4月のもう一言

利孟
群れ咲きて一人静の白競ふ
牧わたる風をまとひて桜草
六年生総出のお役入学式 比ミ石
先輩の六年生の頑張りが微笑ましい:石/
蘆の角際に網入れ漁り舟 比美英
浅瀬では:比
保育器のまだ見えぬ眼の春の夢 比美石英
開かぬでは?:比/自愛の籠もった句:石・
松明を手に手に散りて野焼き勢子 比○ミ美○石○
野焼きの動きの様子が:美/広大な野焼きがみえるうが、散りてが甘いか?:石/
皇后の御手汚せる蚕飼ひかな
比呂
父祖の墓域は低き丘なり熊谷草 利☆
退屈を知らぬ緋めだか山の蟻 利○
山の蟻が緋めだかと遠いかも、飽きること知らずとかも:利
雄鶏の駆け回りをり春疾風 利○美
ヤコブの梯子登れば父母に春の夢 利石
あちみこちみ椿ぽとぽと風の揶揄
ここと思えばまたあちらと、風がからかうように椿を落とすと言うことでしょうが
オノマトペにも無理がある:利
灰まぢる水に芽ぐみて蘆の角
野焼きの燃えがらなんだとは思いますが:利
春雨や曇りガラスを拭きに立つ
信子
食足りて養蚕部屋の薄明かり 利○比
桑被せとか:比/
胸に手を置くまま覚めて春の夢 利○英
筍の土ごと香る重さ買ふ 利比ミ○
鉄橋を渡る川風蘆の角 利ミ美英
ショーの間を継なぐピエロや宵の春 利比
春の夢会ひたき人が会ひに来て 利比○美英○
大いなる野火の奔放遠く見て
ミヨ
鍬音に焦る蜥蜴の尻青し 利○
焦る?、尻>尾:比/
朱塗り橋架かる寺領鳥やかんこ鳥 利○
杉並木 花粉まみれの道祖神 利比
藤椅子の背もたれ落とし忘我かな
まだ夏じゃないけど、籐椅子の背もたれのフックがうまく掛からずにバタン!
といっちゃったのかな?:利/
落とし>倒し:比/
賽銭もコインとりしご開帳
外国の小銭な投げ入れられたと言うことですかね:利/字足らず?:比/
轆轤踏む足の裏より春かかな
春かかな?
美恵子
山の茶屋遠き野焼きの小さくて 利○英
目覚ましを止めて再び春の夢 利○英
谷中湖やどこまでもどこまでも蘆の角
面白いけど中句10音となると無理、山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」
というもあるけれど:利
六村の田畑潤し花の堰
六村が分からない:比
西陵の家蚕真白く縮れ羽根
西陵の家蚕がはて?、蚕が蛾になるという季語はないようで:利/
西の果ての蚕蛾がどんなのか?見てみたい:比/
英郷
渡ら瀬に雲の湧き立つ野焼かな 利○ミ
さざ波に身を託ける(ことづける)蘆の角 利比石
託けるは意味が違います、似た言葉を使うならこうでしょう:利
琴協奏孝子桜の灯されて
孝子桜は全国区では無いでしょうね:利/琴の音くらい:比
青蚕浄土の母の語り草 利石
青蚕は無理があるでしょうね、ググっても出てこないくらいです:利/
浄土の母が観音様のようにですね、語り種:比/育つ過程で青蚕があるのでしょうか、
母上が蚕を飼っていたのでしょうか
陽炎や見るとはなしに揺れてをり
それが陽炎なんですから、誰もが知っていることを説明しても音:利
麗しや春雨(しゅんう)に濡るる赤ヤシオ
花は桜以外も大抵は季語になります、気を付けましょう:利
まがまがしウクライナの地は野焼ゆう
戦火に焼けたのは野焼きではありません、季語を大切にしましょう
春の夢見るともなきに転た寝る
お疲れ様です:利/分かりますけどうたた寝るね:比/