6月のもう一言
利孟
六巻の源氏対訳紅の花 比石
入梅やループに重ね巻くホース 比美
補聴器に風音ばかり蓮見舟 比◎
藍幟鰻のうの字くねらせて 比◎石◎美◎
焼いているところはないが、藍幟が良いな:石/うの字の旗がうなぎ屋らしい:美
エンジンスイッチ押し徐にサングラス
南無妙法と記し流灯を納めけり
焚き火して流れに晒し茹で素麺
比呂
もしユダのあらばかけしかサングラス 利☆
青蜥蜴おでんの墓の供花絶へず 利△
大地震の後の流灯途切れなし 利△
野ざらしの番屋の竈走り梅雨 利△美ミ
漁が出来ないのかと:美/
この川を知り尽くしてや鰻筒 利石美ミ
田植ゑ終へ高き湯音の憚らず 利石ミ
何となく分かるけど十分ではないな/具体的に分からない、湯浴みのくらいでは
蓮の花揺らして亀の首伸ばす 利石美
こんな感じかな:石/
美恵子
百年を継ぎ足し煙る鰻屋や 利☆比石
鰻垂れではどうか:石/継ぎ足しが良いが、やで合わせているのはどうか:比/
流灯や顔を照らして放たれて 利△
窓つたふ細き雫や女梅雨 利△比石ミ
女梅雨がイイネ
七色を四葩にこぼし小糠雨 利△
言葉遊びも面白い
青空にビルを映してサングラス 利ミ
蓮の葉や池に張りつき雨弾く
早朝に聞き耳立てて蓮のぽん
信子
流燈の呼び会ふごとく瞬けり 利△比◎美
次世代の溢るる野望鰻めし 利△ミ
隣の席辺りの話だろうが、次世代は多過ぎない/野望?:比
入日影降り止む夏至の雲の間に
梅雨晴れや朝のサラダの色溢れ 利ミ
朝のサラダの色の溢るる梅雨晴間:比
も一人の私の気儘サングラス 利ミ
もう一人?:比
夕影に畳むひとひら舞妃蓮(まいひれん)
午後には閉じる蓮の色が見える:美/
遠き世の蓮遠き如活けにけり
分かるようで分からない、大賀蓮か?:比/小原流では一種を遠景を見せるように活けるのが決まり:石
ミヨ
西日貼りつく御堂の手ずれ像
くらいか
長廊の丸太がらんと去ぬつばめ
丸太って積んであったりするじゃ無い
風鐸のふくる音して涼しけれ
病葉の残る青さを惜しみけり
好きく無いけどこれもありで
庭木刈り込むほどの百合高し
メモ残す蓮の台の握り飯
蓮の台って使い方間違えてない、お昼はお握りってメモでしょうが
まな板やまる鯖しとめ下ろす出刃
英郷
束の間のがらりと晴れし桜桃忌 利比石
桜桃忌と響いて良し:石/
梅雨夜更け電池染みだす置時計
あるけどに
夏至洛陽湯けむり細く御止山
大谷の御止山らしいね、温泉あるのかな?
虹立つや夕暮れ時の雲を背に 利比
まあ、理科ではこれをどう解釈するか
雨雲や辰巳の空に虹太し
雨雲で虹の句はないでしょうが
葉切りせし茎あしたばにこそぼ降る
そぼ降るはあるけど、更に小をつけるというのはどうかな、季語としての明日葉は晩春とされるようです:利
紫式部紫陽花好みが今は白
季重なりかな:比/
久々の野口さんの投句、ご無沙汰の間になにやら句風に格が加わったかと
また、LINEに、ちらりと堀江さんが顔を出したようでお元気らしく何より
        
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