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夢感覚は現実そのもの 夢とはドーパミン作動性報酬系によって組織されたイメージの連続であって 身体にリスクを負わせない状態で適応行動を試行させ、 それを評価しながら、生き残りを選択するプロセスなのですね。 「イメージ等」を使っての「おしゃべりによる物語創作」であり、 夢見者自身の安全な環境でシミュレートされるものだと言えます。 夢とかかわりがあるのは、シナリオの中で相互作用する人や物事であって、 個々の要素にあるのではないということに気づかなければなりません。 言い換えると、夢辞典(事典)を使って、個々の要素ごとの表象を拾い出して 並べながら関連づけて分析するような対象ではないということです。 夢においては視覚的要素が大部分を占めていますが、 聴覚、味覚、触覚、嗅覚的要素も入り込んできます。 運動の脳内表現もバランス感覚や運動感覚として夢に取り込まれます。 つまり、覚醒時のあらゆる次元の感覚が反映されるのが夢であり、 現実そのものの模倣ですので、区別できない「感覚空間」ということになります。 夢の材料やシナリオは、複数の感覚情報を処理する大脳皮質の広範な領域からもたらされます。 さらには、エピソード記憶や意味記憶等の獲得にかかわる海馬や、 それらの記憶を「快・不快」として評価する偏桃体もかかわっています。 また、それらを連結する皮質化の脳内回路が構成されていることも夢分析する際に考慮しましょう。 整理すると、夢分析するためには脳の構造とシステムを理解し、 何を目的として夢が創造されるのかという視点を明確にすることが大切だということです。 |