Ｆｅｂｒｕａｒｙ．７，２００１ ケチャップカツ丼
普通、カツ丼というと、醤油味のダシ汁で煮て卵でとじたものをご飯の上にかけるわけですよね。これが長野あたりに行くと、トンカツを揚げてソースに浸してご飯の上に乗せる、いわゆるソースカツ丼が主流になるらしいんですね。これはこれで美味しいんですよ。ただですねえ、これって、別に丼に乗せる必要性って希薄で、トンカツ定食みたいに別皿にしてもいいんじゃないかと思うわけです。鈴木のいう、「丼ものは、ご飯の上に乗せて初めて違った味が生まれるものでないと意味がない」という法則からいうと、あまり面白くないという気がするわけです。
そこで我家に伝わる、ちょっと変わったカツ丼を紹介しましょう。鍋に薄いそば汁を入れます。そこにウースターソースか中濃ソースを加えます。そこにさらにトマトケチャップを大量にドボドボと注ぎ込み、玉ねぎを入れて、よく煮たてます。ここで味見。そば汁とソースとケチャップの割合がけっこう微妙で、微調整が必要です。「いいな」と思ったら、トンカツを７〜８切れほどに切り分け、この中に入れて煮こみます。ご飯にこれを乗せ、キャベツの千切りを添えて出来あがり。
味にアクセントが欲しければ、カラシを入れるとグッと味が締まります。さらにですね、どうしても卵にこだわるなら、天ぷら油に直接に卵を割り落とし、頃合を見計らって引き上げて、この上に乗せます。アツアツの半熟揚げ卵がカツにからむと、その旨いこと！ へへへへへ、残念ですが、メニューに加えてあげないよ。