購入したトルクレンチ

【トルクレンチの種類】

この度、購入したトルクレンチはプリセット型のものです。
あらかじめ設定しておいたトルク値までくると「カチッ」と音がして手に軽いショックがきます。

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【締め付けトルクの設定方法】

本体の目盛りが主目盛り、グリップの目盛りが副目盛りです。
グリップを回して締め付けたいトルク目盛りに合わせます。
トルク値は主目盛りプラス副目盛りの合計になります。単位はN・m(ニュートンメートル)

クレームの内容

【主目盛りと副目盛り】

副目盛りが不良です。
もしかすると主目盛り側の可能性もあります。

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本体はメッキが施されているので、光って目盛りが分かりづらいですが。
主目盛りは28,42,56,70...という具合に210まで14間隔で目盛りが振ってあります。 従って、副目盛りはグリップ半周14、一周で28刻みになるのが正しいです。
ところが、副目盛りは半周10、一周で20刻みになっていました。主目盛りと副目盛りが矛盾しています。

【適合証】

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取説と一緒に適合証がケースに入っていました。
副目盛りが不良なのに、どうやって検査したんでしょうか。

驚いたことにSerial Numberと検査担当者のサインが記載されていません。

【クレームした結果】

購入先と何度かe-mailでやり取りして、返金してもらうことになりました。
不良品はそちらで処分してくださいとのこと。
教訓、計測器は信頼のある店で買うこと。

副目盛りの貼り付け

【なんとかすれば使えるかも】

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捨てるのはもったいない。
テプラで副目盛りを作製しグリップに貼り付けました。
副目盛りの不良だったらこれで使えるかも知れないが、主目盛りの方だったらダメですね。

再び購入

【購入先】

返金してもらったお金に+αしてまた買いました。
今度はモノタロウで買いました。今度はどうかな。

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トルク調整範囲42~210N・m 最小目盛1N・m 差込角12.7mm 全長450mm
台湾製です。
プロではなく、ただの車好きなのでこれで十分です。

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艶消しのメッキ加工になっているので光の反射が少なく見やすいです。
副目盛りは正しくグリップ半周14、一周で28刻みになっています。

【校正証明書】

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取説と一緒に校正証明書がケースに入っていました。
Serial No.がしっかりと記載されています。
検査内容として3つのセットポイントで検査してあることが分かります。
それから、テスターのモデル名とSerial No.も記載されています。
当然、検査担当者のサインも入っていました。

不良品との比較

【スズキ スイスポ(ZC32S)で確認】

比較した結果、テプラで副目盛りを貼った不良品の方も正しいトルク値で締め付け出来ました。
よって不良箇所は主目盛りではなく副目盛りの方であることが証明できました。
さて、使用できることが分かったので予備として使います。廃棄しなくてよかった。

ホイールの締め付けトルク

【車種ごとに異なる】

トヨタ シエンタ(NSP170G):
5穴 ナットサイズ 21mm 締結トルク 103N・m
スズキ スイスポ(ZC32S):
5穴 ナットサイズ 19mm 締結トルク 85N・m
4穴 ニッサン ノート(12系):
4穴 ナットサイズ 21mm 締結トルク 108N・m

※スズキのハブボルトはピッチが1.25mmなので締め付けトルクが小さいことが分かりました。
 (トヨタ、ニッサンは1.5mm)
 スズキ車にお乗りの方は気を付けてください。

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