1年経つのはは早いものだ。また大晦日が廻ってきて印旛沼一周鳥見の日である。今日は今までと違って1時間ほど早く家を出て、先ず吉高機場に寄ってみた。その甲斐あって到着直後ベニマシコ2羽を確認することが出来た。印旛沼では今シーズン初の出会いであったが枝込みの中で写真にはならず。しかし幸先はよしである。その後例年通り甚兵衛渡しの公園周辺を探索。カワセミ、アオジなどを確認したのち甚兵衛大橋の西詰に移動、左回りで歩き出した。午前8時丁度である。快晴無風であるが気温はやや低めなのだろう水路には氷が張り、車の温度計では外気温−2℃を指している。印旛沼の湖面は鏡の様に空を映して静かである。そのためカモ達は遠く沼の中央部に集結している。歩き出して暫くはホオジロ類が頻繁に葦原に姿を見せてくれた。10時前になると北寄りの風が出てきて体感温度はやや下がってくる。その頃から鳥の姿は間遠になり歩くペースもやや早めとなった。目の前の葦原と水際の境界あたりを超低空でハイタカが飛び、湖岸のカモ達が慌てふためく。今年の印旛沼ではハイタカに遭遇することが多い。その後は小鳥類は殆ど飛ばずノスリ、チュウヒが時折姿を見せるだけで中間点を過ぎ11時前には酒直水門を通過した。沼の東側では水田に先日見たヒシクイ、マガンのコンビが期待されたのだが残念ながら姿なし。その後も鳥が少ない状況が続き、正午前には吉高機場に到着。ここでは先日同様コブハクチョウを確認した。朝スタート前にベニマシコを見たあたりで荷を下ろし昼食をとるが周囲に気を取られてしまい落ち着いた昼食とはいかなかった。そそくさと昼食を終えて再び歩き出し、ものの15分でスタート地点に戻ってきてしまった。12時50分。スタートしてから5時間弱である。その後房総風土記の丘、坂田が池を一回り。坂田が池では先日見られたミコアイサ、オシドリは見られず、情報のあったトモエガモも見ることは出来なかった。房総風土記の丘では今シーズン初めて小規模ながらメジロ主体の混群に遭遇することが出来た。その後本埜のハクチョウのポイントに行きアメリカコハクチョウを確認した。確認種数は60種。房総風土記の丘やハクチョウ類を含めてのこの数はおそらく今までの最小種数である。年々確認種数が減少傾向にあるが、それにしても少ない。去年の大晦日には69種類を確認しているが去年の確認種で今年見られなかった主な鳥は、ヒシクイ、トモエガモ、ハイイロチュウヒ、ヤマガラ、エナガ、トラツグミ、ビンズイ、シメ、ホオアカの9種であった。トモエガモのポイントでは完全に逆光、激遠で確認出来なかったのだが数日前には見ているので飛来していないわけではないと思う。ともかく極普通の種をじっくりと見た今年最終後の鳥見であった。房総風土記の丘、坂田が池も含めた歩数は28000歩、歩いた距離は約18Kmであった。
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