R20
悪の華
XS
届かない大空
(九代目×S・家光×S ほか)
罪と罰
Squalo14-22
R20
(オッタビオ×S その他×S 注意)
注意
スク陵辱(20禁)
3
やがてヴィスコンティのところにオッタビオから報告が届けられた。
「S・スクアーロに関する行動の記録(最近一ヶ月の記録)」
薄い冊子には、簡単にスクアーロの生活の様子が書かれていた。
スクアーロはだれよりも多く任務をこなしていた。
1日に二つ仕事している時もあった。
月に何度か、本部に確認に来る。
本部に来る日、ヴァリアーに帰り着く時間は不自然なほど遅い。
何をしているかは不明。
ごくたまにゆりかご事件に関わったルッスーリア、ベル、マーモンら幹部たちと外出。
何をしているかは不明。
それ以外は、ふらりと一人でどこかに出かける。
気配を消してしまうので、行き先は分からない。
一晩中帰らないこともある。
何をしているかは不明。
「これでは分からん」
ヴィスコンティは報告書を机の上に置いた。
だいたい、本部に来る時ですら、いつ来たか分からないことが多い。
スクアーロに関しては、家光が対応しているはずだ。
先月は、8回も来たことになっている。
まったく気づかなかった。
あの子どもは生意気で、がさつで、喋るとうるさいが、静かにしていると生きているか疑わしくなるほど人形じみる。
あれほど目立つ容姿でありながら、きれいに気配を消すことがてきる。
シャマルは何と言った?
「性的行為の強要」だったか。
どこにそんな時間があるのか。
「何をしているか不明」な時のことだな。
オッタビオにもう少し深く追わせるべきか。
・・・いや、一介の剣士の生活など、どうでもよいではないか。
それよりも、明らかに仕事量が多い。
それは望んでの事なのか、罰なのか。
判断に苦しむところだ。
さびれた倉庫街の廃墟の中で、オッタビオは車を止めて、獲物を観察していた。
獲物の男は、不快そうに建物の中をぐるぐると歩き回っている。
オッタビオは、手元の時計をちらりと見た。
遅い。
スクアーロに場所を連絡して、30分近く立っている。
「極秘任務」なのに、スクアーロはまだ来ない。
決して書類に残すことのできない「任務」であることは、オッタビオにも分かっている。
予定時間を大幅に遅れて、スクアーロがやって来た。
つまらなそうにしていた「獲物」は、あわてて敬礼をした。
スクアーロは現在でもヴァリアーの幹部であり、「獲物」は一隊員でしかない。
これは「正式任務」ではないので、スクアーロは、左手に剣をつけていない。
「ゔぉおおい、呼び出して悪かったなあ。てめえに聞きたいことがあるんだぁ」
スクアーロは、隊員に近づいた。
「ヴィットーレ、教えてくれたら、何してもいいぞぉ」
スクアーロの艶っぽい笑顔に、隊員は顔を赤らめ、興奮した様子を隠せなくなった。
「ゆりかご事件について、ですね」
隊員は下卑た笑顔を浮かべた。
スベルビ・スクアーロは特別な存在だった。
先代ボスの剣帝テュールを倒しながら、ザンザスの忠実な部下となった。
二人の関係はずっと噂され続けていた。
ザンザスは一介の部下でしかないヴィットーレには目もくれなかった。
任務に失敗すると、他の隊員がいるときでも構わず、暴言を吐かれ、辱めを受けた。
側にいるスクアーロは傲慢にヴィットーレを見下して立っていた。
そんなヴィットーレに声をかけ、何かと便宜を図ってくれたのは、オッタビオ様だ。
あの方に従っていれば安心だ。
暴君で憎らしいザンザスなど失脚して正解だったのだ。
こんな褒美も転がり込む。
ヴィットーレは、スクアーロを裸に剥くと、
床に押さえつけた。
真っ白な身体は、薄暗がりの中で発光しているかのように浮かび上がり、
触れるとなめらかに手に吸い付いた。
身体のあちこちに黒ずんだ場所があり、
継続的に陵辱行為が行われていることが分かった。
武器を持たないスクアーロは、ただの生意気で美しい少年にしかすぎない。
オッタビオ様は言っていた。
「あの子は酷くされるのが好きなんだよ。
だから、理由を見つけてひっきりなしに男をあさっている。
男なら誰でもいいんだよ。
ゆりかご事件は、お前が偶然気づいて、たまたま本部に連絡したことにするといい。お前の手柄にしていい。
嫌がっても本当は喜んでるから。
残らない傷なら、つけても構わない」
すでに誰かに陵辱された身体を確認すると、激しく欲情した。
一気に貫くと、中からは処理されていない別の男の者か押し出されてきた。
ヴィットーレは、一瞬で昇りつめた。
昇りつめ続け、取りつかれたように腰を打ちつけた。
「ゔああっ!!」
スクアーロは、乱暴にゆさぶられ、床に爪を立てた。
声を出すまいと思っているのに、我慢しきれずに叫んでしまった。
身体は酷使され、神経はすり減っていて、まともにものを考えることもできない。
「おっ・・・おおっ・・・すげえ!!!」
隊員は獣のようにうなり、荒い息を吐きながら、スクアーロにのしかかり続けている。
スクアーロは時折意識を飛ばしながら、揺さぶられ続けた。
それは永遠に続く拷問のように感じられた。
どのぐらい長い間それが続いたのか、分からなかった。
気づくたび違う体位で揺さぶられ続けた。
「・・・言え・・・。
・・・ゆりかご・・・事件は・・・」
スクアーロは切れ切れに尋ねた。
「・・・オレが気づいたんだ。
ザンザスはオレに恥をかかせた。
あんな奴、ボスにふさわしくない。
だから、連絡してやった!!!!!
もう死んだんだろ?」
ヴィットーレは調子に乗って叫んだ。
正しくは、オッタビオに耳打ちされて連絡しただけだった。
床に崩れ、死んだように倒れているスクアーロの目がぎらりと光った。
この男が連絡を?
こんな下衆のせいで、ザンザスの計画が・・・。
心の中が怒りと憎しみでいっぱいになった。
許せねえ。
許せねえ。
許せねえ。
疲弊しきった身体で、にじるように動くと、
ヴィットーレは追いかけてきた。
追いかけてきて、なおも腰を押しつけてくる。
スクアーロを蹂躙するのに必死で、油断しきっていた。
スクアーロは、脱ぎ捨てられたヴィットーレの服から武器を引き抜くと、一瞬にしてナイフを突き立てた。
ヴィットーレは、何が起きたか分からないまま、昇天し、絶命した。
スクアーロは、ヴィットーレの身体を引き抜くと、その場で完全に意識を失った。
誰も動かなくなった廃墟の様子をオッタビオはしばらく眺めていた。
ヴィットーレに関しては、適当に書類を作ればよいだろう。
もともと大した隊員ではないが、ゆりかご事件の時は利用させてもらった。
スクアーロには、憎い相手を消す任務を与え、満足させてやった。
ヴァリアー幹部たちへの、ゆりかご事件密告の「責任」は、ヴィットーレがとってくれた。
オッタビオは手元の時計を見た。
おっといけない。
もう、6時間も経過している。
スクアーロが勝手に一人で出かける分には構わないが、
ヴァリアーを支える私まで不在で行き先不明ではいけない。
潜伏先の下見にしては、少し時間が立ちすぎてしまった。
ヴィットーレが、がつがつやりすぎたせいだ。
スクアーロは完全に気絶しているようだ。
意識さえ戻れば、あとは自分でなんとかするはずだ。
なんとかできなくて、勝手に死んでくれるぶんには問題ない。
いい気味だ。
せいぜい苦しむといい。
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