2024年12月のまえがき

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2024年12月のまえがき

商業クリスマスしか祝わないのが日本ですが、ドイツではクリスマスというのは一般的に静かに祝います。近年は親子孫関係もズタズタですが、それでもクリスマスに帰郷して家族が揃うこともあります。ベルリンなどを見ると商業クリスマスもやっているので、外から見ていると「なんだ、日本と変わらないじゃないか」という風に見えますが、実際のクリスマスはそういう外見とは違い、一般人は馬鹿騒ぎ、パーティーなどはしません。家族や知人の間で食事会みたいなのが多いです。

クリスマス特有のお菓子が売られ、必須アイテムはシュトレンと呼ばれるパン菓子のような物、シュペクラチウスと呼ばれるクッキー、そして子供のいる家はクリスマス・カレンダー(毎日小さなチョコレートが食べられる)。信心深い人が減っている昨今ですが、それでも教会に足を運ぶ人もいます。

国によって多少違うようですが、ドイツは休日は25日と26日。24日が休みや半ドンになる会社も多いです。この時期を狙って休暇を取り、オーストリアやスイスにスキーに行く人も多いです。

今でも覚えていますが、2019年の今頃西ドイツのある町の人たちがグループで近隣の国にスキーに行き、そこでコロナに感染して戻って来たため、当初の患者の統計でなぜか1つの町だけが抜きん出て大勢の患者を出していました。暫くすると全国に広がりましたが、初期の統計は非常に偏っていました。あの後3年ほどですか、国中、そして世界中が大騒ぎになり、一時は外出禁止令のために340万都市ベルリンがゴースト・タウンになりました。

仕事柄私は外出許可証が出て通常勤務をしていましたが、自家用車のみならず、運送会社の車も走っていない中、バスと地下鉄だけ通常運転。中はガラガラ。乗客は私1人。以前見た SF ホラー映画とそっくりでした。会社には全員出社して来るので、8〜9時間は通常通りの雰囲気(この時間はほっとしました)。仕事が終わるとホラー映画のように誰もいない町を通りながら帰宅。確か開いていたのは薬局やドラッグ・ストアだけだったように記憶しています。カフェもレストランも商店も全部閉店。トイレット・ペーパーや医療に関係のある物を売る所だけ営業していいいことになっていたと思います。

皆さんもご存知の様々な制限が少しずつ解け、現在ではほぼ以前の生活に戻っていますが、町を見るとごくたまにマスクをしている人を見かけます。日本には花粉症対策でマスクをしている人が以前から多かったので、コロナでマスクをしてもそれほど嫌悪感を持つ人はいなかったようですが、欧州ではマスクは医師や埃の多い場所で作業をするなど何か特別な理由が無いと使う人がいなかったので、当初違和感を持った人が多かったです。

ラジオでは今でも時々厚生大臣がワクチンを勧めているようなことが報じられますが、一時期の強制ワクチンの後は希望者だけが受けているようです。

私は今でもあの事件をスティーブン・キングのランゴリアーズと結びつけてしまいます。と言うか、映画より現実の方がホラーでした。ベルリンに来た時はまさかある日壁が無くなると思っていませんでしたが、目の前で経験しました。コロナ事件で見た空っぽのベルリンはそれに近い驚きでした。私はベルリンの中でも地理的にはど真ん中に住んでいるので、真夜中でも車は通っていますし、人も歩いています。カフェや簡易食堂も開いています。あの時も340万人はちゃんと住んでいたのですが、誰も外に出ない。し〜〜〜んとしたベルリン・・・。

幸いそれを乗り越えて、またクリスマス市も開かれていますが、以前と比べどことなく色彩に陰りが見え、人々の笑顔も減ったような印象を受けます。クリスマス市に大型トラックが突っ込み大勢の死傷者を出した年もありました。ドイツ人の願う静かなクリスマスがこういった出来事で邪魔されたなあとここ何年かを思い出しているところです。


PS

・・・と書いている最中に大事件発生。

今回はベルリンではありませんが、2016年のベルリンとよく似た事件が東ドイツのマグデブルクで発生しました。クリスマス市を楽しんでいる人々の中に車が突入。60人を越える被害者が出て、少なくとも2人死亡、15人重症とのことです。まだ新しいニュースなので、今後被害者の数が増えるかも知れません。犯人は2016年と違いその場で逮捕。近年一般に想像されるテロとは動機が違うようです。犯人が生きているので、いずれ事情を聴く機会があるでしょう。

静かなクリスマスが好きなドイツ人に取っては悲しい出来事です。


★ 映画祭情報

中断前も時間に追われ、できていませんでしたが、ファンタ情報は今後再開、継続の予定です。途中参加できないことが2、3度ありましたが、年度ごとの映画祭情報(全参加作品紹介)と個別の特に記憶に残った作品の情報の両輪で行きます。

ベルリン映画祭はファンタとジャンルが違う作品が多いことと、全体の数が多いことを考え、追わないことにしました。


注意書き

要注意: ネタばれあり!

推理物の犯人が挙げてあったり、決定的なギャグが書いてあったりします。楽しみにしていてこれから見に 行こうなどという場合はぜひ避けて下さい。逃 げ道は《見る予定の人は退散して下さい。目次へ。映 画のリストへ。》という形で示してあります。

ストーリーの説明あり

あらすじは書いてありますが、肝心の所はばらしていません。話を聞いても まだ楽しむ要素が残っています。

最後まで見ます。

どんな駄作でも途中で席を立たず、最後まで見るのを原則にしています。

吹き替え

ドイツで上映される映画は主として映画館でもドイツ語に吹き替えてあります。ハリウッド映画はほとんどドイツ語です。 北欧、アジアの物は一般公開やDVDではドイツ語が普通です。映画祭で見る場合は吹き替え無し。字幕が無い時もあります。ファンタジー・フィルムフェストで見た映画は全部原語のままで、字幕がある場合は英語かドイツ語です。この映画祭は原則的にノーカットで、吹き替えもしません。必ずしもこの映画祭で見られる映画がドイツで公開されるというわけではありません。

ミーハー観客

「xxの協力を得て」作られた映画について記事を書くジャーナリストが、そのサポートをした団体に批判的で、そのため酷評されるということがあるという話を耳にしました。時々「ここまで言わなくても・・・」と思うようなきつい評が載っていることがあります。私は事前にそういう事情を知る機会が無く、関心はもっぱら観客として見て楽しい思いをしたかの方にありますので、あまり政治的に考えずミーハー的な感想が多いですが、ご了承下さい。

日本を離れて40年以上なので、言葉遣いがおかしかったり、誤字脱字ということが頻繁にあるかと思います。 ここでまとめて先にお詫びを申しあげます。

それではごゆっくり。
2023年1月
Fluffy Berlin

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