10月のもう一言

利孟
金で欠け繕ふ茶碗風炉名残 比〇石
大切にしている茶碗:石
秋の暮れ温き米吐く精米機 比美○
搗くと温かくなる、秋らしい:美
十三夜ありたけ摘んで庭の花
焙じ茶の益子の湯呑み栗羊羹
野良犬の尾の薄汚れ片時雨
片時雨が良い:比
薄紙をほどきてほくり栗きんとん
美味しそう:比
身をよぢり小枝をたぐり松手入れ
松は枝が曲がってたりして、らしい:美/
信子
捨て鐘の溢す一打や夕しぐれ 利☆
お迎へを待ちし園の灯秋の暮 利△比
お迎えって意味がちがっちゃうので
平和像天指す方や後の月 利△比
開かれし阿弥陀堂の扉寺紅葉 利△比
なら寺は当然だね
栗拾ひ茶屋の設ふ露天椅子 利△比
今時併設の喫茶室なんざああたりまえ
靴底にあやし毬栗割る幾つ
秋晴れや一家三代徒競走
三代揃うっていうと橋の渡り初めとかだよね/なごやか:比
比呂
泥乗せて水漬くべか船秋没日 利☆石美
雰囲気:石/情景が浮かぶ:美
十三夜縁に目光るからす猫 利△石美
縁に光る眼かなとも:石/からす猫が凄い:美/光る眼くらいかも:比
双子とて面輪の違ひ栗羊羹 利石
すんなり、さらっと:石
島の灯のぽつぽつぽつり秋の暮 利石美
言いたいんだろう/灯がひとつずつが:石/ぽつぽつぽつりがおしゃれ:美
岩壁に厳し磨崖初しぐれ
磨崖仏なら岩壁はいらんでしょうね、
郁子熟るる声が言葉の児の歩み
訪ひの声低くして十三夜
分かるようなわからんような
ミヨ
鶫焼く父の横座の確かなり 利△比〇石
囲炉裏端で座って焼いている情景:石/横座という上席での父の動き:比
ショベルカー秋空へ忘れ置くひとはら 利△
路のべの水車小屋上ぐ秋の音 利美
春の水車とは違い、実りの秋で:美/回る水車にくらいで:比
空き地へと傾く竹がき初もみじ 利比
百円の無人販売秋野菜 利比
ムクドリのひと声高く餌奪われ
鶏頭の根もとちらちら種こぼす 比美
花が終わって間もない状況が:美
美恵子
野点傘先ずは老舗の栗羊羹 利△比
これまでを友と語れば秋暮るる 利△
秋の暮れ、暮れの秋、秋暮るる/
大風やすすき暴れる獣のごと
風景を詠んでいるのは良いと思うが:石
辞職した君も何処かで十三夜 利比
辞職は重いよ/転職だと若さが出る:石
灯に浮かぶ時雨気になる帰宅刻
気になるとか、帰宅とかで傘持ってきてないしとか下世話
ヒール脱ぎ煮物の支度秋の暮
ちょっと離れすぎるかな/働いていて急いでいる感じ:比
頬杖で旅本を捲る秋の暮 比石○
捲る旅本かな:石/