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8/25の夢 私は小さな劇場にいます。出入り口付近にいるようです。 ステージの、向かって左前に会社の上司が立っていました。 右袖のカーテンからは、黒いドレスの女性が出たり入ったりを三回くらい繰り返していました。 登場の仕方を考えているようです。楽器をケースに入れた状態で歌いながら、出たり入ったりしています。 上司は私の存在に気付き、右手を上げて軽く挨拶をし、 そのままこっちに向かって歩いて来て、私の後の扉から出て行きました。 [画面が変わりました] 高校時代の同級生が席に座っていました。 右隣にも誰か一人座っています。誰かは分かりません。 私は同級生の彼女の前に座り、「上司のサインもらったよ」と嬉しそうに報告しました。 でも、彼女からは期待した程の反応は得られませんでした。 彼(ボランティアグループの先輩)がやって来て、私の左隣に座りました。 すると、同級生の彼女ともう一人が彼にしがみ付き、 私に向かって「安全帯をしなきゃダメよ」と言いました。 彼の顔は、二人の顔で隠れてしまって良く見えません。 目だけが、しっかりと私を見ています。 彼が久し振りに出て来たので気になってます。 ▼
Q 1 女の子二人がしがみ付いて、彼の顔が隠されてい
たのは一体どんな意味があるんでしょう。
ドラマティックな演出が展開されるのが・・・劇場。シナリオがあ り・・・何らかの結末が見えてくる。 そのような劇場の場に臨んでいるのは・・・何 らかの役割を演じている「自分」を振り返りたいから。 あなたの場合・・・恋愛に関する進行状況を見つめている夢ということに なりそう。
ところで・・・あなたは劇に参加するわけでもなく・・・劇そのものの流 れを見ているということでもない。 まだ演じられていない劇のリハーサルシーンを見ている。左側に上司。右 に黒いドレスの女性。 あなたは「出入り口」という離れた位置から眺めている。どうして・・・ そこがあなたの場所なのでしょうか?
出入り口は・・・・出て行こうと思えばいつでも出られるところ。 そこにあなたがいるということは・・・劇の進行に興味があるのに踏み込めないでいるのか・・・ あるいは、その場から立ち去るべきなの に・・・「あきらめきれずに迷っている状態」にあるということのよう。
組織という「まとまり」において・・・上位の人間にあたるのが「上司」 その上司があなたの前から消え・・・後半の夢でボランティアグループの 「先輩」が登場しますから・・・ 同一イメージの入れ替えのはず。つまり・・・上司は「彼」。黒ドレスの 女と同級生は・・・当然・・・「あなた」 上司はステージに上がっていないのに・・・あなたはステージで登場の仕 方をリハーサルしている。 それが・・・あなたの「恋愛事情」。登場する かどうかはっきりしない彼への接近を演じているということ。
さて、一般的に・・・楽器を演奏することは・・・セックスをすることを イメージさせます。 ケースの中に入ったままですから・・・セックスの制限をあなたが設定し ているということ。 歌っているのは・・・自分の思いを伝えたい・・・表現したいという気持 ちの表れということになりそう。 でも・・・思うようにならないのが現実。だから・・・何度もリハーサル を繰り返しているわけ。
最初の夢では・・・「上司」として彼は登場し、あなたに接近します が・・・そのまま去ってしまいます。 次の夢では・・・「上司」からサインをもらいますが・・・同級生の反応 は芳しくありません。 さらには・・・「彼」があなたの隣に座ってくれたのに・・・あなたはし がみつくことができません。 いずれも・・・何らかの「恋愛兆候」はあるの ですが・・・結局のところ・・・期待はずれの模様。
彼からの接近は・・・組織の上司としてのものであり・・・ サインというあなたの存在に対する相手側からの「承認」は・・・ グループにおいては当たり前の行為に過ぎないのかもしれない。た だ・・・それだけのこと。 それなのに・・・彼がいるところに・・・どう登場しようかと気をもんだ り・・・ 彼があなたのことを特別の存在として認めてくれたのではないかと感じた りしたことは・・・ 単なる「思いこみ」に過ぎなかったのではと・・・いまになって・・・あ なたは感じ始めているのかも? そうだったかもしれないし・・・そうではない のかもしれない。結論を出さないままで・・・いまもゆれている。
恋愛未満の「中途半端な状態」になってしまったのは・・・どうしてなの でしょうか? その原因を・・・この夢で探っているということなのかもしれません。
彼の顔を隠している女の子二人は・・・どちらも・・・たぶん「あなた自 身」 彼の前で演じている「あなた自身」のイメージにつながっているのかもし れません。 同級生の彼女も・・・おそらく・・・あなたの「マイナスイメージ」を表 現しているものと思われます。
顔を隠すという行為は・・・本心を知られたく ない・・・あるいは相手の気持ちが分からないということ。 気になる彼に対するあなたの「不安やもどかしさ」を・・・そのままイ メージさせるものかも? いずれにしても・・・「彼」との恋愛になんらかの決着をつけたがってい る夢だということになります。 by エリカ
▼ @小さな劇場にいますが、あなたはそこで何をしているのでしょうか? >さあ・・・、なんでいるんだか良く分かりま
せん。 A会社の上司は黒いドレスの女性の様子を見て、どう思っているのでしょ うか? >満足のいく登場の仕方が出来るまで、じっと
待ってるんだと思います。 >でも、よくよく思い出してみれば、 B黒いドレスの女性の気持ちを想像してみましょう。 >「これで良いかな?大丈夫かな?変じゃない
かな?」 Cケースの中の楽器はいったいどのようなものなのでしょうか? >ギターか何かだと思ったんですが・・・。
ちょっと大きかったような気もしますが。 Dあなたに気づいた上司は、あなたに近づいてきましたね。 >「私に気付いたんじゃなかったのか?」と思
いました。 E高校時代の同級生は、誰なのかはっきりしていますか? >はい、はっきりしています。性格は良い人
だったんですが、 F上司のサインをもらって、嬉しそうですね。 >メモ帳か何かに、名前を書いてもらったんだ
と思うんですが・・・。 >現実にサインを貰った事はありました。好き
な作家がいるんです。 G期待していたのに、それ程の反応が返って来なかったこと。 >思い当たる事がちょっとないんです が・・・。何でしょう?忘れてるのかもしれません。 Hしがみついている彼女たちは、どんな表情をしていますか? >彼女達は嬉しそうでも何でもありませんでし
た。 >彼も無表情でした。 >そうだなぁ、私に対して・・・ I安全帯を着用すれば、彼にしがみつくことができるのかもしれません。 >私には彼女達の言っている安全帯が貞操帯と
いう意味で言っているように聞こえました。 >なんだか、彼がいると、いつもよりガサツに
振る舞ってしまうような気がします。 >では、診断しますね。 ▼
夢診断のポイント:ステージでのリハーサルは・・・ためらいの感情のイメージ。期待しているものは・・・何ですか?
二人の女の子がしがみつくのは・・・相反する感情を同時に彼に向けているから。矛盾している「あなた」そのもの。
→彼に対するあな たの態度を表している部分。どう思われるか・・・それだけがあなたの気がかり。 演奏をするため の楽器はケースの中にしまわれたままですが・・・その場にもってきていますね。 魅了するような 音を奏でるようですから・・・ためらいの気分はあるのでしょうが・・・ 恋愛に対する期 待もそれだけ大きいということなのかもしれません。
→彼に対するあな たの感情表現の部分。彼と会うときは・・・無表情ということなのでしょう。 どう思われるか が気になって・・・そのままの自分を出すことに緊張感がともなうから。 二人でしがみつ いているのは・・・相反する感情を同時に彼に向けていることをイメージさせます。 たとえば、会い たいという気持ちと会っても仕方がないという気持ちの組み合わせかもしれません。 状況がどっちに 転んでもいいように・・・自分を守るための「安全帯」をあなたは用意しているということ。 by うらら
▼ Q 2 どう受け止めればいいの? どう すればいいの?
「どう考えればいいのですか?」 あなたの問いかけは・・・いつもそう なのかもしれません。 どうすべきなのか・・・どうしたらよかったのか? はっきりと答えを出 せずにいます。
夢の中の彼は・・・「どう思っているの?」とあなたに聞いているようで すね。 あなたと二人きりだったら・・・彼の顔の表情もはっきりと見えるでしょ うし・・・会話もできるかも? ところが・・・女の子二人がしがみついて・・・顔も隠されていますか ら・・・うまくいきません。 つまり・・・二人の女の子の役割はあなたと彼 のコミュニケーションを妨げることにあるということのよう。
しがみつけない理由をあなたに知らせているのは・・・あなたに・・・し がみついてほしくないから。 二人の女の子は・・・あなた自身ですか ら・・・結局のところ・・・自己矛盾ということになります。 そのような「自己矛盾」の状況に陥ってしまった原因は・・・どこにある のでしょうか?
あなたの彼に対する感情は・・・恋愛感情ではなく・・・「自己充足」に あるのかもしれません。 恋している「自分」を大切にしたいのですね。つまり・・・一人芝居とい うことになりそう。 なぜなら・・・劇場に残っているのは・・・あ なたともうひとりの「あなた」だけなのですから。 誰も・・・見ていません。誰も見ていないのに・・・登場の仕方を練習し ている。 そんな自分であることを・・・自分で見つめている。つまり・・・自己矛 盾による「自己充足」だということ。
バランスを失うという危険な状況にあるときに役立つもの。それが「安全 帯」のイメージ。 危険を感じる状況に身を置いてこそ・・・その価値を実感できるもの。 もしかしたら・・・恋愛も同じだという「メッセージ」が含まれているの かもしれませんが・・・。
さて、貞操帯という「安全帯」は・・・本人の意思で純血を守ろうとする ものでなく・・・ 第三者の思惑によって・・・かろうじて守られている状態を維持するもの ですね。 つまり・・・そのような安全帯を身につけるということは・・・自分の判 断を他者に委ねるということ。 本当はどうしたいのかがわからないから・・・あなたは・・・第三者の意 見を求めているということなのでしょう。
まだ、演じられていない「恋愛」に・・・あれこれ思い悩むこともあるの でしょうが・・・ 恋愛はあなた自身がするもの。恋愛に「安全帯」を持ち込んで・・・どう したいのですか? 一人芝居の恋愛をしていないで・・・相手をしっかり見るべき。相手が見 えてこないは・・・そういうわけ。 現実の彼をモデルとして登場させていますが・・・彼との関係を意味する ものではありません。 まだ出会えぬ「恋愛の対象」を求めて、思い悩んでいるから見ている夢の ようです。 夢分析は・・・あてになるものではありませ ん。自分の意思で決めなさいと夢は言いたいのかもしれません。 by ふむふむ
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▼ ▼ 【Reflection】 この夢カウンセリングが最終回となりました。 「巡」という「用語」を導入します。 ※夢は同じ繰り返しがあります。それを「巡」といいます。巡回の「巡」ですね。 1つ目の「夢の巡」 私は小さな劇場にいます。出入り口付近にいるようです。 ステージの、向かって左前に会社の上司が立っていました。 右袖のカーテンからは、黒いドレスの女性が出たり入ったりを三回くらい繰り返していました。 登場の仕方を考えているようです。楽器をケースに入れた状態で歌いながら、出たり入ったりしています。 上司は私の存在に気付き、右手を上げて軽く挨拶をし、 そのままこっちに向かって歩いて来て、私の後の扉から出て行きました。 @夢の冒頭部分:登場人物と夢場面の設定 夢の主体の定位の場面であり、環境への主体の位置づけをする。 私は小さな劇場にいます。出入り口付近にいるようです。 A具体的な状況展開と関係の成立場面 夢環境においての状況であり、新たな客体の生成と状況の変化の部分である。 ステージの、向かって左前に会社の上司が立っていました。 右袖のカーテンからは、黒いドレスの女性が出たり入ったりを三回くらい繰り返していました。 1 夢の冒頭部分:登場人物と夢場面の設定 B問題の中心に達する場面(情動・感情) 夢の状況に対する原因や目的にかかわる場面を展開する。 登場の仕方を考えているようです。 楽器をケースに入れた状態で歌いながら、出たり入ったりしています。 C途中結論(主体の推論) ひとまずの結論であり、区切りの部分。次への展開を含む場面である。 上司は私の存在に気付き、右手を上げて軽く挨拶をし、 D主体・客体行為の生成 主体・客体の行為を成立させる場面であり、結論へ導く場面でもある。 そのままこっちに向かって歩いて来て、 E結果の明示と夢の巡の終了 一応の夢の結論が示される場面である。 私の後の扉から出て行きました。 2つ目の「夢の巡」 高校時代の同級生が席に座っていました。 右隣にも誰か一人座っています。誰かは分かりません。 私は同級生の彼女の前に座り、「上司のサインもらったよ」と嬉しそうに報告しました。 でも、彼女からは期待した程の反応は得られませんでした。 彼(ボランティアグループの先輩)がやって来て、私の左隣に座りました。 すると、同級生の彼女ともう一人が彼にしがみ付き、 私に向かって「安全帯をしなきゃダメよ」と言いました。 彼の顔は、二人の顔で隠れてしまって良く見えません。 目だけが、しっかりと私を見ています。 @夢の冒頭部分:登場人物と夢場面の設定 夢の主体の定位の場面であり、環境への主体の位置づけをする。 ※客席への移動がありますが、その部分は省略されています。 A具体的な状況展開と関係の成立場面 夢環境においての状況であり、新たな客体の生成と状況の変化の部分である。 高校時代の同級生が席に座っていました。 右隣にも誰か一人座っています。誰かは分かりません。 B問題の中心に達する場面(情動・感情) 夢の状況に対する原因や目的にかかわる場面を展開する。 私は同級生の彼女の前に座り、「上司のサインもらったよ」と嬉しそうに報告しました。 でも、彼女からは期待した程の反応は得られませんでした。 C途中結論(主体の推論) ひとまずの結論であり、区切りの部分。次への展開を含む場面である。 彼(ボランティアグループの先輩)がやって来て、私の左隣に座りました。 D主体・客体行為の生成 主体・客体の行為を成立させる場面であり、結論へ導く場面でもある。 すると、同級生の彼女ともう一人が彼にしがみ付き、 私に向かって「安全帯をしなきゃダメよ」と言いました。 E結果の明示と夢の巡の終了 一応の夢の結論が示される場面である。 彼の顔は、二人の顔で隠れてしまって良く見えません。 目だけが、しっかりと私を見ています。 1の「巡」と2の「巡」を比較してみましょう。 @【夢場面の設定】
A【状況展開と関係の成立】
B【情動・感情】
C【途中結論:主体の推論】
D【主体・客体の行為】
E【結果の明示】
夢は繰り返します。リハーサルですから、「弱いつながり」のシナプスを強化します。 シナプスの強化のためには、いったん「シナプス」のつながりをゆるめ、位置を変えて、つなぎ直します。 つなぎ直しのとき、「刈り込まれる」ニューロンもあります。つながりが無くなるのですね。 そのたび、関連する「ニューロンクラスター」は興奮するので、記憶の再生が行われます。 結果として、つなぎ直しによる「記憶の再構成」が行われます。 上記の比較において、再構成された部分に〇をつけています。 出入口から、客席に移動し、座りましたので、 「事態」を受け入れる状態になってきたということです。 もちろん、「事態」とは、女性性を受け入れることであり、 恋愛に対する「感受性」を高めることです。 「主体・客体の行為」が、過激になっています。 ただ、向かって歩いてくるが、「しがみつき、〇〇を言う」と、より具体的な表現となりました。 「安全帯」が貞操帯ではないかという連想が夢見者にはありました。 夢の中のセリフは、夢見者が創り出したものですから、夢見者のセリフです。 「安全帯をしなきゃダメよ」と自分自身に向けて発言したわけです。 この発言の意図は何か? 「憧れの彼」に接近するときには「安全帯を付けなきゃダメ」だということ。 安全帯は貞操帯ですから、「好きになるのは構わない」が「不倫」は駄目だということ。 ここにおいて、「憧れの彼」との「関係性」に一応の区切りがつけられたものと思われます。 ただ、貞操帯は、第三者がつけさせるものです。自分でつけたわけじゃありません。 このことを夢見者は自覚したわけです。これが夢の効果でしょう。 第三者の助力を得て、自分の「女性性」を受け入れ、 憧れの彼との関係性に区切りをつけたという「自覚」を、夢の中で再現したわけです。 ※第三者とは夢分析者の3人 視点を、小さな劇場のステージから、客席に移し、リハーサルを行い、「ニューロンクラスター」を再構成したのです。 「恋愛」は観察するものではなく、自分でするものに変えようとしています。 まだ「困難」は残っているようですが、 「憧れの彼」の目だけがしっかりと夢見者を見ているのは、夢見者がしっかりとみているということ。 しっかりみることで、判断しようとしていること。ひとり立ちができる段階になったのですね。 カウンセリングの解消を図るために、「区切りのメッセージ」を夢見者に伝えました。 夢分析は・・・あてになるものではありませ ん。自分の意思で決めなさいと夢は言いたいのかもしれません。 夢分析者にとっては自己矛盾のメッセージです。夢見者も自己矛盾を抱えていましたから、意図は伝わったかもしれません。 夢見者はこのメッセージをどう受け止めたのか、はっきりしませんでしたが、夢分析の依頼はなくなりました。 夢見者が「女性性」を受け入れ、貞操帯のない「恋愛」に恵まれることを願わずにはいられませんでした。 以上で、37回にわたるカウンセリングの最終回を閉じたいと思います。 掲示板をご覧いただいた皆様には、夢のすばらしさを感じていただけたのではないかと思います。 夢見者の自己分析はとても素晴らしいものでした。彼女に出会えたことは幸運であり、心より感謝したいと思います。 2024/12/01
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