Nゲージ蒸気機関車>2026年のメモ>2026.10.26

Nゲージ蒸気機関車のプラキット-ボトルシリーズ D51(クラウンモデル)

クラウン ボトルシリーズD51

以前にご紹介した、クラウンモデルのD51を、瓶の中に封入した「ボトルシリーズ」の製品です。
もともと、帆船の模型を入れたボトルシップ風プラ模型として企画されたようで、そのバリエーションになっています。


中身

私はこのシリーズを「ボトルトレイン」と記憶していたのですが、パッケージや説明書は「ボトルシリーズ」となっていました。

最初に組み立てたのは1974年で、同じD51でした。今回見ているのは近年買った訳あり品です。

箱の側面

箱の側面にシリーズの4つが記されています。ビクトリー サンタマリア、C51、D51は実際に見ました。

箱の中身

箱を開けると、まず目に入るのは瓶とその関連パーツです。

本当のボトルシップはガラス瓶の口からピンセットでパーツをひとつずつ差し込んで組み立てるそうですが、この瓶は底が閉じていないプラスチック製です。 完成した模型を瓶の底から中に入れて、あとで底蓋を接着して閉じる仕組みです。それってどうなの? と当時も思いましたが、一般向けプラ模型ですから許されますよね…。

欠品のある機関車パーツ

これはD51機関車のパーツの袋です。単体で売られていたD51と同じです。

訳ありの理由ですが、D51の一部のパーツが欠品しているのです。ただ、D51はすでに同じものを単体キットで組み立ててあるので、それを使います。よって今回の組み立ては瓶のみですみます。

説明書

説明書は、初期の単体D51の説明書に瓶の組み立てを追加し、全体に簡単な英訳を加えたものです。

輸出を狙ったのでしょうか。フジミのミニトレインシリーズにも英訳が付いていましたね。

説明書の誤字(ち→さ)

一方で、「せっさゃく」の誤字は期待通りの維持。
大人が「ち」と「さ」をうっかり間違えることはほとんどなさそうですが、活字を拾う際なら取り違えはあり得たのかも…?

付属のスライドマーク

瓶の飾り台に貼るためのスライドマーク(デカール)が付属しています。
見るからにだめになっていそうですが、まれに使えるケースがあるので、先にイメージスキャナでスキャンしておき、あとで使ってみることにします。そのままとっておいても仕方ありませんし…。

接着剤(表)

付属の接着剤はチューブ入りではなく袋入りです。安いキットや小規模なキットに時々付いていました。
もちろん中身は固まっていて、もう使えません。

接着剤(裏) 使い方

袋の裏には使い方が説明されています。

端の方を折って、虫ピンで穴を開けて使うとありますが、チューブ式に比べてとにかく使いにくかったと思います。 私は当時もこのタイプはなるべく使わずに、別のプラ模型に付属していた接着剤の残りとか、別途買った接着剤を使っていました。セメダインのガラス瓶入りのプラモデル用接着剤は昔からありました。

組み立て

中身の機関車と新旧のレール

中身のD51は別の単体キットで組み立て済なので省略します。→D51(クラウンモデル)

付属レールはボトルシリーズ版ではちょっと変わっていました。写真中央の焦げ茶色のレールが単体D51の付属品で(時期によってはないものもあり)、写真右の明るい茶色のレールがボトルシリーズの付属品です。

新旧のレール端部

このように、単体版では付いていた道床部ジョイントの出っ張りが、ボトルシリーズ版ではきれいになくなっています。あとは色を除いて同じもののように見えました。

瓶を組み立てます。ただ組み立てるだけならすぐできます。

瓶の部品

瓶の本体以外の部品です。

乳白色のランナーにある大きな部品は瓶の飾り台です。他に瓶のキャップパーツが付いています。
ランナー以外には瓶の口とコルク栓、そして大事な底蓋があります。

瓶の首とキャップの組み立て

瓶の口のパーツは瓶の先端に接着し、コルクは固定リングをはめてキャップの内側に接着します。

瓶自体の組み立てはこれだけで、あとは底蓋を付ければおしまいです。

飾台

瓶の飾台を組み立てます。側板は2枚とも一見同じもののようですが、よく見ると少し違います(片側のほうが瓶を支える部分が高い)。

あとは例のデカールを貼ります。

デカール自作

実際にデカールを水に漬けてみたところ、糊が完全に固着しており、いくら時間をかけてもまったくマークが台紙から剥がれませんでした。

仕方ないのでスキャンしておいた画像をプリンターで印刷してデカール風のシールを作りました。余っていたエーワンの「転写シール(透明タイプ)」を使ったので、その使い方に合わせ左右反転させて印刷しました。 このあと糊付きフィルムを印刷面に張り付けて周囲を切り抜きました。

デカールを貼った飾台

飾台に貼り付け、水で濡らして台紙を取り除いて終わりです。

でもこの模型の場合、わざわざ手順の複雑な転写シールを使わなくても、普通のラベルシールに印刷して、切り抜いて貼っても十分だったかも…。

瓶への入れ方の説明書

さて、いよいよ機関車を瓶に封入します。

説明書の指示は「カッコイイすきな位置に接着する」とあります。条件厳しめです。

「船をビンの中に入れて」と書かれているのは「機関車を」の変更漏れでしょうね。ボトルシリーズの中には帆船もあります。

瓶と中身と底蓋を並べたところ

カッコイイすきな位置とは…。

封入したところ

実際は選択の余地がほぼないんですよね。というわけでこんなもんでいいでしょう、と。

完成

ボトルシリーズD51完成

52年前に組み立てたときは、あまり感動した覚えはないんですけども、今見るとなかなかいい感じです。
瓶の中にあると、機関車の出来栄えがあまりよく見えないのですが、それが良い方向に働いているかも…。

●箱絵と

箱絵
箱絵

完成品
完成品

同じ色の布がなくて、あまり感じが出ませんでした。
それにしても箱絵の雪の中を疾走するD51は格好いいです。

というわけで、なぜと問うてはいけない昭和のプラ模型のひとつかもしれませんが、瓶が結構しっかり成形されているので独特な見栄えがします。
全然別な模型を入れてみても面白いかもしれません。

箱の前に置いたボトルトレイン

これを鉄道プラ模型と呼ぶのかは置いておいて、鉄道プラ模型はまだありますので、機会があればまた。


「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る