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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS 続・TAHITI BORABORA
おさよのタヒチ旅行記 ● ランギロア・マニヒ ●
おさよ旅行記 3
ランギ2日目 7月11日 快晴
  移動の疲れもすっかり取れ(ってか、あれだけ寝たし)さぁてシュノーケル!と燃える私。あれ?何故か海に入らない主人。
「どうしたのー?楽しいよー!」
「う、うん...」とかなり憂うつそうな返事。
まぁあれほど嫌いな飛行機に乗り続けたから、まだ疲れが取れてないのかな?
水コテのはしごをつかんだままでいる主人をほっといて私は楽しく魚と戯れてご機嫌です。
海に入らずじまいだった主人は気がかりだけど。

  夜は宿泊先のホテルキアオラ内レストランで夕食。
噂には聞いてたけど、ほんとにこっちのビールって冷えてない。ヒナノで乾杯したものの、もっとキンキンのビールが飲みたいよぉ。
フィッシュスープはちょっと苦手でした。しょっぱすぎ!かなり好き嫌いの分かれる味ですね。
ところで、旅先って(特に南国)食欲落ちません?私は前菜の「セミエビのパイ包み」をメインに頂いたのですがこれで十分満足。でも、ふと隣のテーブルに目を移すと日本人女性がスープ、前菜、メインと次々に平らげてる。すごい。立派な胃袋をお持ちで...。

部屋に戻る時にふと見上げた夜空の美しさに感動。
日本のゴミゴミとした都会にはありえない景色が広がっており早速2人でヒナノ片手にデッキに寝そべり星空鑑賞。何処を見渡しても星、星、星。素晴らしかった。
これはタヒチ滞在の欠かせぬ日課となりました。

ランギ3日目 7月12日 快晴
  ファンカーで村までドライブ。慣れない右側通行。気づくと左を走ってる主人。危ないってば!対向車が来る度ヒヤヒヤもの。

戻ってまたまたシュノーケル三昧。
でも主人はデッキに寝転んでいるばかり。何度も呼んで渋々腰をあげたはいいけどまたもはしごにつかまったままオブジェ状態。 マスクもフィンも装着したまま固まってるのです。何をやっとるのじゃー!
長い時間をかけてようやく海に入ったものの、今度は白化した珊瑚に腰かけてまるで湯船に浸かっているかのよう。「どうしたの?」と尋ねても「俺は俺で楽しんでる。気にしないで」と解せない返事。

少し遠くまで魚を探しに行ったのですが、あまり居なくてがっかり。
主人も気がかりで戻ってみました。そこには「お前は珊瑚の一部か!」と突っ込みを入れたくなるほど、同じポーズの主人が。 更に近づくと、なんと主人の周りをたっくさんの魚たちが回遊中。爆笑しながらそれを告げると、恐る恐る顔を水につけて確認。
「ほんとだ」そしてまた珊瑚の一部に戻る主人。
...。そのあと主人がこう言いました「俺、水怖いんだよね」

なぁにぃぃぃぃぃ。タヒチに来てから言うなっての!
ここまで来て水が怖いとか告白されてもぉ。でも思い返せば、怖いことの連続だったのですね主人には。「平気だよ」と励まし、勇気づけ 泳ぐ練習をさせることに。せっかくの新婚旅行だもの、お互い楽しい思い出作らなきゃ。
怖いと言っても多少は、との私の淡い期待は打ち砕かれフィンキックの要領が分からないようで水面を叩く叩く。おかげで私は水しぶき浴びまくり。
水コテ周辺にはあまり耳慣れない「バシャバシャ」という雑音がいつまでも周辺に響き渡っていたのでした。
色んな意味で疲れた私は先に上がったけれど、その後も続くバシャバシャバシャ...。
 

ランギ4日目 7月13日 快晴
  この旅行最大の楽しみ「ドリフトシュノーケリング」(8時に桟橋集合。ボートにてマンタのポイントまで行きシュノーケルするツアー)
申し込んだ時は主人の水恐怖症に気づいてなかった私。一抹の不安を感じながらも、「行けばなんとかなるだろう」と楽観してました。だってガイドブックに「泳げなくても大丈夫」って書いてあったもん。主人もこれを見て決めたに違いない。
ボートに乗り込んだ直後、キャプテンからの質問「泳げるのか?」に「泳げない」と答えるとものすごい驚愕の表情。矢継ぎ早の質問にほとんど「I CAN’T」で答えるとキャプテンは頭を抱えちゃいました。

そこで私が「もし怖かったらボートで待っててもいい?」と聞くととびきりの笑顔で「もちろん!!」これでいいのだ。主人にとっても、キャプテンにとっても。
一番の解決策を見出し、インストラクター、フランス人カップル、私の4人は海へ。

待機中の主人とキャプテンを乗せたボートの下をマンタが何度も行ったり来たりしたらしく、「君はすっごくラッキーだ」と言われたそうな。
これだけで終了かと思ったら、ポイントを移動し計4箇所を泳ぎました。結構ハードです。
その間、ずっとキャプテンと過ごした主人はすっかり 打ち解け仲良しに。ホテルに戻ってから私に「マイケルはいいヤツだったよ」と喜んでいました。それは良かったね!でも、キャプテンの名前は「パスカル」だったけど...。

  ランチはランギ1安いという「ル・リレイ・オホツ」に出掛けました。
ガイドブック情報では「キアオラから海沿いを歩くと早い」ふむふむ実行!
でも、途中砂浜がなくなって海に入らなきゃならなかったり、民家の庭を通ったりなんだかサバイバーチック。みなさん遠回りでも一本道を行きましょうね。

店内は混雑してました。安いだけではなく、ボリュームも味も文句なしでしたよ!ハンバーガーとチキンバーガーで400〜500CFP。すっかり気に入り、翌朝食用にハンバーガーをテイクアウトしたくらいです。

そして今夜はランギ最後の夜。
レストランで一番のお気に入りだったフルーツポンチをたらふく食べこの味とお別れかと思うと泣けてきそう。
明日からマニヒがある、これで終わりじゃないと分かってても4泊の間に起きた様々な出来事と思い出、そしてキアオラに愛着がわいていていつもより長い時間ランギの星空を見上げていました。


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