12月のもう一言
利孟 | |
歯を剥いて笑ふボス猿風花す | |
前垂の隠しの小銭年の市 | |
塩引きの塩のひと切れ一茶の忌 | |
自転車の前後に積まれフードの子 | |
木枯しや赤い鹿子の髪飾り | |
比呂 | |
一斗缶の薪爆ぜ朝の年の市 | |
一茶忌や終の栖の菰二枚 | |
粉雪や逝きたる人のかぞへ年 | |
八卦見の居る暮れ市の端の端 | |
一掴み冬菜抜き来て一人の餉 | |
昭雄 | |
音花火轟く町の年の市 | |
朝開催を告げる音花火ならわかるが、景気づけにうち続けるでは分からん | |
句碑拾ひ辿る古径や一茶の忌 | |
一茶忌や雀が覗く潦 | |
一茶忌や撫でゐる句碑のくづし文字 | |
干支の絵馬高々と来る年の市 | |
奉納絵馬ともなればこうだろうが社務所で売ってる願掛け絵馬でしょ | |
敬子 | |
早起きの米寿の椀に寒蜆 | |
抽出に祖父の句帳や一茶の忌 | |
年の市あれやこれやと袋詰め | |
数へ日の生き方上手の新刊書 | |
生き方上手の人の書いた本なのか、生き方上手のノウハウ本なのか? | |
マラソンは波長のごとし銀杏散る | |
一構 | |
朝靄に羽音響かせ一茶の忌 | |
元句では羽音を響かせているのがなにか?という話になるが分からん | |
天然の鰻盥に年の市 | |
霜柱踏みゆく先の石仏 | |
螺鈿師の笑顔の金歯年の市 | |
年の市で螺鈿細工の職人が店出すかね? | |
木のかほりほつと一息冬至風呂 | |
信子 | |
束の間の売り子の昼餉年の市 | |
一茶忌の塒へ帰る夕鴉 | |
スカイツリー夜のビル間に年の市 | |
一茶忌の鍋に焙ろぐ煮転がし | |
焙ろぐって言葉は? | |
年の市大荒れ続く裏日本 | |
時事句は難しい | |
鴻 | |
霜柱小石持ち上げ軽々と | |
小石を軽々持ち上げても当たり前 | |
カサカサと音立て崩れる霜柱 | |
音数を大切に | |
霜除けに守られ育つ野菜かな | |
それは事実だろうがそれでなにが面白いの?発見なの? | |
寄せ鍋や幼きころの人思い | |
久しぶり家族揃いてカルタ取り | |
木瓜 | |
幾万の句読みて行くや一茶の忌 | |
侘助にちょちょいのちょいと話しかけ | |
まったく意味不明 | |
年の市笑みて福売る小商ひ | |
苦楽をば束ね振り向く年の市 | |
年の市ってそんなに面倒なものかい? | |
毎晩を妻と数へる一茶の忌 | |
怪しげな句だな、だが分からん | |
良人 | |
淀みなく人波流る年の市 | |
すんなり流れちゃなんもないでしょ | |
一茶忌の畔田に遊ぶ群雀 | |
デパートへ車連なる年の市 | |
高々と鳥居の立てり年の市 | |
人人の神田明神年の市 | |
巴人 | |
一茶翁ふくら雀の一羽二羽 | |
一茶忌や温とひ部屋の蹌踉け蠅 | |
また一つ老の坂こす年の市 | |
老いの坂は越すもんじゃあなかろ | |
古鏡しばし映りしボロの市 | |
お飾りの手締め華やか年の市 | |
健 | |
年の市売り手掛け声せかせらる | |
縁起物願を掛けたり年の市 | |
走馬灯ページを綴る年の市 | |
信濃路を歩けば浮かぶ一茶の忌 | |
浮かぶて何? | |
そこのけやベビーカー行く一茶の忌 | |
ミヨ | |
木障下ろし寝そべる牛の小屋小春 | |
木障下ろして、どうやら剪定のことらしいがちょっとローカルみたい | |
杉谷や文目も分かず三十三才 | |
黒姫山仰ぎ礼なす一茶の忌 | |
賀状書く齢の杖の一里塚 | |
年の暮れタペストリーの獅子選ぶ | |
輝子 | |
夕映えの万華鏡かな雪来る日 | |
夕餉かな家路を急ぐ一茶の忌 | |
冬の日の宴のダンス影染めて | |
昼間からパーティでダンスなんてちょっとやりすぎでしょう | |
迂回する道人だかり年の市 | |
人だかりがないところへ回るんじゃないの? | |
冬霞着物裾引く筑波山 | |