|
好きな人の夢をみるのは? いま、現実として好きな人がいて、夢にも見ているとしたら…。 好きでなくなる…かもしれません。 かつて、好きだった人を思い出したかのように夢に見るのは…。 好きだったという過去を忘れるためなのかも? そして、別の現実的な事態が展開しているはず。 恋愛感情に対応する脳の部分は偏桃体です。 偏桃体は恐怖を感知し、闘うか逃げるかを判断し、 ノルエピネフリンという神経伝達物質を放出する役目があります。 ノルエピネフリンによって、瞳孔が広がり、心臓が高鳴ります。 結果として、血液の流れが強くなり、筋肉を緊張させ、 目前の危機に対応しようとします。 ところで、このような身体の状態は「怒り」や「幸せ」、そして「恋愛」とも似ていますね。 好きな人を見ると、自然に瞳孔が開き、心臓が高鳴り、 そして何かしらの行動をしたくなりますから…。 さて、話題を戻しましょう。 感情がともなう夢を見るのは、レム睡眠時でしたね。 心拍数があがり、歯をくいしばり、筋肉が緊張するような、 恐怖にさらされる夢をみているときでも、たいていの場合、跳び起きることはありません。 なぜなら、レム睡眠時はノルエピネフリンがほとんど放出されないからです。 つまり、恐怖の夢であっても、ノルエピネフリンなしの シミュレーションであって、恐怖の反応が生じないのです。 言い換えると、身体はそれなりの準備をして対応したけど、 恐怖が湧いてこない「リハーサル」になったわけです。 この記憶の再構築により、「恐怖」という感情が薄められているといえるでしょう。 好きな人を夢に見るのは、記憶を再構築するために、見ているのですから、 好きという感情に何かしらの色付けをするために見ているということです。 好きだけど、この部分がイヤだとか…。他にも好きな人がいて比べてみているとか…。 いずれにしても、好きという記憶に何かしら添加して、あるいは何かしら削り取って 新たな記憶に作り替えるために「夢にみている」ということなのです。 純粋に「好き」という感情から、何かしらの条件づきの「好き」に変質していることになりますね。 極端な場合、「ほんとうは嫌いなのかも?」という結論を夢は導くことさえあります。 かつて、好きだったという人の夢をみるのも同じです。 あなたの「恋愛感情」に変化があるから、見ているのであって かつての「恋人」にかかわる夢ではありません。 かつての「恋人」を夢に登場させることによって、 何かに対する「強い思い」が薄められているのかもしれません。 それは、何かしら現実面ですすんでいる事柄であって、 それに関連する事態や事情、あるいは…あきらめのような感情かもしれません。 ところで、恐怖の夢で跳び起きてしまうPTSDのような症例がありますが、 原因としては、レム睡眠時にもかかわらず、ノルエピネフリンの濃度が高まってしまうからですね。 |