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2004 USA 131 Min. 劇映画
見た時期:2005年7月
フリーメーソン:
下に出て来るテンプル騎士団や他の団体と違い、頭目とか本部というのが無い団体。活動内容、会員が公開されていないため秘密結社とされています。結成は1360年英国とのこと。元々石工、壁塗りのおじさんたちの組合として始まっています。厚生年金などが無い時代に相互に助け合おうという趣旨で結成されたのですが、その助け合いがエスカレートして秘密結社に発展。現在も存在します。ドイツ語でも《自由な石工》と呼ばれていて、この由来説が有力視されています。テンペル騎士団が由来だという話も無いわけではありません。どの由来説を取るかによって創立の年がガラっと変わります。
ドイツには現在も大工のギルドがあり、旅をしながら修行している大工に、直接の知り合いでもない町に住む大工が暫く宿と食事を提供する習慣があります。言わば私設の大工専用無料ユースホステルです。泊めてくれる親方から仕事を教わったりして、次の町へ旅立つ時はお弁当とお小遣いを貰います。
石工の団体はその次元を超え、団体に所属する職人の職業的権利を守るためのロビーに発展し、徐々に職工の組合という色彩は消え去り、政界や産業界全体にまで影響力を広げて行きました。権力ある有名な政治家が派閥工作をしたり情報を流したりする時もあります。
どの起源説を取るにしても発祥の地は欧州で、アメリカの歴代大統領も属していますが、欧州にも大きなネットがあったようです。実は過去の話ではなく、戦後の政治家でも属している人がいます。ですからナショナル・トレジャーで堂々と組織の名前やシンボルマークを出したりのでびっくりしました。それでもまだ一応秘密結社です。
テンプル騎士団:
中世からある宗教団体。キリスト教のお寺を本拠にしたたためテンプルとなっているのだそうです。これも古くて、できたのは12世紀初頭。聖地のあるパレスティナを欧州からサポートする時にも勢力的に参加しています(アラファト1人、そして最近ではシャロンでも問題を解決できなかった理由はこのあたりにも潜んでいます。逆にもしアラファトやシャロンが問題を解決していたら、ノーベル賞1つぐらいでは誉め足りないとも言えます)。栄えた時期もありますが、1312年解散を余儀なくされています。領地や財産はその時の勢力に吸収されています。19世紀に名誉回復。
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