ハシジロアビの情報を頂いて久しぶりに日帰りの遠出となった。7時30分過ぎに現地到着。港内を見渡してその大きさからすぐに確認出来たが、逆光の距離200mほど。少し歩いて順光側の防波堤に移動して距離は約30m位で観察することが出来た。ハシジロアビは2001年2月に冬羽を南房総の千倉漁港で見たのが最初で、同じ年の4月波崎新港で見た夏羽(写真左)がやはり印象に残っている。今回の観察は5回目となるのだが、初めて見たときにはこの鳥の大きさに先ず驚いてしまった。サイズは数字でもアビの約1.5倍はあるので、見た目(ボリューム感)は3倍以上に感じるのだ。本来外洋に暮らすこの種の海鳥が波静かな漁港内に入ってくる場合には怪我や体調不良等、何らかの事情がある場合が多いのだが、この個体も動きは活発とは言えず、港内を水の動きに任せて漂っているという感じであった。羽衣から若鳥(1W)ではないかと思われるが生まれて幾ばくもないこの鳥、無事回復して大海原に戻ってくれることを願うばかりである。港内には他にスズガモやアカエリカイツブリ、オオセグロカモメなどが静かに浮いており、隣接する防波堤周辺には多数のシノリガモも見られた。コクガンも見られるとのことであったが、今日は留守のようで残念ながら見ることは出来なかった。帰途シチの様子が気になる稲敷に寄ってみたのだが強風が吹き荒れて観察もままならず、そのまま帰宅した
|