9月のもう一言
利孟
萩の寺庭園拝観芳志箱 比○良○み石
お寺の拝観料萩の寺でなるほど:良/芳志箱が良いです:石
秋暑しバレヱ教室床鳴らし 比み石
暑い期間が長かった中でのレッスン:石/いかにも元気な練習:比/
石蹴りのパッで一息こぼれ萩 美○
公園などで、ちょんちょんパでしっくり:美/
学らんの応援女子校体育祭
鳥渡るミサイルランチャー西を向き
比呂
遠かなかなゆつくり回す蹴り轆轤 利☆み○美石
かなかなは忙しい、急がせるようなという感じとの対比が面白い/情景が浮かんでくる:み/遠かなかなの風情、:石
萩叢に裾濡らし来る通夜の客 利○良美石○
通夜に濡れるという:美/萩叢という感じ、さびしさ:石/
不条理のごと鶏頭の縮れやう 利○
長月や子午線超へて来る鳥も 利○
渡り鳥のつもりが長月の句になってはいるが、鳥来るはあるか?、渡り鳥子午線いくつ越え来たる
鬼子母神さもあらばあれ割れ石榴
鬼子母神と言えば石榴ですねでは季語性が弱いでしょう
美恵子
穂に埋もれまた現れて稲雀 利☆比○良み
稲雀の情景をいきいきと:比/
幾千の暮らし見下ろし鳥渡る 利○比石
しゅんしゅんと茶釜の音や萩の庭 利比○良み
もうちょっと別のオノマトペが自分で見つけられればよろしい
尊徳の堰を絞れば萩溢るる 利み
2価ワクチン接種繰上げ鳥渡る
2価ワクチンは今しか分からないでしょう
信子
鳥渡る古刹に伝ふ七不思議 利○比
鳥渡るからはじめると唐突感が強い、座五に回せば二物衝撃に/太平山です:石
白鳥の声の始終に暮れにけり 利○比
牧の秋昏れゆくまでの地平線 利良美
一日平らに残照のこぼれ萩 利比美
一日が過ぎ行く句ばかりですね
立てば体温「正常」告げる声も秋
自動測定器のことでしょう、立てばは分かるけど/声も秋が動く:比/
みよ
菩提講萩の風入る大広間 利比良美石
萩の風がよし:石/静かに説教を聞いていたりと:比
岩間吹く鬼怒の源流渡り鳥 利比
吹くなら風でしょう、また源流の細い水の流れは鳥渡るがいかがかと
初もみじ居留碑のこる石畳 利美
なんの居留碑?、居留地跡といえば外国人が昔いたところ、さすれば石畳も違和感がない
秋場所の勘定流のしこ名かな
相撲文字(根岸流)は勘亭流(芝居文字)など江戸文字の一種/秋場所が動くか:比/
三十三才さびしさ群れて杉の闇
良人
長雨の上がりし朝に萩咲きぬ
名詞で止めた方がよいから、みだれ萩くらか
山寺の長き参道萩つづく
長き、つづくと重なる感じね
那珂川のみずべのほとり萩咲きぬ
水辺のほとりは、紙の新聞紙、萩といえば咲いてるのね、甘い
夕映えの空行く一群れ渡り鳥
一群れが言いたいのでしょうが
白萩の埋める境内禅の寺
禅寺といえば、寺域、境内は含まれてますでしょう、/禅寺にしては:比/
英郷
渡り鳥深山の空に逆くの字 利比石
逆さ字とか裏文字とかは言いますが
咲き添ふや対の萩あり摩崖仏 利良
萩の花が供花の如くだったということでしょうね
やっとこさ山頂の萩に会釈する
いつの間に燕帰るや暮れ泥み
いつの間にかをどう表現するか
晴れまだら萩咲くらむと聲便り



10月句会予告
10月29日13時 初霜 どぶろく