プログラムを見まわしているとやはり圧倒的にジャズが多いのですが、今月はブルース、ファンク、ソウルも健闘。特定の店数軒が特に頑張っています。数が多くてうれしいので、色も派手にしてみました。

ニュー・オルリンズの方ですが、私は救済ツアーなどと言ってミュージッシャンが外へ出るより、ニュー・オルリンズの町に外国のミュージッシャンも集めてセッションをやり、訪問者が町に直接お金を落とすという形の救済をやったらどうだろうと思っていました。世界中の旅行会社に呼びかけて、ブルース・パッケージ・ツアーを企画し、時にはそういうツアー客の好みに合わせ、特定のミュージッシャンを囲んだ演奏会もするとか。

すると聞こえて来たのが、それに近いけれど、本当のブルースマンにはあまり助けにならない話。貧困層を町の中心から追い出して、ジャズやブルースのディスニーランドを作るという話があるのだそうです。噂なので真偽のほどはまだ分かりませんが、ジャズやブルースの育つ畑は大金持ちの高級住宅街、ホテル、ショッピング・センターではなく、その辺にいる普通の人ではないのかと思う私はこの話を聞いてびっくり。もうできてしまった曲を有名なミュージッシャンが演奏するコンサートもいいですが、一般の人を追い出してしまうと、これから生まれるはずの新しい曲、ミュージッシャンの芽を摘んでしまうことになるんじゃないか、もったいないなんて。