セルゲイ・V・スニーク
【Sergei Vasil'evich Снег】(26才、♂)
<※イモータル> 地球生まれ
身長:190cm 体重:82kg 血液型:AB
肌:ミルクホワイト 髪:つやのない灰色 瞳:アクアブルー

惑星ニビル迎撃軍総司令官。IESA宇宙軍大佐。
この時代、極少数しか存在しない、
人類の知識階級によるネットワーク“イモータル”の一員。
その知性ゆえ、冷笑的な言動をとることが多い。

後に判明する彼に期待された任務や役割からすると
大佐というのはあまりに低すぎる階級であるが、これは
セルゲイの実力を恐れた元老院が講じた策/陰謀であった。
その証拠に、ニビル迎撃の総司令任命時には
一気に中将へ異例の昇格をとげている。
なおこの超特進に対し軍(IESA)内部での反対はごく一部であった。

ニビルの脅威を早くから予測し(無論、彼は21年前の
“月の縦坑事件”、18年前の太陽系外宇宙探査部隊全滅事件
当時は少年であるが、のちの学習によって)
ニビルの脅威とその正体、そして人類側の対策と最終手段までを
予測するにいたった。

ニビル戦役ファイター選抜DNAの中でも
もっとも優れた遺伝子と実績をもつミールとは
自他共に認める理想のパートナーであり、
何事も合理性を優先する彼、セルゲイにとって
ミールは唯一心許せる拠り所ともなっている。
スキルテストの制度が始まって以来、あまりの適性の多さと高さに
テスト自体を断念した人間はセルゲイとミールの二人しかない。

また、士官学校の同期、ニコライとは陰と陽を象徴するような盟友、
若手有望格将校の両巨頭として共にエリートとしての道を歩んできた。
セルゲイとニコライは早い段階から、元老院のとなえる
兵器としてのニビル捕獲に疑問を呈し、「ニビル破壊」派として
活動していた。
このことが後に、セルゲイ暗殺未遂/ニコライ暗殺事件となり、
ニビルとの最終戦闘において、元老院の命令に反した独自の行動に
踏み切らせることなった。

戦後は、ミールと共に消息をたつ。
二人で地球のどこかに隠棲しているらしい。
ニコライの思い出、そしてパートナー・ミールと共に
古今の知識に親しむ静かな余生を過ごすつもりであるという。

本文:金子良馬、山口恭史 
初出:I-p20 「未完兵装ルナシャフト設定資料集・人名集」
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