7月のもう一言

利孟
絶壁を洗ふ濤へと落ちて滝 比○石○美
どんでん返しが面白い:石/
天然氷と墨書の幟氷室茶屋 比石良美
墨書がよいか:比
ランドセル水筒首のハンディファン 比石
今時
ハイヒール手に待つ車街出水
蝉に和すサイレン発破五分前
比呂
上がり框に庭師の野菜朝の蝉 利☆
なるほど、土間からの上がり框か、そこまで読みきれる達人は少なかろうから分かり易く濡れ縁で
音激し老舗蕎麦屋の扇風機 利△良○石美
扇風機も昔からの感じ:良/準特選です、蕎麦も美味しそうに感じられる:石/昔の扇風機:美/
嘶ける夏野行く馬車空のまま 利ミ
空のまま?
釣り上げし鮎の小躍り手に匂ふ 利良美
小躍りは匂わないからなんとかしよう
かなかなや手紙に添へし旅程表 利石美
良人
和菓子屋の暖簾をくぐる蝉の声 利☆
くぐる?、抜けてだろうが、わざわざ言わずとも
渓声の音には勝てず蝉時雨 利△
新聞紙の紙
蝉時雨松原海を遠ざけり 利比石美○ミ○
蝉時雨で切れているから、けりと強い完了、詠嘆を使わない/情景が良い:美/
切れ目なく一山覆う蝉時雨 利比美
軽い切れ
エアコンの冷風散らす扇風機
散らすと、消えてしまう感じか、信子の扇風機と同様で季重なり/説明:比
ミヨ
我が暮らし未だ昭和の扇風機 利△比
大樹蔭斑羽ひたと揚羽蝶
マダラハネ?、ひたと?
花虻のせはし羽音やハつ当たり
八つ当たり?
雨乞す百姓泣かす地割れかな
地割れで泣くか?、当たり前すぎ/古い:比
防鳥ネット迷い込む油蝉
防鳥ネットってそう網目が来まい湧けどもなかろ
信子
チューブぎゆうと絞り歯磨き朝の蝉 利比ミ
明日には過去となる今日夜の蝉 利ミ
面白いけど、蝉の短命?/理屈っぽい:比
九十の姉ゐる生家蝉しぐれ 利良ミ
妹も良いお年か?、事実は一人住まいで無いにせよ、ゐるでは面白くないでしょ
一雨の後の佳き風星今宵 利比○美
佳き風といったらおわりだね
クーラーの風下煽る扇風機
だから扇風機なんですが:利
美恵子
出張の両肩濡らす夏の雨
両肩濡れたらずぶ濡れでしょう/特殊
流行色2、3人居て夏オフィス
夏オフィスは無理があるな
コロナ禍やオフィスにあちこち扇風機
街道の渋滞無しや蝉時雨
無いから聞こえたのだろうが、有りや無しやとか:比/
扇風機を向けて同僚強さ問う
それで
英郷
暮れ泥み床ファン(送風器)つけて事務も急く
夕方だから急ぐなんて因果関係を言ってもしょうが無い
波のごと蝉の時雨に聴き涼む 利比良石
波のごとき蝉時雨は良いが、蝉の時雨では佃煮です、涼むもそれだけで季語になります/一寸良いかな:比
キッチンでばあや(祖母)に指差す壁ファン(扇風機)
そりゃ、換気扇でしょ、で、なんですか?、ばあやはお手伝いのことですね、ばあばくらいだと通じますが
戻り梅雨令和のテロに国葬儀
梅雨で涙をいうのか?、時事句にもならない
空蝉や己は何に変われらむ 比石
文法