先々週の6月2日に観察したアメリカコアジサンを去年の画像と比較してみて様々な疑問と興味が湧いてきたので、今日は再度アメリカコアジサシを観察、撮影し、さらに比較のために、コアジサシの画像を出来るだけ多く撮影しようとの目論見で出動した。神栖市の鹿島灘に面した海岸、波崎旧港、九十九里浜の蓮沼海岸の順で回ってみた。最初に寄った神栖市の海岸では雨交じりの強風が吹き荒れていて鳥を観察出来るような状況ではなく、1時間ほど車に退避。その後雨も止み、薄日も差してきたためコアジサシの観察に入る。約1時間、目の前を飛翔するコアジサシを片っ端から撮影する。暫く撮影していて上備筒から尾羽にかけてグレーの個体を発見、写真撮影を試みるがなかなかバランスの良い角度での撮影は難しい。それでも何とか撮影出来たので、先々週もアメリカコアジサシを撮影した波崎に向かう。到着後しばらくは姿を見せなかったが、1時間ほど待っているとようやく姿を現し、今度はひっきりなしに周囲を飛び回ってくれた。最後に蓮沼海岸で少数のコアジサシを観察して、今日の鳥観察を終えることにした。神栖市の海岸の個体、波崎の個体、及び去年の波崎の個体を比較したのが上の写真である。当初言われていた外側初列風切り暗色部のパターンはコアジサシであっても個体差が大きく、種の識別の決め手にはなり得ないようだ。上尾筒から尾羽にかけてがグレーであるのが取りあえずは飛翔中のアメリカコアジサシを識別する上での唯一の手がかりであろうか。上記の写真でも3羽のアメリカコアジサシも3者3様であり唯一上尾筒から尾羽にかけてが背中同様グレーであるという共通点があるくらいである。神栖市の鹿島灘に面した海岸での個体もこの点ではアメリカコアジサシと言えるのかもしれないが、当然交雑が進んでいることが予想されるので典型的なアメリカコアジサシの特徴がどのようなものなのか? ネットでの画像検索結果を参考にしても私的には依然不明のままなのである。 |