今月の大スターはジョー・コッカー。

今月は僅かながら増えたような気がします。本来イースターも終わり小春日和でそろそろライブ・コンサートに繰り出そうかなと思う人が増える時期。大学も4月中旬から授業が始まり、学生が町に戻って来る季節（イースターとクリスマスは日本の盆暮れと似て、故郷に帰る人が多いです）。

ところが今月は130年ぶりの大寒波。まだ氷点下の凍てつく日が続いています。・・・とは言うものの「ちゃんと寒い冬」の大好きなベルリン人は嫌がるでもなく、文句を言うでもなく、普通に暮らしています。私も寒い方が体調がいいので、全然文句を言っていません。日差しが明るければ欝になることも無く、気温が低かろうが散歩に行くことを中止するでもなし、普通に暮らせます。そろそろ花粉症にやられるはずの人も季節がズレて嫌な顔はしていません。

ドイツ人というのは冬服と夏服しか持っていないようなもので、この後はどーんと暑い夏が来るのかななどと思っているでしょう。4月から猛暑という年もあります。私の知る限りこれまで1番寒い経験をしたのは、1月が全部氷点下で、特にマイナス10度以下の日が続いた年。あの時はまだ体が日本モードだったので、寒く感じ、曇った日々のため欝っぽくなってしまい、「これがドイツの冬というものか」と思ったものです。まだ当時は寒い方が体調が良くなるなどとは知りませんでしたし、ドイツ人にユーモアがあるとも知りませんでした。

今年は春のファンタと同時にドーッと気温が下がり始めましたが、その前も短期間雪が降り直したり、ちょっと暖かくなったりを繰り返しており、全体としては厳寒モードでした。ドイツにはシチューを始め冬に合う料理もあり、寒ければ寒いでいい過ごし方があります。スイスで有名なフォンデューも冬を知人や身内と過ごす1つの方法です。日本の鍋物と同じです。ところで地球温暖化でヒステリーになっていた人たち、今どこにいるんだろう。

話は変わりますが会場で Kirche となっている所は教会です。ゴスペルのみならず各種のコンサート会場として使われます。Kirche という言葉は英語のチャーチと同じ語源で、ダンケルクのケルクとも同じ意味です。