生き残るために夢をみている

最初の生き物は海の中で発生しました。

やがて、腸の先頭に口があり、後端に肛門があるような生き物が登場します。

食べて、消化して、排泄するシステム。夢はみません!

食料がどこにあるのか、探し求めるセンサーは口の部分にある「嗅覚」でした。
海水の中に漂いながら、食料から漏れ出るわずかな化学物質を感じ取り、接近し、体内に取り入れる。

食べることに対して、セロトニンは食欲を喚起し、ドーパミンが「快楽」という報酬を与えます。
この報酬回路において、正常な機能が阻害されると、過食や拒食が生じます。

夢見においても、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が重要な役割を果たしています。
夢見は食べて、消化して、排泄する行為と同じで、生きるために必要なことなのですね。
食べる行為と同じように、夢見も報酬回路に異常があると悪夢をみるようになります。

さて、脳内のセロトニンの分泌量は睡眠ステージによって変化します。
私たちが眠りに落ちると、セロトニンの分泌量が増え始め、
ノンレム睡眠の眠りが一番深いステージに至るまで分泌し続けます。
その後、徐々に浅い眠りへと移行していくにつれて、セロトニンのレベルも減少し始め、
レム睡眠に入るとセロトニンの分泌が止まります。

レム睡眠時にはアセチルコリンが放出されます。アセチルコリンは脳幹がコントロールしています。
同時に、前頭葉のドーパミン神経回路が活性化されることによりレムの夢が開始されます。

ノンレム睡眠はセロトニン、レム睡眠はアセチルコリン、夢はドーパミンが関与しているのですね。