June.5,2002 日韓友好ビビンバそば

        FIFAワールドカップ日韓共同開催が始まった。それほどサッカーに興味がある方でもないのに、毎晩テレビを見つづけてしまう。やはりどの試合もレベルが高くて、ついつい夢中になってしまう。チケット売れ残り問題など少々腹のたつこともあるけれど、やはり成功のうちに終わって欲しいものだ。日本と韓国の友好のためにもなるといいなあと思う。

        そこでだ。ささやかではあるが、当店でも日韓友好メニューを作れないものか。そう、韓国料理と日本そばの融合である。6月、ムシムシと蒸し暑くなってきた。冷たぬきや冷きつねが期間限定で売られる季節。この際だ、これまたワールドカッブ期間限定で、韓国風の冷たいそばを売れないものか? そこで急に浮上してきたアイデアが、韓国を代表する丼もの、ビビンバ。ビビンバというのはご飯の上に、モヤシ、ゼ゜ンマイ、ホウレンソウなどの野菜を煮たもの、つまりナムルを乗せたものと考えていいのだろう。これをご飯の上ではなく、蕎麦の上に乗せてしまおう。当店の近くには韓国系の企業である日本サムスンもあり、韓国人社員も昼時には多くご来店してくださる。きっと喜んでくださると思う。

        蕎麦を茹でて、水で洗い、皿の上に乗せて汁をかける。さあ、トッピングだ。野菜を茹でて味付けするのはタイヘンだから、とりあえずは韓国料理の食材屋さんでナムルを買ってきた。味のついたモヤシ、ゼンマイ、ホウレンソウ。うん、食物繊維も豊富で、ヘルシーではないか。これに生卵の黄身を乗せて出来あがり。おっと、これを忘れちゃいけない、コチュジャンだ。ヒビンバそばは、やっぱりワサビでもカラシでもなく、コチュジャンで食べなければ。



        これを掻き回して食べる。これがねえ、意外に合うんですよ。信用しない? ほんとなんだってばあ。ポイントは、やっぱりコチュジャンでした。案外違和感なく蕎麦に合う。これ、絶対に旨いという人が多いはずだ。それとですね、食べ終わったあと、蕎麦湯を入れて残った汁を飲んだのだけれど、これまたコチュジャンがいいアクセントになっているの。


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