フォーン・ブース(Phone Booth) 2013年3月12日 WOWOW放映の録画 2003年作品。もう、10年も前の作品になる。私も公開当時に一度、映画館で観ていて、これが二度目。 久し振りに観直したが、面白い映画だ。81分しかないが、これで完璧だと思う。 脚本がラリー・コーエン。このあと、『セルラー』 Cellular の原案も担当しているから、どんだけ電話好きなのか。 監督はジョエル・シュマッカー。この人も職人だよなぁ。マイケル・ダグラスの『フォーリング・ダウン』 Falling Down もこの人。こういう緊迫した場面に人が集まってきてしまうなんていうのを撮らせたら一級だね。 主演はコリン・ファレル。いかにも軽薄で目障りな男と言う感じでいい。 奥さん役がラダ・ミッチェル。「美人は目立ちたがる」と言う犯人の言葉通りの演技を見せてくれて、これもいい。 一方の浮気相手がケイティ・ホームズ。これがまた騙されているウブな女の子という感じがよく出ている。このときが20代前半だから、ちょうどよかった。このときの彼女は輝いているなぁ。でも10年前の映画とはいえ、男が携帯電話からではなく公衆電話からかけてきたら、これは履歴を残したくないからだという事がわからないとはねぇ。 あとは女優といえば、売春婦たち。これがまたみんないいんだ。 そして犯人役にキーファー・サザーランド。いい役者がいたものだ。よくぞ犯人役で出たと思うが、このときはもう『24』シリーズが始まっている。『フォーン・ブース』での役はほとんど声だけだから、アフレコで済んでしまったのかもしれない。『24』のイメージが崩れるとか、傲慢なスターなら言いだすところだろうが、この人は偉い。いい役者はどんな役でもこなすものものさ。 映画が終ったところで、主な出演者ーが映像つきで名前が紹介される。おそらく尺が余ったので調整の意味もあるのだろうが、これは役者冥利に尽きるだろう。みんなそれにふさわしい名演だったけど。 この映画に関しては、ベルリンさんが詳しく書いているから、そちらも参考にしてほしい。この映画の、おかしな点についても言及していて、それも面白い。 ベルリン横丁にたった家 フォーン・プース 3月13日記 静かなお喋り 3月12日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |