5月のもう一言

利孟
糞除けの板にやすみて軒つばめ
帽の鍔うしろに回し運動会
膝抱へ坐する朝礼花つつじ
卯の花や無住の寺に人寄りて
味違へ葉表葉裏柏餅
敬子
雲ゆらす川瀬五百の鯉のぼり
故郷は三世帯なる八重卯つ木
柏餅供ふ家宝の太刀飾り
曲折の米寿に生きて花菖蒲
くらいかな
栃の花歌を掌招く雨後の空
比呂
青嵐マクベスの森動き出す
おもしろい
卯の花や野武士のやうな須恵の壺
宥め使ふ焦げ癖の鍋三鬼の忌
もてなしは所縁の道具柏餅
? もてなし、所縁、自分だけしかわからないようなことを他人に言ってもね
箱庭に濡れて傾ぎし酔李白
? 李白の人形かい?
聖子
県庁の国旗と並べ鯉のぼり
鯉のぼり竿軋ませて空かける
卯の花や隣と言へど田んぼ越し
隣が連接するかどうかは状況によるので、「隣といえど」作者の勝手な言い分
卯の花垣母の生家の目印に
? 母の生家くjらい目印無くてもなんとかなるでしょう
コンビニの特等席に柏餅
コンビニの特等席てのはあるんですか?それを知らなきゃ
俳句詠みとは言えないほどの知識じゃないですから使ってはいけません
芳子
いはた帯選る吉日や今年竹
岩田帯てのはさらしの布でしょ、あれこれ選ぶようなものでもありません
花卯木父の杖ひく母のゐて
咲き満ちて眠るがごとく散る桜
眠るていえば動かないでしょうが
父となり子の背の広さ柏餅
笑ひ声転がりて行く菖蒲風
ミヨ
釈迦岩や風掃き下ろす松落葉
ぼうたんや座布団凹む坐禅堂
坐禅に使う黒い饅頭みたいなのを座布といいます
柏餅包む唐子の小風呂敷
堰いくつ越え源流の花うつぎ
菖蒲剪りあをあを括る菖蒲帯
良人
柏餅女系の家の神棚に
卯の花や垣に終日雨の音
柏餅売る老舗に人の列
老舗の柏餅なら売るにきまっている、そんなことをわざわざ売るなんて言わない、
配るならそう表現するのはいいでしょうけど
卯の花や野田に鳥声水の音
鳥声水の音は二番煎じじゃないかい?
卯の花や谷の流れに竿をさす
?_ 卯の花が竿差すっていうこと?
信子
卯の花や風通しやる長屋門
母の日の母の落着く割烹着
ふーん、そうか?
柏餅母の育てた子沢山
兄弟がみんな子だくさんの家族を持ったという意味ですよね
一人つ子一人に余る柏餅
平和な世続きますやう柏餅
こういう句を誉めてもらいたければ赤旗日曜版にでも投句すればよい、
利孟は受け付けません
昭雄
卯の花や子馬は親を離れ跳び
子馬は春の季語だけど
木釘打つ花嫁道具花うつぎ
空木で木釘を造るんだって話でしょうが、それだけですね
柏餅鎧兜を飾り立て
柏餅と武者飾りをならべただけで季語で埋まったくということ、望ましい形ではない
酒仲間句仲間今日の柏餅
? 俳句、酒、甘党辛党どっちなんだい?
初夏の流れ田に分け鬼怒川洋々
田に水が引かれてもまだ水は余ってますよて言うのかな
旅に出て卯の花腐し宿を借る
縄暖簾酒すすみたる冷奴
酒がすすむかすすまぬかなんてのは俳句じゃないでしょう、
酒といえば楽しく飲むものていう前提じゃなきゃ
働けど楽にならざる節句かな
? 節句は季語じゃないでしょう、節季と節句は違いますし
二つ折寝たる布団や柏餅
そう言いますけど、直してもまあ×です
卯の花やワンピース着の白い女
? 春着とか晴着て言葉はあるがワンピース着はない、
白いオンナ・・ヒトと読ませるのは品がない・・て、雪女でもあるまいし、
赤の男、青のニューハーフなんてのもいるのかな?
大越
柏餅母の目避けてちょいと食べ
目を避けるてのは、見えないようにということ、
表現したいのは盗み食いでしょ、ちょいと食べってなんとも品がない表現で
人様に見せるものではないでしょう
車窓へと白き卯の花飛びこみし
? 飛び込むってどういう状況?
川辺来て今時問えば空木なり
?? 自分の中だけで面白がってみても所詮それは一人よがり
蒸したての柏餅の葉餡を取り
祖父の手と孫乗せるかな柏餅
? 意味も分からないで爺さんと孫がいるだけの最悪の孫俳句だな、
孫俳句だからと言って孫とか祖父、ババなどと使ってはダメです
紅色のしばし見とれん卯の花に
だけどそれでどうしたです
大皿に載せて出された柏餅
やっぱりプラパックのままてのは興ざめですけど、
それでどうなんですか?ただの日常以上のものではないでしょう
釣堀に終日遊ぶ家族連
そりゃいるでしょうね、それで?
浅瀬川子等大声で魚追ふ
季語は?
柏葉の香り芳し柏餅
そういうこともあるでしょうが、普通はあまり香りません