ですね | |
暮際の色まださめず花萱草 | |
まださめずというのは、さめるという観念的知識が働いている、眼前の描写ならそうはならない | |
教会や日暮れ吊り下げ凌霽花 | |
日暮れ吊り下げと言いたかったんでしょう、努力賞 | |
ともこ | |
気にかかる長き袂や盆踊り | |
水口に土嚢が二つ花萱草 | |
軒つたふ雀の足音秋立てり | |
支え挿す土のやはらか菊畑 | |
支えは、ささへです、しばらく理解できませんでしたね | |
秋暑してろてろ長き犬の舌 | |
信子 | |
終電や涼しき窓の遠灯り | |
好物のそれぞれ父母の盆供膳 | |
祭唄正調日光和楽節 | |
たまにはこういうのも良いよ | |
猫車押してゴミ出す残暑かな | |
ごみ」は外来語ではありません | |
灯の涼し大谷石蔵レストラン | |
昭雄 | |
群れ咲きて浄土めく丘野萱草 | |
今年また残暑見舞ひの癖字かな | |
村捨てた漢に熱き夏祭り | |
野萱草一日の命繋ぎけり | |
まあ、つきなみ | |
手枕に残暑を凌ぐ漢かな | |
漢の句が二つ?? | |
敬子 | |
碧眼の夏帯きりり香を聞く | |
帯をきりりなんて表現は言葉に頼りすぎでしょ、それに祭り帯くらいならまだしも香席の着物ではいかがでしょうね | |
一病もつ友絵手紙に百日紅 | |
工場の解体遅々として残暑 | |
黒やんま見えつ隠れつ忍者めく | |
勝手に動植物の名前を創造しないでください、黒いトンボといえば「鉄漿トンボ」くらいで、黒いやんまというのは新種の発見になります | |
野萱草振り分け養護院訪ね | |
そんな状態なら、それは、島流し、姨捨山みたいだね | |
幸子 | |
病者来て木陰に憩ふ秋暑し | |
固まりて水辺賑はす野萱草 | |
固まったくらいではにぎやかかな? | |
声も無く酷暑の京の寺巡り | |
そんなに暑いのによく動いたもんだ、若くないんだからお気をつけて | |
賽銭に願整はぬ猛暑かな | |
朝涼や庭師手捌き軽やかに | |
鴻 | |
引き抜けば芳香放つ新生姜 | |
手入れした土だから生姜がきれいに抜けるってのが、練達の農夫の真実かもしれないが、引き抜けば泥がついているてのが当たり前なんで、生姜を香らせるのは当たり前、それを方向何て言っても香りが変化するわけではない | |
テレビ前五輪観戦残暑かな | |
テレビの後ってこともないのだから | |
沖縄や路傍に実る島バナナ | |
空の旅上から見下ろす雲の峰 | |
道の駅萱草の花売られけり | |
何を売ってもという意味で、季語が動くでしょう | |
喜一 | |
野萱草刈り残しゆく農夫かな | |
釣瓶取られてもらい水みたいないやらしさがあるのね、こういうシーンを詠むてのは | |
夕暮れの畦道照らし野萱草 | |
野萱草の月並みな様子ですね | |
蝉の声止めて響くや鵠射抜き | |
音と音はうるさいね、さらに的の黒点が「鵠」なんてのは、誰も知らんといってよいでしょう、弓道雑誌の俳句欄になら良くても、通常の句会で通るはずも無い句です | |
畦道に残る優しさ野萱草 | |
万屋に氷いちごの旗揺るる | |
氷イチゴって旗はまずありませんね | |
登美子 | |
残暑見舞はがきの余白使ひきり | |
うまく出来た | |
近道に広き道なし花萱草 | |
まあ、こんな教訓めいた苦し紛れをね | |
からつぽの脳へ飴玉秋暑し | |
酢をうつて飾る夕飯食進む | |
季語もなし、意味不明 | |
蒼天のつきぬこと知る雲の峰 | |
永子 | |
盆踊り背に名入りの法被着て | |
法被は着るもの | |
山降りてもどる暑さに腕まくり | |
山を降りたら暑かったと言うのは残暑なのか分からない | |
解体の櫓残暑の浜に積む | |
監視の櫓でしょうかね | |
藪萱草畦にひとひの花明かり | |
声枯らし仕切る祭りの当番町 | |
分かるんです、だけど当番町は声枯らさないから | |
比呂 | |
萱草や山のなぞへに行者堂 | |
なぞへ、斜面なのね | |
噺家の無舌てふ墓碑百日紅 | |
円朝の墓にそう彫ってるのね、前書きが入りますね | |
まとゐ大きくとりて残暑の計り事 | |
まとい、古語であるそうだが× | |
手花火や挙る幼きぼんの窪 | |
新涼や白を着こなす女学生 | |
制服をきこなす?意味不明 | |
芳子 | |
滴りの谺となりぬ採石跡 | |
萱草の畦をまつすぐ地蔵尊 | |
音軽し残暑の午後の連射かな | |
弓ですか、わかりませんね、ゲリラの軽機関銃の訓練と間違えられます | |
名僧の袈裟のさらばひ立葵 | |
名僧ってのは具体的な人物が彷彿とする必要があります、老僧とか、小僧ってのは年取った坊主だったり子供の坊主であるにとどまりますが | |
立岩の静寂をのぼる蝉の声 | |
立岩が?? | |
良人 | |
道場に日射し入り来て秋暑し | |
萱草や雨後の池塘を彩りぬ | |
萱草や佐渡の果てまで覆いをり | |
佐渡の果て? | |
網戸来る風の軽さや秋暑し | |
網戸、秋暑し、季が違いますね | |
切花の上葉かがやく残暑かな | |
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