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久しぶりに名古屋の大須商店街に足を運んだ。9月も下旬だと言うのに異常に暑かった。PC関係には目もくれず第二アメ横ビルを目指した。目的は製作中のリニアアンプに使う部品だったが、一番欲しかった#43材の大型メガネコアは無かった。このコアはACラインのLPFに使う予定だが、名古屋では入手できそうに無いので、秋葉原の斉藤電気に頼もうか・・・。 写真はゲットした部品。ファストン端子(平型端子)とLED(24V)ブラケット・・・この端子は電源・HV切替・STANDBYスイッチに直挿しが可能でハンダ付けから開放される。キャプタアケーブルは3.2mmSQの2芯でAC200V受電用。200V/20Aソケット&プラグも一緒に購入。200Vの配電も行わなければいけない。黒のブッシングは前述のケーブル用。黒のコネクターはパネル面の保守性を考慮し、メーターとLED配線を切り離せるようにするためのもの。 オンマウスカーソルでファストン端子をリレーの端子に試しに挿入した様子を伺える。実装時はこれに透明のビニールカバーが被せられる。 フロントパネルに配線される線材は、前述の様にどこかで切り離しができる構造にする。製作を容易にするのと何といっても保守性が高くなる。 色々と買いたいモノもあったがグッとこらえて、使途が判明している物意外は購入しなかった。未使用の部品ばかり集まっても困るから。 |
GU-74Bの144MHz/KWアンプでテスト中に巻き線コイルが断線したリレーを修理した。これはOMRONのLY4/12VDCの4回路ある内の2回路を並列にして出力用、1回路を入力用、更にもう1回路をスタンバイ用(送信時接地)にしてTAKACHIのアルミダイキャストボックスTD7-10-3Nに組み込んだもの。スタンバイ接点は出力と入力の間に置きRFバイパス処理する事で入出力間の結合を軽減化している。RF切り替えとスタンバイ制御を同一リレーで行うので、少なくともアンプ単体ではタイミング合わせが要らない。そのSWRデータはTest&Dataコーナーにアップしてあるので参考にされたい。巻き線が断になった件についての原因追求はしていないが、大電力(1KW)通過によるRF電磁界が、DC励磁されたコイルに何らかの影響を与えたものと考えている。もちろんコイル周辺はRFバイパス処理を施し、また接点そのものには損傷は無かった。 写真は端子の配線替えをするのが面倒なため、分解してコイル(左)を取り外した様子。代わりに新しいリレー(LY4/DC24V)からコイルを取り外し入れ替える事にした。コイルの巻き線と端子は、古いLY4では半田付けであるが現在はスポット溶接に変わっているので注意が必要である。 リレーをファイナルボックスに入れる方法があるが、オーナーはこうしたやり方を好んで採用している。同軸と同じ低インピーダンス回路として捉えればその理由が理解できると思う。 |
手元に30秒/24Vのタイマーリレーが幾つかある。24Vを投じると0〜30秒遅延後ブレイクとメイク接点を得ることができる。30秒はGU-84Bのヒーターの予熱時間としては短いので、これを何とか3分程度(約6倍)に伸ばすことができないものかと分解して見た。初期のタイマーリレーはトランジスタやCR類のディスクリートでできており、非常に構造が簡単だったから基板を見れば何とか回路が読めて細工ができた。ところがこの製品(OMRON/H3Y-2)は一件簡単そうに見えたが、時間調整VRの背面にICやらチップ部品が所狭しと張り付いていた。実はリレーコイル駆動用のTr基板はディスクリートで別になっていて、最初はこれを見て「しめた!」と思いC値を増やしてみたが変化が無かった。そんなわけで本日は時間切れで作業を諦めた。どうやら専用ICを使用して精度を上げているようで、昔やっていたような原始的なことはやっていないことが判明した。 写真は分解した本体とカバーの様子。オンマウスカーソルするとICが張り付いた基板とリレーコイルのドライブ基板を見ることができる。 もしこのDC24Vタイマーリレーが使えるなら、ヒーター巻き線を両波整流してRegって24Vを作り電源として使用し、RFや制御関係のリレーもDC24Vに統一できる。当然だがこのリレーは5Aと接点容量が少ないので、AC回路の開閉には別途パワーリレーを制御する。 |
手元にあった50Ωターミネーター。左の一番小さいのがFlorida RF Labsの32-1051(30W)、中央はFlorida RF
Labsの32-1085(50W)、右はHDK/北陸電気工業(型名?)の50Wである。Florida RF Labs製はセラミック封入でHDKのはセメント封入である。いずれも50Ωの無誘導抵抗だがGHz帯まで使用できる物なので、50MHzで使うにはちょっともったいない気もする。しかし円筒型の無誘導抵抗だと大きく実装に苦慮するが、これなら筺体にビス止めするだけでOKである。またブロアから相当量のエアが通るので30Wの物でも100W程度を放り込んでも大丈夫である。 筺体フレームがコールド端子で、出ているリードがホット側になる。したがって直流的に浮かせるような用途には向かないが、シリコンゴムなどで絶縁し浮かせて使うことも出来る。丁度メタルカンのパワートランジスタを放熱器に取り付ける要領である。GKの場合でGridにDCバイアスを与えかつRF終端させて使いたい場合はこうした作業が必要であるが、Florida RF Labsにはホット・コールド共筺体フレームから浮かせた製品がある。また抵抗値も50Ω以上のものがラインナップされている。 余談だが被写体の中の光物を写真に収めるには工夫がいる。HDKのターミネーターは全く鏡状態だから、逆に面積のある白っぽい物を写しこんで撮影する。ここでは間近に白い紙を置いているがちょっと近すぎたか芯がずれたか・・・これも楽しい。 |
久しぶりに秋葉原に行く。GU-84Bを意識した機構部品を探すが、十分な検討が行われていないため決断に時間がかかってしまった。写真は今回のケースに選定したTAKACHI(タカチ電気工業)のMO-177-37-35G。数字から想像がつくようにH-W-Dの各サイズ(外形)である。購入はラジオデパート2FのSS無線であるが、宅配が無料と言う事で翌朝宅配してもらった。無理して運ぶ必要がなく、翌朝配達でしかも無料と言うのは絶対にお得である。帰宅後早速に組み上げてみた。買ったときは電源は別と考えこのサイズにしたが、このケースの骨は非常に丈夫で写真の様に縦型にすれば重量に十分耐えられる。オンマウスすると横にした写真が見えるが、残りスペースにシロッコファンを含んだRFデッキが入らない大きさではない。という事で電源の取り扱いでまだ動揺している・・・幅を45cmのにしておけば電源内蔵にするのだが・・・想像を絶する小ささで組むのも面白そうだし・・・ただ他の構成品は立体配置になだろう・・・余り保守性を落としたくないし・・・。部品を眺めながら色々と思いを巡らすのも物作りの重要なファクターだ。せいぜい悩むことにしよう。 なおシャシは2mmのAlで、シャシ下から底板までの間隔は約11mmある。したがって、線材の通線には十分活用出来るスペースである。下の写真は秋葉原で買って来たその他の部品。購入先が分かるように店名と所在をラジオデパート(R-フロア)、ラジオセンターは(C-フロア)などと記入した。 | |
シャシとコイル用銅棒は奥澤電気(R-B1)で購入した。シャシは1.5mmAl素材によるもので、結構丈夫なためこれにGU-84Bを乗せる予定。メーターは東洋計測(C-1F)で購入したNISHIZAWAの2A/500μA/U-60_TAUT-BAND。本当はYOKOGAWAやYAMAKIを使いたいが価格が高過ぎ見送った。セメント抵抗と貫通コンは桜屋電気(R-1F)だが、高抵抗のセメント抵抗は秋葉でもここしか無いと言ってもよい。オヤジと顔馴染みのため、倉庫への往復時間の間約15分間店番をするハメになった。ネジ・スペーサー類は西川電子。標準サイズの30Aヒューズホルダは田中無線(C-1F)で、これも意外と少なく諦めて大型を買い求める人も多いと思う。メーター切り替え用ノンショート2回路5接点SWは鈴喜デンキ(R-2F)。250V/30mAトランス(予備用)はノグチトランス(R-B1)。ベーク基板とコイル用銅・アルミ棒はあぼ電気(C-2F)。ガラエポプリント基板は山長通商(C-2F)。シャフトカップリングは東邦無線(C-1F)。この他にも色々とあるが、全ての店名と場所を覚えているのは、単身赴任中の4年間通い詰めた成果だろうか・・・。オンマウスで見える写真はオーナーの秋葉散策必須グッズ。特に巻尺とテスターは寸法や動作確認をするの無くてはならないグッズ。なお写真には写っていないが電卓も必須で、購入したメーターの内部抵抗をテスターで測った後、分流器や倍率器の計算を行い1%級抵抗をその場で購入したりする。 |
伊勢市の西崎電機にお願いしてあった電源トランスが届いた。送金日から到着日までが5日間と相変わらず素早い対応だった。梱包状態の重さは30Kg近くあり、開梱してみるとやはりデカイと言うのが率直な印象だ。ローカルOMのY氏と議論した結果この大きさになりOMのところにも同じ物が届いた。写真は一緒に使う予定のGU-84Bとシロッコファンが写っている。左手の大きいのが高圧用で約3KVAの容量を誇る、中央の小振りなトランスはヒーター&リレーとスクリーングリッド、及びコントロールグリッド電源に使う低圧用。 これで50MHzのKWリニアアンプを製作する予定である。Y氏は今まで使用していた4CX1000Aアンプを改修されるようだが、オーナーは新規に製作する。出力回路はパイL型で組むが、バリL同調とし共振デバイスからのリターンと負荷からのリターンを極力短く太くし低損失に挑戦する。バリLはコイルの中でショートリングを回す、オーナーが得意とする方式を採用する。入力回路は1:1又は1:2程度のZ比で無誘導終端しAB1級でコントロールグリッドをドライブする予定。モノバンダーだからそれなりのチューニングが出来るものと考えている。一緒に製作に加わりたい方はご連絡下さい。ただし運用は最終目的であり、実験・製作・データ取得が主目的です。オンマウスカーソルで見えるVCは18PF/3.5KVだが今回は使用しない予定・・・これはMar 1撮影。 |
札幌のFDT LABORにお願いしてあったGU-84Bとソケットが2組届いた。新品でデータシートが付いていたが、ロシア球特有の品質管理で、相変わらず荒っぽい感じがする。GU-74Bもそうであったが、実際に使ってみるとやたらと丈夫で答えを出してくれるので、直ぐそうしたイメージは払拭されるだろう。一組はローカルのY氏からの依頼で、なにやら次のサイクルまでにお使いになっている50MHzアンプをグレードアップするとの事。オーナーは単に技術的な興味に基づいて購入したが、とりあえずY氏にロシア球を勧めた行き掛かり上、同じ50MHzに挑戦してみる予定。写真は届いた2組を撮影したものである。ソケットの白い部分はセラミック製のチムニィで、そのトップにプレートフィンガーストックがる。フィンガーストックは金属ベルトで締め付けられプレートとの接触は完璧である。SgにはGU-74BのソケットSK-1Aと同様にバイパスコンデンサが組み込まれている。プレート損失2.5KWと言う振れ込みだが、一部のWebでは2KWで紹介しているところもある。その後2月26日、Y氏と職場のロビーで引渡しの儀式を執り行ったが、30分以上アンプ談義に花を咲かせてしまった。 写真をクリックするとスペックとソケットを含めたGU-84Bの写真を御覧頂けます。 |