3月のもう一言
比呂 | |
呑み足りて離す乳房白木蓮 | |
事故跡の線の矢印春の雷 | |
火渡りの行者の呪文百千鳥 | |
長閑けしや投網繕ふ鼻眼鏡 | |
分かるけど鼻眼鏡で言い足りてるのかね? | |
青饅や旅の終りの夕明り | |
旅にいるのか帰宅したのかわかん無いんだよね | |
良人 | |
囀りをはこぶ山風谷の風 | |
山から谷から鳥の声が湧き上がってくるという感じが良い | |
青饅や酢の香の隠る釣りの宿 | |
囀りをよそに田に食む群烏 | |
囀りや遠山閉ざす雲簾 | |
雲簾はどんなもんですか | |
囀りや処々に影飛ぶ遊水地 | |
囀りっての音に焦点を当てているので鳥の影まで加わるとどんなもんですか | |
ミヨ | |
追分の姥石一つ百千鳥 | |
春塵や身ぐるみ掃かれ帰宅夫 | |
身ぐるみ剥がれをもじったのかな?狙いすぎでしょ | |
白日の中木蓮の影どつさり | |
影どつさりというのが狙いならそれで良いが普通は溢れるくらいでいいでしょう | |
青饅や木綿まとひて野良に老ゆ | |
ずいぶんとクラッシックなお話です、木綿が粗末な衣服なんてことは大方伝わらない時代でしょうね | |
揚雲雀土管一本通す畦 | |
田から田への通水用の土管ね、それで? | |
信子 | |
青饅を食むや父母より生きて | |
ときをりの一羽の高音百千鳥 | |
特定の一羽が大きな声を出しているてそういう感じじゃ無いでしょう | |
畑打ちの一人に薄日ひもすがら | |
槌音や光となりて花前線 | |
槌音で東日本震災の復興のというのは無理筋 | |
「おはやう」と夫へ夫から山笑ふ | |
一構 | |
囀や光る木道尾瀬の朝 | |
三句切れになるしこの方がすっきり | |
囀りや富士うつすらと姿見せ | |
見えるものを詠んでるんでしょ | |
囀りや雲峰出づる県境 | |
青饅や星ふりそそぐ山の宿 | |
囀りやことに晴れたる山の上 | |
芳子 | |
みどり児を抱く手に重き日永し | |
啓蟄や一方向に行くランナー | |
卒園式小さき足並揃へ立ち | |
足並ってのは歩いてるんでは? | |
囀や胸の奥より湧きあがり | |
青饅や友の面影まだ残り | |
まだがいつごろのことなのか?青饅かね?って感じ | |
敬子 | |
白壁の映る堀川流し雛 | |
囀りや手彫り地蔵の深き笑み | |
青饅や器の景に調える | |
老桜樹むき出しの根に花一輪 | |
青饅や越前蟹の向付け | |
青饅はなんだい?突き出しなんて品の無いものではないわな、こんな御膳なら | |
登美子 | |
春一番外へ出される植木鉢 | |
吹いたら取り込むって話もあるけどこんなふうだとも | |
百千鳥下枝下枝をゆずり会ふ | |
囀りやつつがなき日の介護服 | |
つつがないと介護服はどう関連してくるのだろうか? | |
青饅の色濃きを食む下戸の父 | |
酒の肴を好む下戸って絵なんだろうが | |
物忘る囀りの下忘れけり | |
昭雄 | |
青饅や家伝の塩の一摘み | |
家伝の塩って特製のものがあるのならそれでよいのだが | |
青饅を掌に享け娘嫁仕度 | |
どうも花嫁衣装を扱うのにそんな手でって感じが良いまぬがれない | |
囀や喉の光る郷山路 | |
擂鉢を伏せて鎮める饅の香 | |
そうしているのかも知れないが違和感は免れない、ちなみに饅一般は季語としない | |
囀りやスカイタワーへ遠足児 | |
そこまでは分かった、それで?どこへでも行けるねこの句は | |
功 | |
青饅を肴に嵩む飲酒量 | |
なんか何mlとか計ってのんでるみたいだ | |
菜の花の歌を歌って登校児 | |
こういうのを季語性が無い使い方と言います | |
酒盛りの盃に飛び込む花吹雪 | |
ゴミじゃ無いから | |
夕空に小鳥啼りこぶしの木 | |
あれこれ盛りだくさん過ぎて | |
満開の桜の中に鳥遊ぶ | |
健 | |
うららかやオーケストラは百千鳥 | |
季重なりですが | |
耳痛し値上げラッシュや百千鳥 | |
囀や目覚まし時計となりにけり | |
囀りや忘れてならぬ一本松 | |
時事的な話であまり教訓めいた詠み方してみても | |
青饅を肴にしている赤提灯 | |
赤提灯が居酒屋であることは分かるけど、だけど安易に使ってもどうしたもんだろう |