1985年秋冬のカールヘルム

1985年秋冬コレクション
この赤いジャケットは、1企画(1985年秋物)を代表するアイテムで、アンアンの表紙を飾り、クロワッサンで奥田瑛二さんが着て(黒)、ブラウス絵本にも登場した(黒)。4度とも金子さんのコーディネートであることを考えると、エンブレム付きジャケット+ボタンダウンシャツ+蝶タイ+ジーンズ+(下の写真では見えないが)白いキャンバススニーカーこそ、金子系メンズの基本スタイルといっていいだろう。
ジャケット(ウールモッサ、シングル3つボタン段返り、スリーパッチポケット、センターベント)¥68,000、シャツ¥16,000、ジーパン¥13,800、蝶ネクタイ¥12,000
カールヘルム初のショー
ホットドック・プレスより
カールヘルム青山店
1985年8月26日オープン。店長は隠居光枝さん。1985年当時、カールヘルムのショップは、青山店と大阪・心斎橋店の2店しかなかった。外観がモノトーンでクールな印象なので、客を寄せつけない雰囲気があり、非常に入りにくかったが、中はウッディで、なごみやすい店だった。下の写真を見ればわかる通り、ジャケットは、現在のKH、MKIの4〜5倍はある。ブランド設立当初は、キャラクター物は無く、ジャケット・スーツ類が中心の大人っぽいブランドだったのである。顧客には、柴田恭平さん、小田和正さんなど。向かいのマンションに住む陣内孝則さんも来店したが、彼は買わなかった。当時、同じ骨董通りにあった、コム・デ・ギャルソン・オムで、月100万円以上買っていたからである。カールヘルム青山店は、1991年に2階に移り(1階はKANEKO ISAO)、代官山店がオープンしたため、1992年にクローズした。
カールヘルム青山店
カールヘルム青山店の店内
メンズクラブ1985年12月号より
下の写真のモデルは、当時のメンクラ専属モデルのロバート。草刈正雄に似ていた。

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