ホワイトロータス邸【ほわいとろーたすてい】 | |
: | ティコ・クレーターに程近いヌービウムシティ(“雲の海”市)にある ミール・ホワイトロータスの邸宅。 年齢こそ10代ではあるがLBT5年連続優勝という 記録と実績をもつミールは彼女自身、太陽系有数の富豪であり、 強い社会的影響力と、その立場にふさわしい知性・感性・精神力・ 身体能力(戦闘力)、ピアノをはじめとする諸芸にも通じ、 教養と美貌と名声とを兼ね備えた著名人である。 早くからその素養を認められていたミールは 10歳から親元を離れ、この邸で暮らしてきた。 なおこの邸内と、ミール自身の美容・健康、教育、マネージメントに 関する全てが、IEOの全面的な協力のもと、望める限り 最優秀のスタッフによって完璧に運営・管理されており、 ミール自身が気づかうことは何もない。 なおジュリアもニビル戦役勃発までは(セルゲイの副官として 務める傍ら)LBTコマンドシェル・ドライバーとしてのミールの 研究・指導スタッフとして随時参加していた。 ただ、後にジュリアも自嘲ぎみにコメントした通り、 “ミールに教えるべきことは何もなかった”という。 なお、まったくミールのオリジナルな鍛錬法ではあるが ピアノレッスンとコマンドシェルのイメージトレーニングを同時に行う 私設スタジオも作られている。 第1話ではここを訪れたセルゲイ(と見守っていたジュリア)の前で ミールは自身のレパートリーでもある 「ラフマニノフピアノ協奏曲第3番」をブラインドで3時間ほど 弾き続けていた。 ミールがセルゲイとともに地球に旅立ち隠棲する際に、 同邸宅はLBT記念館としてヌービウムシティに寄贈され一般に公開、 月の新たな名所となった。 なおこの時、スタッフはミールからの丁寧な慰労の言葉を添えて 解散させられたが、ミールに深く心酔するスタッフは 彼女の偉業を保存するため、一人の脱落者もなく LBT記念館職員として残ったという。 |
本文:金子良馬、山口恭史 初出:I-p18 「未完兵装ルナシャフト設定資料集・用語集」 ※当ページに含まれる全ての文章について、一切の無断引用、複製、配布等を禁じます。 |