埋もれていく自己意識と夢

あなたが見ている夢は、他の誰かがすでに見ている。
とても不思議なことだとは思いませんか?

もちろん、まったく同じ夢だというわけではありません。
夢ステージや登場人物、背景となる事情等がちがっていても
夢のシナリオがほとんど似ているということです。

生まれた場所も、育った環境も、現実面でのあなたの事情も
何に興味をもっていて、何に取り組んでいるかも違うのに、同じような夢をみている。

身体という外観も、脳という「意識装置」も全くの別物なのに、
同じような夢をみるのは、脳のシステムやニューロネットワークの構造が相似だからでしょうか?

あなたが考えていることは、他の人も同じようにぼんやりと考えている。
あなたが感じていることは、周りのだれかもそれとなく感じている。
誰もが、あなたの言葉を理解し、似たような言葉であなたに話しかけてくる。

自分と他の人との境界がありそうで、なさそうな気分になる。

なぜ自分の意識はこの身体に取り込まれているのだろうか? 
まさにこの瞬間の意識が他の誰かの身体に宿らないのはなぜだろうかと思う。
すれ違った人の意識と自分の意識はどこがちがうのだろうか?
入れ替わることはできないのはどうしてなのだろうと思うことがある。

意識も夢も、身体から離れることはできないのですね。

あなたのみている夢は、他のだれかの夢と同じようであっても
やはり、あなただけのものなのですね。
似ている夢であったとしても、あなただけに見せている夢。だからこそ、価値がある。

今日も夢はそれなりの準備をしていますが、その素材は今日のものだけではありません。
一週間程度以前の新奇体験の記憶もかかわっていることがいくつかの調査でわかっています。
一週間という区切りで似たような生活を繰り返すようになったからかもしれません。