映画のページ
ノミネートが発表された時期:2014年12月
受賞が発表された時期:2015年1月
今年もまた映画祭のシーズンになりました。トップを切るのは第72回ゴールデン・グローブ。この賞はリベラル系のジャーナリストに好まれる作品が選ばれます。
去年はファンタ以外ほとんど映画を見る時間が無かったので、ここに挙がっている作品も見ていません。テレビ・シリーズの1つの第1シーズンは見ました。
ノミネートされている作品の中にはおもしろそうな犯罪映画も入っているので、DVD が出たら見ようかと思っています。
結果が出ました。
作品賞・ドラマ
後記: オスカーと重点の置き方が違うのは毎年の事。オスカーでガンガン賞を取ったバードマン あるいは 無知がもたらす予期せぬ奇跡は作品賞では無視されました。
主演女優賞・ドラマ
アニストンはブラッド・ピットに関わった人の御多分に漏れず、不調が続いていましたが、再起しそうな気配。
ホーキング物は複数作られているようですが、この作品は健康を害する前のホーキングと、健康問題の知らせを受けてから結婚に至る過程を描いているようです。
パイクは悪役ですが、気合が入っている様子。作品賞にノミネートされていないのが不思議。
ウィザースプーンはオスカー休暇を経てまた仕事に乗り出したのでしょうか。Gone Girl にも関わっています。
後記 1: ムーアは評価されそうな作品で映画界に颯爽と登場したものの、その後はぱっとせず、大きな賞はノミネートだけで、受賞には結びつかない時代が続きました。実はエミー賞を早くに受賞していたのですが、あまり語られませんでした。
グローブでは1998年に受賞はしていますが、40人弱の同僚との大量同時受賞で目立ちませんでした。その後6回ノミネート。ただ、最近は好調で2013年に取り、2015年も受賞。
彼女は出そうと思えば個性を出せたのに、そういう作品は僅かで、彼女向きでない作品が多かったように思います。
後記 2(オスカー後): グローブを取るとオスカーは外されることもあるのですが、今年はムーアの当たり年。オスカーも取りました。
主演男優賞・ドラマ
カレルはコメディー部門じゃないんですねえ。殺人が絡む深刻な作品の主演です。
カンバーバッチは最近好調。
後記 1: フィルポッツとは関係ありません。とは言うもののレッドメインは銀行の頭取の息子、銀行の重役の兄弟。英国の超エリート一家の出身で、英国の王子と学校だけでなくクラスも同じ。大学あたりから商売ではなく芸術方面を向き出し、芸能界へ。始めから大きな賞を取っています。全然知らなかった!知らないうちに2本見ていました。グッド・シェパードとエリザベス:ゴールデン・エイジ。
後記 2(オスカー後): 今年の主演俳優はグローブとオスカーが完全に一致。実はマイケル・キートンがオスカーを取るかと言われていました。キートンは今年の残念な状況をジョークにして笑い飛ばしたらいいです。コメディアンがシリアスドラマをやると、普通の俳優よりずっといい演技をする事はキャリー、ウィリアムズ、カレル、キートンを見ただけで分かりますが、それでシリアスな賞に挑戦すると肩透かしを食います。コメディアンだという自覚をもって、そういった賞を無視して仕事を続けた方がいいと思います。シリアス俳優はコメディーが下手な人が多く、自分たちの分野にコメディアンが入って来て、自分たちよりいい演技をやられると頭に来るのかも知れません。
作品賞・ミュージカル&コメディー
後記: グローブはシリアス作品とミュージカル&コメディーの2枠あるので、チャンスは倍。
主演女優・ミュージカル&コメディー
ジュリアン・ムーアはダブル・ノミネート
後記: ムーアはグローブで2枠ノミネートされた上に、オスカーでもノミネートされ、3つのうち2つ取るという快挙。普段の彼女の作品は好きではないのですが、以前にはおもしろい作品にも出ていました。
主演男優賞・ミュージカル&コメディー
キートンの評価が非常に高いです。元から上手な人でしたが役に恵まれたとは言えませんでした。今回はオスカーを取るかも知れないと言われています。
後記 1: キートンはムーアよりは個性のあるところを世に示す機会に恵まれた人ですが、名前はメジャー系の作品で知られています。演技はしっかりしていて、クローンズでは微妙に性格が違うオリジナルとクローンの同一人物を上手に演じています。タランティーノのジャッキー・ブラウンで捜査官として登場し、ソーダベルクのアウト・オブ・サイトでもその役のままジェニファー・ロペスに袖にされる役を演じています。原作者が同じなのでこういう事になったようです。
後記 2(オスカー後): 残念ながらキートンは今年はこれ1つ。グローブの方がコメディアンにはやや思いやりがあるのかな。コメディー部門なんてわざわざ作ってあるし。
外国語映画
後記 1: 政治状況でいい作品が無視されることもある中この時期にロシアに賞を贈るのは寛容。
後記 2(オスカー後): オスカーはポーランドが受賞。
助演女優賞・ドラマ
久しぶりに名前を見る人が何人か。
後記1: アークエット家は個性が強く、祖父の代から芸能界の住人。彼女自身はニコラス・ケイジの妻だったことで有名。個性のある作品を選んでいますが、彼女の名前を憶えている人は多くありません。俳優としてはおもしろい作品に出られる喜びはあり、スターとしては名前がそれほど大々的に覚えられない悩みが。
後記2: 今年は助演俳優も男女ともグローブとオスカーを受賞。監督は続編を作るらしく、アークエッとにはまたチャンスが来そうです。
助演男優賞・ドラマ
ノートンとホークが同じ舞台で勝負。ノートンはキートンといい勝負の名演技だったそうです。そのノートンはボーン・レガシーでは珍しくぱっとしませんでした。
後記: シモンズは確信犯の脇役らしく、私は何本か見ています。
監督賞
後記 1: スクール・オブ・ロックは考えが先行し過ぎて、作品としては平凡でした。スキャナー・ダークリーの方がしっかりコンセプトが実現できていました。結果、背筋が凍るような結論に至ります。出来の良し悪しが分かれる監督なのかな。
後記 2: オスカーの監督賞はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥに行きました。
脚本
後記: オスカーの脚本賞はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥなど3名に行きました。オスカーと一致。
音楽(オリジナル)
音楽(オリジナル・ソング)
後記: 音楽には色々な賞があってどういう基準で配っているのか分かりにくい時があります。今年は Glory で称えようと決まったらしく、オスカーも貰っています。
長編アニメ
TVシリーズ・ドラマ
ハウス・オブ・カード 野望の階段の第1シリーズは見ました。なかなか奥の深い台詞が飛び出します。
TVシリーズ主演女優賞・ドラマ
TVシリーズ主演男優賞・ドラマ
暫く映画で見なくなった有能な俳優が、こんな所に集まっています。また映画に戻って来てもらいたいものです。
レイ・ドノヴァン ザ・フィクサーはドイツの映画雑誌でも紹介されていました。おもしろそうです。
スペイシーは適役です。
後記: スペイシーは普段どこかの舞台監督をやり、おもしろい話が入ったらテレビや映画に出て来るらしいです。元々舞台の人なので、納まる所に納まった感じ。ハウス・オブ・カード 野望の階段の脚本は彼のために書かれたような感じだったので、シリーズが続いていればいつか受賞してもおかしくありませんでした。
TVシリーズ・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演女優賞・ミュージカル&コメディー
TVシリーズ主演男優賞・ミュージカル&コメディー
TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
後記: 映画版がしっかりまとまっていたので、リメイクの必要は無いと考えていました。まして、テレビでシリーズにして、どうやってあの話を引き延ばすんだろう、間延びするんじゃないかと心配。
主演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
主演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
助演女優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
助演男優賞・TVミニ・シリーズ&テレビ用に製作された映画
後記: ボマーはフライトプランに出ていますが、顔と名前が結びつきませんでした。
セシル B. デミル賞
結婚もしたことだし、クルーニーはそろそろ卒業してくれという意味でしょうか。スキャンダルは無いのですが、独身時代には欧州のゴシップ雑誌にはしょっちゅう登場していました。俳優が政治的だと、政治状況が変わったため声がかからなくなると言うリスクがあります。
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