大陸の戦場で、陸軍と張り合って陸上基地を作って進出してた海軍航空隊は、中国空軍のソ連製の高速爆撃機を迎撃できないという問題に対して、局地戦闘機という、とにかく早く高度をとって敵爆撃機を攻撃できればいいという割り切った役割のジャンルの飛行機を三菱に発注して、できてきたのがこの雷電です。
こうしてプラモデルとしてみてみると、素晴らしく格好いい飛行機だとおもいます。特にこのアングルから見た姿。
三菱はスピードと上昇力さえあればあとはいいという海軍の要求を信じてこの飛行機を作ったわけですが、海軍のパイロットはその意味を理解せず、視界が悪いの失速速度が早いの空戦性能が悪いのと、局地戦闘機のコンセプトを理解しないクレームを付けまくり、延長軸付きの火星エンジンは振動問題を引き起こし、開発は踏んだり蹴ったりで5年近くいじくり回されてしまいます。

海軍は艦上戦闘機のパイロットとは別に、新しく局地戦闘機のパイロットを養成するべきだったと思うのですよ。
名人芸に凝り固まった艦戦パイロット閥の石頭では使いこなせるわけもない。これは陸軍も同じで、アメリカのパイロットっていうのは頭柔らかかったんだなって思います。
尾部先端の尾灯はマイクロクリスタルクリアーで透明化。
便利です→マイクロクリスタルクリアー
胴体が太いのは主翼のアスペクトにおける有効面積もカタログ値より低いことになるので、結果としてあまりいいデザインではなかったようですが、飛行機の形としてはすごく魅力的です。
キットはほかにない一一型です。
武装はゼロ戦と一緒。そのストイックさが魅力です。
写真もあまりないし、気にしてたら完成しないのでキットのまま割り切って作りましょう。
今回も脚やフラップなど可動部分を動画で上げてみました。
ちなみに、フラップは作るときかなり苦戦したんだけども、案の定撮影中壊れました。ぎゃははははは・・・・orz
コクピットはレジン製の素晴らしい解像度のパーツが入っています。
キットは二機入りなので、もう一個はハセガワの1/72を作るのに使おっと。
頭あて脇の送風ダクトはパーツ化されてないので自作です。
キットのキャノピは分厚いプラ製なのですが、実機についてる小さいてかけを付けるためだけには便利でした。
でも分厚すぎるので、正直開状態はきびしいです。
雷電の特徴の風防内の防弾ガラスもパーツでついてますが、今回はどこかにとんでったwので自作しました。
機首武装に7.7ミリ機銃が付いてるので、このタイプでは風防前にゼロ戦と同じような膨らみがあります。 二一型とは違う風防です。
座席は彗星と同じタイプ。従来のおしりにぶら下げる落下傘ではなく、背負式なので、その落下傘を収めるために背中が膨らんだ座席です。
この飛行機には収納式のはしごが付いてるので、可動にチャレンジ!
まずかまぼこ板に踏面を刺す穴を開けて真鍮線を差し込んではんだ付け。

・・・Bf110 のときのファイルを下書きに使ってるのバレバレやなw
久々に主脚可動連続写真。今回は尾輪しかうまくいきませんでした。
ちなみに、雷電の足は、P-39と同じく、一つのモーターで両主脚と尾輪を格納するので、ゼロ戦やはやぶさのような油圧式収容と違ってきっちり両脚が同じタイミングで収まります。
P-39とか確か収容/展開時のリミットスイッチはそれぞれ一個しかなかったと思った。
胴体側のタイヤカバーはゼロ戦と同じように主脚がふたつ折れのストラットを押し込むことで閉まる構造を可動再現しました。
ゼロ戦と同じくドロップタンクよけにカバー後ろが折れ曲がるのも再現です。よくわかんないけど・・・orz
尾輪のギミックは完全に成功だと思った。
これからもこの方法を多用するでしょう。
今回フラップは動かす気がなかったんですが、なんか魔が差して、付け焼き刃で仕込んでみたけど、やっぱそういうのはだめよね・・・
失敗した・・・(後述)
ドロップタンクは初期と二一型の途中からで互換性のないシステムに変更されて違います。一一型は当然前者専用です。
なんかね?へんだよね。こういう互換性なしの変更って。
足掛けを出し入れ可動に。
ってもこれもあと付けなんでなんか頼りないです。抜けない工夫だけはした。
主脚はいつも展開したときの位置決めで苦戦します。
今回は回転軸に真鍮棒をはんだ付けして板バネでぴょんと飛び出すようにしてみたんですが・・・まあ失敗でした。
仕込んだ板バネ。
0.1ミリの燐青銅版じゃ威力不足でした。
結局軸に瞬着流し込んで摩擦っていう荒いやっつけ対処に逃げたよ・・・
主脚収容部をプラバンで作った。30年以上前に作ったゼロ戦を思い出しました。
悪夢のフラップ機構。
実機のフラップはモーターが一本の、左右つながったシャフトを回し、
シャフトには左右のフラップそれぞれに内、中、外の三箇所についたレールスライド式フラップ出し入れアームの、内と外の部分にベベルギアがついていて、それは90度向きを変えたピニオンギアを介して、先述のフラップ出し入れアームに刻まれたラックギアを送り出すことでフラップを展開するのですが、そのままではフラップに角度がつかない。
そこで内側のベベルギアで回されるピニオンは上下二段になっていて、下段はフラップの送り出しに、上段は、フラップのフラップ出し入れアームの回転軸の上に飛び出した部分に別の関節で結合されるラックギアアームのラックギアを押し出すのですが、こちらのギアのほうが僅かにギア比がおおきいので、下段より移動量が大きく、結果フラップは後ろに平行に押し出されるとともに後端が深く下を向くことになるのです。
このスケールでギアとか時計職人とかじゃないと無理なんで、回転軸3つとスライド軸を組み合わせた差動機構を考えてみました。
上写真の解説のような。
多分もっと頑丈に作ってたらちゃんと動いたと思うので、1/32の雷電作るときがあれば応用しようと思ってます。
今回は負けです。
動かなくて笑う。
でももうやり直す気力がありませんでした!エ〜ン・・
キャノピは、実機では四箇所のコロが前後のレールを滑ることでちょっと持ち上がりながら開くのです。昔のタカラレベルの1/32雷電ではうまく可動できるようになってました。
今回は非常に小さいレールなのと、分厚い部品のために、四本通した棒の先をレールに合わせて噛み潰しました。
レールはこんな感じ。
キットでは後ろ側のレールはもっと下にモールドがありますが、間違いで、キットの第三キャノピの下の部分がそのままレールの上側になります。
この飛行機のキャノピのスライド方式ってP-40そっくりなんだけども、なんか参考にした共通の先祖がいたのかしら。それとも?・・
アンテナ柱は金麦缶で、中にステンレスバネ線に芯が仕込んであります。