68キル 2018年2月28日 ヒューマントラストシネマ渋谷 ベルリンさんも、去年のベルリン・ファンタで観ていて、どうやらあまりいい評価はしてない様子。怒ってるかも。 ベルリンさんだけでなくとも、ネットを見るとあまり評判がよくない。日本では劇場公開されずにDVD行きだそうで、そんなものばかり集めて毎年コソコソと限定で上映される『未体験ゾーンの映画たち』で観てきた。 いやあ、見事にぶっ飛んだ映画だった。主人公以外で出てくる男達は全員ド変態。出てくる女性は、揃いも揃ってビッチって、こんなのあり? 気弱で恋人の言いなりになっている青年チップが、その売春婦をやってるビッチな恋人ライザと一緒にド変態なデブの家に盗みに入る。デブはランボルギーニを買うんだと現金で68,000ドル持っているのを知って、それを横取りしよういう考え。ところが盗みに入ればライザはさっさとデブを殺してしまう。 ランボルギーニが68,000ドル程度で買えるとはとても思えないのだけど、その辺のいい加減な感覚でいる男が「らしくて」いい。しかもたかが68,000ドル程度で殺しをやっちゃう女の狂い具合も常軌を逸している。もうほんと雑な人間しか出てこない。 この家には、デブ以外に、これまた売春婦のブァイオレットがいて、殺しを目撃したからたいへん。気付かれたライザはあっさりヴァイオレットも殺すのかと思ったら、この女は自分の兄ドウェインに5000ドルで売ると言い出す。で、ドウェインのところに行くと、この男、女を殺して楽しむのが趣味という究極のド変態。これはたらんとチップはヴァイオレットを車に乗せたまま逃げる。 途中、カ゜ソリンスタンドに寄って給油しようとすると、店番の女がこれまたビッチで誘って来る。しかもチップが大金を持っていると知ると強請にかかる。ヴァイオレットの機転でその場を逃れ、モーテルへ。 チップとヴァイオレットはいい関係になるのだが、次の朝目覚めれば車も金も、おまけに衣服まで消えていて、ヴァイオレットはといえば無残に殺されている。 ここは本来笑い事じゃないシーンなのだろうけど、思わず笑ってしまいました。裸でモーテルの事務所に行くところは可笑しくて可笑しくて。 出てくる人物が総じて雑な性格だけれど、ストーリーも雑な感じが否めない。でもあまりにあまりな内容なので、ついつい面白がって観てしまった。 ラストもラストで、これは怒りだす人も多いだろうな〜。さらに油を注ぐよ江なエンドタイトル直前の道路の反対車線、もう私はキャッキャッと大受けだったけど、あれでさらに怒りを覚える人もいるかも。 3月1日記 静かなお喋り 2月28日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |