6月のもう一言

利孟
軽石で踵を磨き上げて夏至 比〇石美ミ
サングラス渋谷娘の臍ピアス 比〇石美
海亀来戦車蹂躙せし浜へ 比石ミ
冷や麦をさらす釣瓶の水を替へ 比石良美〇
井戸水でという情緒:美
花千両金の真砂をちりばめて
信子
冷や麦を啜る水より水掬ひ 利◎英
ちょっと面白いけど、不可解ではある
新茶くむ母娘の会話弾ませて 利〇比英
仲むつまじい:英
愛犬の戸惑ふまなこサングラス 利比良美英
顔が違うとそうなのかな:美/あどけない仔犬:英
若返るきれいな背筋サングラス 利英
ごてごてして分からん/流行のファッション:英
冷や麦と決め社員食堂券売機 利比ミ〇
現実的で面白い:ミ
英郷
冷や麦や土間を吹き抜ける風のあり 利◎良
やを受けて下句は「て」で流すというのは定石のひとつ
冷や麦や「相思樹の歌」そら耳に 利ミ
暑くなると沖縄戦を思うということでしょう、ただ相思樹の歌が知られているか
サングラスかけるにコワモテ他人顔 利美
コワモテは日本語でしょう、他人顔ってのは別の意味ですね
冷麦に在ってもいいかなギグワーク
それもまた良し、とかしても所詮世相詠でしか無く俳句とは癒えない
サングラス以前はその手か緑内障
作者にしか分からないのは句として成立しない、一読句意明快が一つの目標
比呂
薄赤き色に出にけり梅雨の月 利〇良◎
上海の町の歌があった:良/
詩仙李白詩聖杜甫とや白蓮 利〇ミ
なぜ、わざわざ変調にする?
古文書の五文字解読夕つばめ 利〇
冷や麦や葬の話も少し出て 利〇
新盆ですかね
サングラスかけ東京に遊ぶかな
くらいか?、六本木だと飛びすぎ?
ミヨ
下駄占い夕焼け小焼け帰り道 利石英
くらいか、帰り道というと歩いているからね
滝見茶屋二段の音の登りくる 利比〇美
花菖蒲棹たおやかにサツパ舟 利石〇良美
たをやか、だがしなやかより雅びた感じがして、田舟を漕ぐおばさんには?/たおやかにが花菖蒲と響く
冷や麦の赤き一本とりあえり
良くある句:比/孫たち:英
サングラス何某の光にホールずれで
ゴルフのパットなの、全く若蘭でしょ
美恵子
冷麦や鎖骨露わに女主人 利〇良ミ
女主人が何を指すのか?、お店でというほどの食べ物でも無し
試し掛け悪か富者かとサングラス 利〇
冷麦や皿の小渦や通り雨 利〇石良
じっとりと葉ひとつ動かぬ梅雨の朝
着眼が面白くても形が整うまでの努力が足りない、リズムに乗るまでやりくりする
雨音の闇深くして梅雨末期
雨音の闇では?末期は、マッキとマツゴ紛らわしい
良人
冷や麦や付け汁までは箸渡し
箸渡しはこういうときにいわぬでしょう
冷や麦やすする音にも遠慮がち
なぜ「にも」、あれこれ遠慮するのは居候?、遠慮するもの阿?
高齢の病む目を癒すサングラス
添削しすぎですが、年寄りはおしゃれしないと
細打ちの冷や麦箸につかまらず
捕まらなきゃ食えませんが、細打ちの冷や麦は素麺、現在は麺の太さで冷や麦と素麺は区分されています
1.7mm以下が冷や麦、1.3mm以下が素麺
冷や麦をすくう割り箸すべりなく
同じ発想の句を幾つも作る、だけど出句は一句だけというのが句会への心構え