135KHz帯の変更申請(Sep 25, 2009)
今春(2009年3月)、7MHzバンドの拡張と共に新バンドである長波135KHz帯の運用が可能になった。アマチュア・ラジオ・スピリッツを大いにくすぐってくれる出来事だ。
この劇的なタイミングを捉え自作Txの検討に入ったのは当然である。135KHzならDDSとパワーMOS-FETのHPAで容易にTxが作れるなぁと思っていた。
ところが、構想はあっても実際に作るとなると予備実験も必要になるし、この周波数特有の調査も必要になるし思ったほど簡単ではなかった。
どうしようかと思っていたところにサムウエイ社が専用送信機TX2200Aを出してきた。
考える思う間もなく衝動買いに至り、その能力を見てあっさりと自作の道は閉ざされることになった。
入手したTX2200Aのテストが終わったためいよいよ変更申請書の段階になった。
以下変更申請の概要をまとめてみた。


なお変更申請用紙は、各総合通信局のサイトにあるのでWard版とExcel版をダウンロードすると良い。
また添付系統図はサムウエイ社のTX2200AのPDFファイルをコピーペーストして加工。
TSS保証願書はTSSサイトから保証願書のPDFファイルをダウンロードしコピーペーストして加工。またTSSサイトの135kHz帯のアンテナの条件も参考にする。


@変更申請書・・・固定局(1.8〜50MHz/1KW、144MHz/500W)に135KHz/100Wを追加変更する。135KHzは新バンドなので送信機の「増設」と指定事項の変更で「周波数・空中線電力・電波形式」などをチェックする。


A事項書・・・135KHzは事項書に記入欄が無いのでTSS担当者へ電話を入れ確認する。従来の事項書のバンド一覧はフォーマットだから順番を変更してはいけない。空きスペースに追記するよう指示された。周波数順に書き変えたらダメと言われたが本当だろうか・・・でも総通の指示じゃないらしい!。

B工事設計書・・・135KHz送信機を第3装置として増設し記入する。サムウエイ社の資料により使用しているデバイス名や電圧・電力を記入する。空中線は中間部負荷型で、既に他バンド用として記入されているためそのまま流用。第1及び第2装置には変更無いので開きスペースに変更無と記す。

C添付図面・・・TX2200Aの系統図と空中線系統図をまとめて1枚に記入。TX2200Aの系統図はサムウエイ社からPDFファイルで公開されている。これを画像コピーして作画ソフトに取り込む。そこに空中線の概要を追記する。空中線は22m高のタワーから引き下ろす中間部負荷型の垂直アンテナ。その圧倒的低Zへ送信機出力50Ωを変換するためのステップダウントランスとLC整合部を追記。

DTSS保証認定・・・TX2200Aは技適機器ではないので総通では直接受理しない。TSS(株)の保証認定を利用するため保証願書を作成する。さらに保証料\3000の送金を証明する資料を作成する。ネットバンキングで送金した、当該銀行のPC確認画面をハードコピーして添付する。通常の送金なら金融機関の発行するレシート等を保証願書の所定の位置に貼り付ける。
E発 送・・・上記@〜Dの書類と切手を貼った返信用封筒を9月25日TSSへ発送する。
F所 見・・・大体がアバウトな性格のため、チェックはしても誤りや不足が有ったら連絡してくるだろう位の大らかさ。さぁこれで無事総通さんまで届くだろうか、返信が楽しみだ。
サムウエイ社もTX2200Aの技適を取得して貰えると有り難いのだが、特殊だし、経費も発生するだろうから難しいのかもしれない。
FRラボもEHアンテナを、DETECHでもSuperRadの試作を始められている様子で、このバンドがハード及びソフト両面から活性化することを願っている。
Gその後・・・10月7日TSSから封書が届く。補償認定完了(認定番号)通知と変更申請を総通へ発送した旨、更に凡そ1ヶ月後に免許状が届くので運用開始1ヶ月程度の状況報告を求める案内が入っていた。そして10月29日、東海総通より変更許可書と免許状が届く。なお電波形式は申請書にはA1Aで記述したが、免許状と変更許可書には3LAと記してあった

H135KHz帯関連サイト・・・
JH1GVY森岡氏のサイト・・・各種実験データや資料が参考になります。