オカカそば 最近知ったのだが、オカカそばなるメニューを出している店があるそうなのだ。冷かけの上に三つ葉とオカカが乗っているらしい。それがおいしいんだそうだ。ふうん、では試しに作ってみましょう。 これ、本当においしいんだろうかと半信半疑でした。私だともっと他にも具を加えたくなるんですよ。辛み大根のおろしたものとか、ゴマとか、きざみ海苔とか。あっ、そうすると当店のおろしそばに近いものになってしまうか。 さっそく試食してみました。いやあ、びっくり。オカカと三つ葉だけで味は完結していました。もう余計なものはいらないなという感じ。ねこまんまならぬ、ねこそばという感じに見えるかも知れませんが、これが実にシンプルでおいしい。 何より、冷たいおそばに三つ葉というのが意外でした。三つ葉というのは今まで温かい汁ものの上にチョンと乗せるものだとばかりの概念でいましたから、冷たいおそばに三つ葉ねえと不安がありましたから。それが、三つ葉がいいんだなあ。 ここはカイワレでもなく、やはり三つ葉なんですよ。 インターネットを見ていたら、オカカと梅干しという取り合わせでやっている店もありますね。これも合うとは思うけれど、梅干しは好みが分かれそう。 そしてね、オカカを使った冷たいおそばは、食べ終わった後の楽しみがある。そば湯を貰って残ったそば汁に注ぐ。これがねえおいしんですわ。オカカの残りがいいダシになって、普通のもりそばのときよりも、はるかにおいしいんですわ。 これねえ、メニューに加えたいという気はあるのですが、何せ地味でしょ。売れそうにもないような気がして。ほんと、おいしいんですけどね。 2010年1月23日記 このコーナーの表紙に戻る |