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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS
TAHITI BORABORA 〜タヒチの海は碧かった〜
第4弾は「ラ・ペティスリーでの昼食〜バンブー・ハウスでの夕食」までのエピソードです。
今回は写真少なめです。スイマセン。

ラ・ペティスリーで昼食
ホットサンド『4WDジープサファリ』でどっぷり疲れて、もうお昼過ぎ。
本日の昼食は、ヴァイタペ港にほど近い『ラ・ペティスリー』で摂ることに。
テーブルクロスとガラス天板の間に挟まれたメニューに、ホットサンドウィッチの名前と入ってる具がフランス語と英語で書かれている。5種類くらいあって、400CFP〜700CFPくらい。
夫はチキンの入ったサンドウィッチ、私はハムの入ったサンドウィッチを頼むと、出てきたのは俗に言う『パニーニ』。
ガラスのお皿に盛り付けられ、添えられたレッドキャベツなどの千切り野菜がまるで花のようで美しかった。でもかなりのボリューム。
飲み物は、暑かったが私はコーヒーを頼んだ。「バニラビーンズがそのまま入ったダイナミックなコーヒー」と聞いていたのでワクワクして待ってたら、フツーのコーヒーだった。ガックリ。
もともとパニーニはあまり好きではない上に、疲れた体にはもっさりしてあまり食は進まなかった。

レストランの予約
ホテルに戻って休憩して、「さて今夜の食事はどうする?」ってことになった。いくつかチェックしてきたレストランの中から『バンブー・ハウス』に行くことに決定!
ホテルから予約してくれるということなので、ロビーに行ってひとみさんを探すが見当たらない。アゴにちょびヒゲの、うさんくさそうなフランス人に「ジャパニーズ・スタッフ?」と聞いてみると、不在ということだった。
「どぉ〜しよ〜!?」と少したじろいだが、そのちょびヒゲに予約をお願いしてみることにした。知っている限りの単語で「プリーズ・リザベイション・レストラン」と恐る恐る言ってみると、拍子抜けするほどあっさり「OK」と返事が帰ってきた。どこのレストランかと聞かれたので、バンブーハウスと答えると、ヴァイタペ港からのピックアップ(送迎)の時間が2回あるのでどちらにするか選べと言われた。そして、その1時間前になったら、ちょびヒゲが私たちの部屋に電話を入れるというようなことを言っていた。
なんとか無事予約完了。それにしてもフランス人の英語は聞き取りづらい。

クセものピックアップ

夕食の時間が近づいてきたが、電話のベルは一向に鳴る気配がない。「ホントに予約取れてんのかな?」 「でもあの時、レストランに電話かけてたしな。」「やっぱアイツうさんくさいな!」とブツブツ言いつつも、ピックアップに間に合うようにシャトルボートに乗る。
常夏のタヒチと言えども夜は凉しい。南半球だから7月は一応『冬』?乾期だから気温も低いし、湿気がないのでなおさら涼しい。おまけに風もけっこうきつくて、薄手の長袖を羽織っていても寒いくらいだ。
港に着くと、そこかしこに2人〜4人程度のグループがぼーっと立っている。みんなピックアップを待っているようだ。
とりあえず待つことにするが、いったいどんな車でお迎えに来るのかも分からない。近くに車が止まるたびに「あっ、来たかな?」「ちぇっ、違ったー。」と一喜一憂の連続で、それらしき車はなかなかやって来ない。待たされる人間だけがどんどん増えてくる。
そのうち「もしかして、もう行っちゃったんじゃないの?」と不安にさえなってきた。周りの人たちも皆同じようにキョロキョロしている。 すると、少し離れたところにいたカップルがツカツカと近寄ってきて、「どちらに行かれるんですか?」と聞いてきた。「バンブー・ハウスです。」と答えると、「やっぱり。」と言う。その人たちは私たちよりも早い時間のピックアップに乗る予定なのに、まだお迎えが来ていないという。もう1時間近くも待っているそうだ。
「ホ〜ントいい加減ですよねぇ!」と、この国の時間に対するアバウトさ、自分たちの振り回されようを語り合い、たまっていたうっぷんを晴らした。同士が出来て、待ちぼうけの不安からは少し解放された。
しばらくして、やっとお迎えが来た。ただの白いワゴン車だ。車体に店の名前が入っているわけでもなく、運転手がそこいら辺にいる人に「バンブー・ハウス?」と聞くだけだ。
数組の客を乗せ、やれやれという感じで出発。マティラ岬のほうに向かって10分ほど走っただろうか?バンブー・ハウスに到着。


バンブー・ハウスで夕食

建物全体が竹で出来ていて、まさにバンブー・ハウス。日本で言えば、南国風の居酒屋やレストランバーにありがちな雰囲気。
入り口から数段の階段を上って中に入るので、レストラン・フロアは中2階ってな感じ。その奥にまた階段が数段付いていて、中3階って感じのところにバー・カウンターがある。ボラボラでは1番人気のレストランと聞いていたが、それほど客は多くない。
数組の客がいっぺんに入ってきたので、店員さんはややあわただしそうでメニューが出てくるまでしばし待たされる。 でも、どんなに忙しくても、笑顔を忘れないチャーミングなウエイトレスさんだった。
メニューには日本語も表記されているので心強い。何はなくともヒナノビール、そして夫は『海の幸のカルボナーラ』、私は『エビのコショウソース』をオーダー。
そんなこんなしている間に次のピックアップが到着。どっと客が押し寄せ、あっという間にほぼ満席状態になった。ほとんど日本人。
店の外にいたワンコまで入ってきてウロウロしてる。ウエイトレスさんが「しっしっ!」と追い払うと、のそのそと出て行った。
「どーせ、またしばらく待たされるんだろなー。」と、テーブルの上に置いてあったフランスパンをかじって待っていると料理が出てきた。
昨日までの食事がいまひとつだったせいで、出てきた料理がミョーに美味しく感じたが、冷静になって考えてみると、「んー、まぁふつう・・・かな?」って感じだった。 お値段のほうは、大体何でも1品1000〜1500CFPとリーズナブル。
バンブー・ハウスのワンコ食事を終えて店の外に出る。店の入り口には掲示板のようなボードがあって、この店に来た有名人の写真やメッセージなんかがいっぱい貼ってあった。リュック・ベッソンとかポールマッカートニーとかがいたような気がする。
そして掲示板の下には、さっきのワンコがまぁるくなって寝てる。
いっしょのピックアップで来た人みんなが食事が終わって揃うまで待たされ、それからやっと港まで送ってもらえた。どうやらこのピックアップというヤツは、店の車とか従業員がやってるのではなくて、ソレ専門の職種のようだ。


帰り道
港に着いてシャトルボートに乗り込もうとすると、さっきピックアップを待ってる時に声をかけてきたカップルも、ラグーン・リゾートだったことが判明。 金沢からハネムーンで来ているということだった。
御主人の方はお酒が入ってかなりテンションが上がり、饒舌になっていて楽しかった。
そのご夫婦も「ごくボラ」などを見ていたらしく、バンブー・ハウスでの食事についてはお互い、「期待しすぎてたのでけっこうフツーでしたよね。」と意見が一致した。
昼間、この人たちもジープサファリに参加していたらしく(午後だったので会わなかったが)、これについても「楽しかったけど、ちょっと疲れましたよね。」とこれまた同意見! 
なんかよく似た感覚の夫婦だなぁとちょっぴり親近感を覚えた。 今ごろ元気かなぁ?

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