August.14,2003 大阪のねぎせいろ

        ねぎせいろという商品は、翁庵上野店の先代が考案したものだと聞いていた。ウチではそれを引き継いでいるわけだが、上野店のものとは微妙に違う。どう違うかは秘密だけど。

        以前からお客さんに「大阪でも、ねぎせいろをやっている店があるよ」という話を聞いていた。「ふーん」と思ったのだが別に気に止めないでいた。今年の5月に大阪に行くことになったときに、ふと、この店に行ってみようかという気になった。

        この店の名前は[神田]というのだと教えられていたので、インターネットで[神田 ねぎせいろ]で検索してみる。出てくる、出てくる。大阪梅田駅からそれほど遠くないようだ。梅田駅を降り、住所を手がかりに歩く。[神田]はすぐにみつかった。お昼どきが始まるちょっと前に入店。席に座って、ねぎせいろを注文。大盛りも普通盛りも料金は同じだが、どうしますかと訊ねられたが、それほどお腹が空いてなかったので、普通盛りにしてもらう。店内はきれいに清掃されていて、さっぱりとしていい感じだ。私以外にお客さんが3組。この時間からこれだけ入っているということは、12時が過ぎると満員の盛況になるに違いない。

        しばらくして、注文したねぎせいろが運ばれてきた。



        そばは、ウチのよりも、黒く、やや太め。それでもそんなに太いという感じではない。ウチのが細すぎるからそう感じるのだろう。薬味ネギは大阪らしく緑色。一味唐辛子をそばの上にかけ、いただきまーす!

        そばに腰があり、旨い。汁も申し分がない。かきあげに使っているイカは、ウチのよりも小さく切ってある。イカの種類も違う。これはこれで旨い。そして何より驚いたことは、イカ以外に小さな海老を一緒に揚げていること。イカだけでなく海老が入っているというのはうれしい。

        ごちそうさま。なかなか旨いねぎせいろでございました。

        それにしても、どういうルートでねぎせいろをメニューに加えることになったのだろう? 久しぶりにインターネットで[ねぎせいろ]だけを入れて検索してみた。あらあら、ウチと上野以外でも結構ねぎせいろをやっている所がある。そういえば、ウチの近くのそば屋でも、ねぎせいろを始めた店がある。別に元祖とか本家を名乗る気はないけどね。


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