ローマン・キイカード・ブラックウッド ( RKCB ) はスラムトライに使うコンベンションです。
4NTでパートナーにキイカードの枚数を尋ねます。
キイカードとはAと切札のKのことで、全部で５枚あります。
従って、切札が決まっていることが必要です。

4NTに対するレスポンスの仕方には1430方式と0314方式があります。
ここでは、最近流行の1430方式を説明します。

4NTビッダーはパートナーのレスポンスを聞いて、次の行動を決めます。

• ゲームでサインオフ
• スモールスラムのトライか決定
• グランドスラムのトライ

これらの判断にはつぎの基準を使います。

 □スラムの判断基準

例題１

例題２

K2   AJ863   A10   AQJ10

右図はNのハンドで、オークションは下図のように進みました。コントラクトをどう決めますか。
（キイカードは３枚）

例題２は、パートナーの切札Qの情報やサイドスーツのKの情報が必要なケースで、これらの情報を聞く方法を次頁で説明します。

初心者はこのページで覚えたことだけでも、普通のブラックウッドに比べると多くの情報が得られ、スラムトライが容易になる筈です。次頁に移る前に、キイスーツの決め方を学習しておきましょう。

RKCBでは切札のKやQが有用な情報となるので、4NTでキイカードを聞く前に、切札が決まっていることが必要です。

ビッドしてサポートされたスーツが一つだけなら、問題はありません。

しかし、スーツがサポートされていない場合やフィットしたスーツが複数の場合に、どれを切札にするか迷います。

この場合のガイドラインは流派によって違います。
ここでは、Seagramの方法が簡明なので、これを紹介しておきます。
使用に当ってはパートナーとよく打ち合わせてください。

• サポートがない場合は、4NTの直前にビッドしたスーツ。
• フィットスーツが２つある時は、最初にレイズされたスーツ。