tamay.gif   女性  24歳 :   高速道路?   「ホトトギス」さんの夢    ㉒  chibiz.gif
1/18の夢

私は例の「彼」と二人で高速道路を歩いています。
 
イベントのボランティアの帰りに、途中まで送ってもらっているようです。
夏の終わりのジャズ祭の帰りだと思ったのですが、
何故か彼はGジャンにGパン、春に出会った頃の格好です。
私はまるで真冬の格好で、いつも着ている黒のダッフルコートです。
足は黒タイツだったようなので、珍しくスカートを履いているのかもしれません。
 
その高速道路には両脇に歩道が付いており、車道は二車線です。
道路は左側に大きくカーブしています。
私と彼は、左側の歩道を歩いて行きます。
 
高速道路の上からは、左手の方向に街が見えます。
私達が活動拠点としている街のようです。
私は彼と、その街の思い出話をしています。
地下鉄の料金が上がっただとか、他愛のない話です。
主に私が喋っていますが、彼は相槌を打ちながら
「そうだったっけか」なんて感じで返事をしてくれています。
 
対向車線から、車が来たようです。1台か2台、通り過ぎました。
正確には覚えていませんが、1台は確実に通り過ぎました。
 
街には灯りが付いています。でも、周りはそんなに暗くありません。夕暮時なのでしょうか。

「高速道路を歩いている」というのが不思議で す。正確には私が高速道路だと思っただけなんですが。
後、左手に見えた街には、実は見覚えがなかったんです。
でも、夢の中の私は、その街が「私達が住んでいる街だろう」と思っていました。





Q 1  「高速道路を歩いている」というの が不思議。「私達が住んでいる街だろう」と思っていました。

 

高速道路は・・・自動車が先を急いで走るところ。人が歩く道ではありません。

送ってもらうという状況で・・・歩いてはいけないところを・・・歩いている。

高速道路なのに・・・あるはずのない歩道がついているのは・・・「いけないこと」だと思っていないから。

目的地に早く到達したいという気分。もちろん・・・男女の関係。しかも束の間の時間を過ごすこと。

 

ところが・・・彼の時間とあなたの時間には「ずれ」があって・・・

しかも・・・それぞれに事情がありそう。季節や服装の違いを確かめているのはそういうわけ。

あなたと彼との状況がアンバランスなのは・・・現実における「すれちがい」のイメージ。

 

彼は春のまま・・・そこに留まっているのに・・・あなたは冬。しかも・・・コートをしっかり着ている。

アピールして接近したいのに・・・なぜか彼と一定の距離を置きたがっている。

スカートをはいていそうなのに・・・黒いタイツと黒いコートを身につけているのはそういう意味。

 

道路が大きく左側にカーブしているのは・・・状況が意図しない方向に変化したから。

挫折や落胆の気持ちが・・・何らかの選択によって生じたことをイメージさせるものかも?

左側にあったのは・・・あなたたちの活動拠点。そして思い出話。他愛のない話。

あえて・・・あなたがそのような話を持ち出したのは・・・なぜなのでしょうか?

彼に・・・そのような話を聞かせて・・・聞いてもらって・・・どうしたいというのでしょうか?

 

話したことによって・・・気づかされたのは・・・対向車線から・・・車が来たということ。

高速道路を通過するのにふさわしいものが・・・対向するものとして登場したということ。

彼にとって相応しい「存在」ということ。あなたは・・・対向する「存在」をどのように感じているのでしょうか?

 

街は・・・社会とのつながりや人間関係をイメージさせる場所。

灯りがついてきているのは・・・あなた自身が注目されたいと感じているから。

たぶん・・・ボランティアグループの活動において自分自身をアピールしたいと思っているのでしょう。

 

夕暮れであっても・・・それほど暗くないと感じているのは・・・これからの「展望」のこと。

私たちの街・・・つまりボランティア活動においてがんばっていこうと確かめている夢なのかもしれません。

でも、頑張るには・・・彼という存在が不可欠だと感じているということ。それが夢のメッセージ。

by エリカ      




    こんにちは。うららです。ここから担当します。

    @あなたと彼は歩いていますが・・・並んで歩いているのでしょうか? 
    もし、そうなら・・・あなたは彼のどちら側にいるのでしょうか?

    >基本的に並んで歩いています。
    私がちょっと前を歩いていたりもしますが。彼の左側にいます。

    A途中まで送ってもらっているという設定ですが・・・
    歩いている様子は・・・足早な感じ? のんびりとぶらぶら状態?
    どんな感じで歩いているのか・・・具体的にお話し下さい。

    >のんびりぶらぶら。送っていってもらってい るというより、
    話をする為に一緒に歩いてる、一緒に歩く為に話をしている、そんな感じでしょうか。
    そう思っているのは私一人ですね、きっと。

    B左側に大きくカーブした道路は・・・上り坂? それとも下っていまし たか?
    カーブした先には・・・街への出口はある感じでしたか?
    それとも高速道路だから・・・降りられない雰囲気でしたか?

    >多分下り坂。緩やかな下り坂です。するする と歩みを進めていました。
    街へ繋がる出口は・・・あったんでしょうか?
    あのまま海へ出てしまったのかもしれません。港街なんです。

    Cあなたは他愛もない話を彼にしていますが・・・
    本当はどんな気持ちを伝えたいのですか? 
    ジャズ祭の後なら話せることで・・・話していなかったことです。

    >私が彼に話せる事なんて何もないはずです が・・・、
    「私もあなたと同じ夢を持っています」という事かもしれません。

    D彼はあなたの話に相槌をうって聞いているようですね。
    あなたの話を熱心に聞いているのでしょうか?

    >熱心とまではいきませんが・・・
    「こういう娘なんだ」程度に聞いているのだろうと思います。

    E高速道路をいっしょに歩いている彼は・・・
    普段の彼の様子や感じとどこか違っていませんでしたか?
    対向車線から車が来たときに・・・彼はどんな反応を見せたのでしょうか?
    思い浮かぶ彼の行動を・・・想像して下さい。

    >いつもより少し穏やかで・・・、少し少年ぽ かったかもしれません。

    >いや、別に・・・。そのまま車が通り過ぎただけだと思いますけど。

    F現実における実際の彼との会話において・・・
    印象に残っている会話を思い出して下さい。
    「そうだったかな」というフレーズから連想される会話から・・・
    彼のどんな気持ちを感じますか?

    >とぼけているのか・・・、話を流しているの か・・・、
    「変な娘だ」と思って相手にしてないのかもしれません。
    きっと適当に流しているんですね。

    G街には灯りがついていましたね。夕暮れどきのよう。
    彼は・・・あなたを送った後・・・どこに向かうのでしょうか?
    それとも・・・あなたを家まで送ることになるのでしょうか?
    そう思うのは・・・どうしてなのですか?

    >家まで送ってもらえたら嬉しいでしょう が・・・。
    きっと街に消えたんだと思います。一人で。
    夢みたいに・・・、幻影みたいに消えたんだと思います。きっと幻なんです。
    「奥さんのところに帰った」と思わないのは、きっと私の嫉妬です。

    H何となく・・・早く結論を出したがっていたり・・・
    無理かもしれないと思うことをしてみようと思っているのでは?
    思い当たることがあれば・・・具体的にお話し下さい。

    >そうですね・・・、奥さんと仲むつまじく やっているところを見れたら良いかもしれません。
    私が入る余地なんて何処にもないんだ、と思い知らせて欲しいです。
    私の中の彼を捨てられるかもしれません。

    >また一人で走り出します。今までだって一人でつっ走ってたんですから、
    なんとかなると思います。生きてくぐらいは出来ます。
    なんとか生き延びるでしょう。今までだって生き延びてきたんですから。
    それと、これからはより一層、心して掛からなければなりません。
    波を立ててはいけません。感付かれてはいけません。
    ただただ・・・私達の「祭」の為に力を尽くして、害するような事をしてはいけません。
    「街」に留まります。何があっても動きません。一人で留まります。
    そうして彼の家族の幸せな姿を見て、嬉しいと感じられるくらいになりたいです。
    そうすれば私はいつまでも、皆と楽しくやっていけます。
    ずっとあの街に居られます。あの街からは絶対に離れたくありません。

    I夕暮れ時で・・・やがて暗くなる。そして・・・彼といっしょ。
    あなたは・・・彼にどんなことを期待しているのでしょうか?
    あなたと彼との関係で途中のままになっていることかもしれません。

    >「私もあなたと同じ夢を持っています」と伝 える事でしょうか・・・?
    私は目立つ新人ですから、いずれ仲間内で「コイツ等同類だ」なんて話になって、
    彼の耳にも入るかもしれませんが。
    まあ、そのうち・・・、そのうち傷も癒えるでしょう。

   >では、診断しますね。

     



    夢診断のポイントは、高速道路はゆるい下り坂で・・・海に出ていくのですか ら・・・彼との関係は模様眺めということ。
    対向車線を通過した車は・・・彼の奥さん。彼と奥さんとはうまくいっていないと思っているのかもしれません。

    hetakyara02.gif  多分下り坂。緩やかな下り坂です。あのまま海へ出てしまったのかもしれません。

    →行きつく先は・・・海のよう。ゆるやかな下り坂は・・・満たされた思 いを楽しみたいという気持ちのあらわれ。

     同時に・・・どうにもならない状況なら・・・無理をするより「あきら める」という選択をしていることをイメージさせます。

     そういうつもりでいるのでしょうが・・・本当のところは・・・成り行 き次第のよう。それが海に出ることの意味。

    hetakyara02.gif   いや、別に・・・。その まま車が通り過ぎただけだと思いますけど。

    →彼の奥さんをどのように感じてるかが出てくる部分。あなたにとって は・・・通りすぎただけの「存在」

     確かに彼の奥さんという立場にある人なのでしょうが・・・ただそれだ けの人だと思いたいのですね。

     彼の反応がないのですから・・・うまくいっていない状況を想像してい るということ。

by うらら      





Q 2   どう受け止めればいいの? どう すればいいの?

     

    彼と会っているとき・・・黒いコートを着て登場するのは・・・

    「スカートと黒いタイツ」を身につけていることを知られたくないから。

    言いかえると・・・女性としての魅力をアピールしたいという心の動きを 隠しているということ。

    「女性であることに無頓着な自分であること」を見せたがっているという ことなのでしょう。

     

    「ジャズ祭」というイベントの帰りという設定は・・・

    日常的なものごとから解放されて・・・適度の刺激や興奮を感じたという こと。

    そして・・・イベントの余韻を楽しみたいということなのかもしれませ ん。

    つまり・・・ちょっとぐらいなら・・・羽目を はずしてもいいと思っているということ。

     

    高速道路ですから・・・目的地がはっきりしているはず。

    しかも・・・早く到着できる。短い時間ではあるけれど・・・スピードと いう興奮も味わえる。

    でも・・・肝心の車に乗っていないのは・・・ セックスを拒否しているから。ためらっているから。

     

    高速道路を二人で並んで歩くという「非常識さ」は・・・彼への執着がと ても強いというイメージ。

    高速道路を歩いていることは・・・いけないことなのですから・・・

    見つからないようにしなければなりません。通過する車にも注意しなけれ ばなりませんが・・・。

     

    あなたの彼への思いは・・・秘密にしておくべきなのですが・・・

    もしかしたら・・・知られてしまっても構わないという気持ちがあるので しょう。

    対向車線に「車」を通過させたのは・・・そう いう意味。見られても・・・平気だということ。

     

    あなたは巧妙な方法で・・・それを堂々と実現したいのですね。

    左側に・・・「あなたたちの街」が見えたのは・・・その計画が着々と進 んでいるということ。

    ボランティア活動という場において・・・あなたは何か実行するつもりか も?

    さりげなく・・・当たり前に・・・あなたという「存在」を彼の目に焼き 付けたいのですね。

     

    街に灯りがついているのは・・・まだまだ大丈 夫という気持ちのあらわれ。

    彼への思いは・・・そのように・・・あなたの中でくすぶり続けていると いうことかもしれません。


by ふむふむ      






【Reflection】




「憧れの彼」直接出てくる夢は
Pの「彼とダッフルコートを着た奥さん」と@の「信号待ちの交差点」


今回で3回目。@と同じで、夢見者と「憧れの彼」という組み合わせ。


の夢の提出時に生理中。診断の結果提示にはずれが生じていますから
実際はの1週間以降の夢ということになります。

つまり、卵抱期に見ている夢。エストロゲン分泌されます。
女性性が身体的に活発になります。



夢見者は女性性の低さを実感していませんでした。
「男の中の男」、男の子より喧嘩が強く、度胸があって、BOSSと呼ばれていた。
学校で指折りの有名人だったと自認しています。
そんな彼女を、周囲も認めていたのは、彼女が「可愛い」部類の女性だったからでしょう。
本気で「喧嘩」しようとする男の子もいなかったし、
BOSSであることに異論を唱える必要もなかったという環境だったのかもしれません。
いずれにせよ、「彼女」はそのように育ってきたのです。

そんな「彼女」ですが、実は他の人の女性性も「低く」見積もっている
のではないかということです。大したことはないと思っているということ。
「女性性」の未熟さが過剰になると、いわゆる「女らしさ」には価値を認めません
そのような「彼女」のうぬぼれ「憧れの彼」の出現の前で
一気にくずれさります。自信のあった彼女はとたんに「臆病」になります。


結果として、女性性は「復活」する準備に手をつけました。


「復活」するにはフィードバックが必要です。
「憧れの彼」からの反応ですね。しかしながら、「彼は妻子持ち」
反応を待つことは、彼女の育ってきた「経緯」をえぐることになります。


巧妙に「反応」を創り出しました。
「生きにくさ」の解消を図るためです。記憶の中から、「素材」を集めます。


の「ジャズ祭」の帰りだというのに、
「春に出会った頃」の格好の「憧れの彼」

夢見者は現実に生きていますから、
「真冬の格好」で、例の黒のダッフルコート


高速道路を二人で歩いているという「反応」 
夢見者の「報酬神経系」快感を感じている。
いっしょに歩いているという「フィードバック」があるから、
「女性性」発揮される。「楽しい記憶」を創り出すことにより、やる気が生まれるのです。

スカートを履いていると感じるのにも、
「黒タイツ」という添え物から辿っていくのですから、「臆病」さを感じます。
それでも「彼女」なりの女性性を準備し、夢の導入としました。

しかし、どうして夢のステージが「高速道路」なのでしょうか?


が歩くところではありません。自動車のみが妥当
「歩くべきではない」のは不倫の道


父親の「不倫」は、夢見者の「男性観」を歪めましたが、
「憧れの彼」の出現は、歪められた「枠」を少しだけ広げたのでしょう。


「高速道路」には、ないはずの「歩道」が設定されましたね。
「歩道」なら、歩いても「大丈夫」という状況を夢は創り出しています。

「憧れの彼」との恋愛感情を育んでも、問題はないかもしれないと「夢見者」は女性性を起動させます。
「起動した結果」を夢見者は予想します。夢はリハーサルですから。

道路の状態や風景の変化で、予想を表現しています。

左側に大きくカーブします。左は「過去」の領域。
左手に「活動の拠点であった街」が見えてきます。思い出話をします。
地下鉄の料金があがったという「近況」も付け加えながら、夢見者が主にしゃべっています。
そうですね。「過去」と区切りをつけ、「現実」へと一歩、踏み出しています。
相槌を打つ「彼」 と 「そうだっけ?」と確認を入れる「彼」
プラスイメージとマイナスイメージの同時成立

「同時成立」は奇妙さを持ち込みますから、
「対向」車線から、つまり「対抗」する存在が登場します。
1台か2台、1台は「奥さん」、もう1台は「母親」でしょう。   ※不在の在

確実に1台、それはもちろん「彼の奥さん」
通り過ぎるのを確認
しました。   ※現実世界で、「彼の奥さん」をみかけています。
そんなこともあったと夢見者は振り返ることで、さらに「一歩」前に進みたいのでしょう。
その「思い」が街の灯りで表現されます。暗くはないのです。

夢見者は
卵抱期でした。
エストロゲン
分泌されている状態です。
エストロゲンによって、セロトニンの生成もうながされ、
精神的に安定し、共感性が高まり、この夢が生成されました。

見覚えのない街の夕暮れ。夢見者は「感慨」に浸っています。

まさに「女性性」が創り出した夢




通常なら、MCH神経が「夢の記憶」を消去してしまうのですが、
懸命にも「夢日記」に残すことで、夢見者に意識づけられました。女性性の復活をサポートします。

夢は「記憶の再構成」という過程において、「記憶を変える」作業もします。


「記憶を変える」ことで、「生きにくさ」の要因削り取ります。

多重人格者のひとりひとりの「性格」や「考え方の傾向」が全く違うように
「記憶」を変えることで、その人の「性格」や「現実認識の枠組み」が変わります。女性性が解放されます。
これが、「夢の効果」です。

※夢の内容を覚えていなくても、その「効果」があります。

夢見者は、夢において「憧れの彼」から、いくぶんかの「フィードバック」を得ることで、「やる気」が出ています。
そのことが、現実世界での「引っ越し」という「自立」のための行動を支えています。

※この時点では、明言してはいませんが、徐々に傾きつつる「引っ越し」の願望。

「憧れの彼」が出ていますが、彼の存在は「補助的」であり、主役は「奥さん」ということになります。
「奥さん」を見返したい、母親から離脱したい、そのために、「女性性」を育みたいという「思い」を表現した夢です。
なぜなら、私たちが住んでいる「街」だろうと回想していますから。
その街には「憧れの彼」も「奥さん」も・・・そして「母親」も「夢見者」も住んでいるのです。
その街で、夢見者は「引っ越し」を計画して、準備をすすめています。
「私たち」は、それぞれに「私たち」であって、
「共有」する部分は1体1の関係のみ、少しづつ、その領土を失いつつありそうです。
夢の背景が「夕暮れ時」なのは、やや感傷的になっている「夢見者」を表現しているのだと思われます。