2025年1月のまえがき

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2025年1月のまえがき

明けましておめでとうございます。今年もよろしく。

長屋の長老が病に倒れ、横丁の私もどうなるかと心配しました。長屋の皆さんと同じく自分も結構な年になって来たので、他人事ではありません。これまで何とか来られたことの幸運を自覚するこの頃です。

サイトの復活はとんとん拍子とはいかず、数年のブランクも若かったらすぐ克服できただろうに、やっぱり年だと思いました。ですが始めなければできないまま、始めれば少しずつ進むだろうと思って、キーボードに向かい始めました。手順を思い出しながらやっています(本音:「2018年まで何でこんなこんがらがったことをやっていたんだろう」と呆れながらやっています)。さすがに全部を元のペースとは行きませんが、まずはファンタ情報と、個別の映画のテーマで行こうと思っています。当時との大きな違いは、長屋に参加した頃は完全失業中、現在はサラリーマン。なのでオフの日や、週末を中心にやっています。

暗いニュースの続き

先月のまえがきに書いたマグデブルクのクリスマス市襲撃事件のその後です。

当初は怪我人の治療を最優先にしていたので、死傷者数がはっきりしませんでしたが、現在はほぼ確定。死亡5人、負傷200人ほどで、40人を超えた重症者の容態は安定し、死の危険は去ったはずだったのですが、その後死者が1人増えました。

単独犯。2016年のベルリンのクリスマス市事件と違い、犯人が生きているので事情が聞けるかと思いきや、精神状態が今一つはっきりしないらしく、裁判所になるか、精神病院になるかはっきりしません。警察や関係者は注意深く様子を見ています。ある程度時間がかかるでしょう・・・と思っていたら、やはり精神状態に何かしら問題があるらしいことが大臣のレベルの政治家から発表されました。また、襲撃で自分の死を予想していたらしく、全財産を赤十字に寄付するという遺書を残していました。

これまでに起きている他の襲撃事件と今回の犯人の方向が逆向きなこともあり、センセーショナルな報道が減りました。出身国が何度かこの人物についてドイツ当局に警告を発していたこと、本人の最近の状況(職場を病欠していた様子)などを考えると派手な裁判を避けて、治療のための入院という形で落ち着くかも知れません。

現在までに外に出ている情報によると、ドイツ政府がイスラム教徒に寛容な路線を取っていることへの反発としてキリスト教徒の祭りを襲ったのではないかと推測されています。神様は八百万ほどいるのだから、1つの宗教に自分が合わなければ他所の宗教に変わるとか、宗教を止めるという道があったと思いますが(ドイツに滞在するなら可能で、難しくない)、家族が楽しむクリスマス市を襲撃というのは・・・ため息が出ます。

犯人の姿をちらっと見ましたが、私が知っていた(ごくわずかな)サウジの人とは全然違う出で立ちでした。ドイツ社会に生活面では順応していたのでしょう。武器は持っていなかったようで、抵抗していませんでした。

あるドイツの放送局が出した写真では1人でピストルを突き付けている警官(暫くしてパトカーとたくさんの応援の警官が到着)のすぐ横にいる一般市民のおじさんの顔は丸出しで、犯人の顔にモザイクをかけていました。BBCなど他の局はたまたまその場に居合わせた運の悪い、事件に無関係なおじさんの方にモザイクをかけています。

うがった見方ですが、他人を巻き込んだ自殺だったのかなとふと思いました。日本では自殺を決めると普通1人か、身内だけを道連れにすることが多いですが、欧州では自分も死ぬけれど、無関係な人も大勢道連れにという考え方を時たま聞きます。もしかするとそういうのだったのかなと思いました。犯人の自供が得られていないか、発表されていないので、そのあたりはまだ分かりません。

メディアの一部は結構詳しく犯人像を報じていますが、「こうだった、ああだった」という記述が多く、「だからこれをやったんだ」というところには行きついていません。複数の国が絡む上、複数の宗教も絡むので、ゆっくりの姿勢、憶測を書かない姿勢は正しいと思います。普段だとタブロイド紙がパッと飛びついて、センセーショナルになります。

死者が少ない飛行機事故も運に左右される

2024年は初日から国内の暗いニュースで始まり、上の事件のすぐ後にも隣国で飛行機が大破して大火災になったり、散々な年だったように思います。2、3日前飛行機が胴体着陸を試みるビデオを見ましたが、ぶつかった物がコンクリート製でなければかなりの人が怪我だけで助かったのではと思わせるシーンでした。

着陸直前操縦士と副操縦士がマニュアルのページを引きちぎって、そこに手書きで計算結果をたくさん書き込んでいたというニュースも目にしました。ベテランのパイロットだったとも聞いています。プロのいい仕事が見られるはずが、ああいう結果。心が痛みます。

統計を見ると飛行機事故の死傷者は交通事故などと比べると非常に少ないですが、運、不運もあるようです。似たような不運に襲われた2024年1月のJALには最後のところで覚悟と幸運の両方が微笑んだようでした。

1971年の大事故に救援で直接関わった人たちを少し知っていました。当時そういう言葉は知られていませんでしたが今で言うトラウマが残ったようでした。都内のある支店でアルバイトをしていたのですが、ティームワークのいい支店で、親分肌の支店長がそういう社員が孤立したり、悩まないように配慮していました。

2024年が暗いニュースを一手に引き受けてくれたので、これからはいいニュースばかり・・・とは行かないでしょうが、2024年よりはいいニュースが増えることを祈っているところです。

皆さんの健康を祈りつつ。


★ 映画祭情報

中断前も時間に追われ、できていませんでしたが、ファンタ情報は今後再開、継続の予定です。途中参加できないことが2、3度ありましたが、年度ごとの映画祭情報(全参加作品紹介)と個別の特に記憶に残った作品の情報の両輪で行きます。

ベルリン映画祭はファンタとジャンルが違う作品が多いことと、全体の数が多いことを考え、追わないことにしました。


注意書き

要注意: ネタばれあり!

推理物の犯人が挙げてあったり、決定的なギャグが書いてあったりします。楽しみにしていてこれから見に 行こうなどという場合はぜひ避けて下さい。逃 げ道は《見る予定の人は退散して下さい。目次へ。映 画のリストへ。》という形で示してあります。

ストーリーの説明あり

あらすじは書いてありますが、肝心の所はばらしていません。話を聞いても まだ楽しむ要素が残っています。

最後まで見ます。

どんな駄作でも途中で席を立たず、最後まで見るのを原則にしています。

吹き替え

ドイツで上映される映画は主として映画館でもドイツ語に吹き替えてあります。ハリウッド映画はほとんどドイツ語です。 北欧、アジアの物は一般公開やDVDではドイツ語が普通です。映画祭で見る場合は吹き替え無し。字幕が無い時もあります。ファンタジー・フィルムフェストで見た映画は全部原語のままで、字幕がある場合は英語かドイツ語です。この映画祭は原則的にノーカットで、吹き替えもしません。必ずしもこの映画祭で見られる映画がドイツで公開されるというわけではありません。

ミーハー観客

「xxの協力を得て」作られた映画について記事を書くジャーナリストが、そのサポートをした団体に批判的で、そのため酷評されるということがあるという話を耳にしました。時々「ここまで言わなくても・・・」と思うようなきつい評が載っていることがあります。私は事前にそういう事情を知る機会が無く、関心はもっぱら観客として見て楽しい思いをしたかの方にありますので、あまり政治的に考えずミーハー的な感想が多いですが、ご了承下さい。

日本を離れて40年以上なので、言葉遣いがおかしかったり、誤字脱字ということが頻繁にあるかと思います。 ここでまとめて先にお詫びを申しあげます。

それではごゆっくり。
2023年1月
Fluffy Berlin

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