Fun-232はEMOTOのローテーターはサポートしておりませんが、ちょっと改造すれば動作可能です。
対象はコントローラーの全面パネルにREMOTE接続ソケットが付いている機種に限ります。
(FXシリーズおよびMSAシリーズなど)
尚、改造は自己責任でお願いします。
[用意する部品]
抵抗 200Ω 1/8W 2つ
[改造方法]
ケースのふたを開けFun-232INF基板をシャーシーから取り外します。
回路図で示すように、赤枠で囲ってある抵抗を追加します。
R1にR1_e 200Ωを並列接続。
R2にR2_e 200Ωを並列接続。
Fun-232INF基板の半田面にはんだ付けします。
RIGHT、LEFTのON/OFF操作信号はTTLレベルで動作するため、 抵抗値を低くして電流が多く流れるようにします。
[用意する道具]
マイナスの精密ドライバー
ピンセット
ボックスのドライバー
はんだ付けの道具 など
[配線の取り外し]
ターミナルブロックから、精密ドライバーを使い配線を外します。
配線の接続場所は予めメモしておくと良いですが、
取説に記載されているので心配いりません。
また、DINソケットを外しておくと作業が楽です。
[INF基板の部品面]
赤丸がR1とR2です。
[INF基板のハンダ面]
赤丸が追加した200Ωの抵抗です。(R1_eとR2_e)
[注意する箇所]
ターミナルブロックに配線を接続する際は、挿入する穴にある鉄片の
上側に配線を入れます。
謝って下側に入れないように注意します。
精密ドライバーでねじ止めしたら、軽く引っ張って確認します。
このEMOTOのコントローラーは、正面にあるREMOTEのパネルの穴径が15.5mmなのでDINプラグの選択に注意が必要です。
左は“マル信無線電機製” MP-132/8
挿入できません。
右は“ホシデン製” TCP1556-715267
問題なく挿入できました。
EMOTOのローテーターはYAESUのようなOUT VOL ADJ調整(出力電圧調整ボリューム)がないので、Fun-232のコマンドで設定します。
VAコマンドで915位の値を設定します。(コマンド例:cmd:VA915[Enter])
もしくは、FunROTORを使う場合は、画像の赤枠で囲ってあるフルスケール補正値として915位の値を入力します。
※私が所有するEMOTO 1200FXは915で調整できました。
EMOTOの接続ケーブルは頒布しておりませんので自作してください。
[実体図]
ハンダ付け側
Fun-232側の8PIN DINプラグ
[実体図]
ハンダ付け側
EMOTO コントローラー側の5PIN DINプラグ
GNDはコネクターの金属部分にハンダ付けする。
EMOTOのコントローラーにあるREMOTEソケット端子にはスピードコントロール信号のピンがないので、回転速度を可変することはできません。
スピードコントロールができるのは、YAESUのローテーターのみです。